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2024年度、最高のスタートを切った

2024年度、最高のスタートを切った

◇2024年度西日本学生スポーツ選手権大会第35回男子総合第32回女子総合◇3月26~29日◇能勢町ライフル射撃場

<本選>
[10㍍エアライフル男子立射60発競技(AR60M)]
1位 松浦悠斗(法2) 625.7→ファイナル進出、関西学連・大会新記録
7位 木村優世(シス理3) 603.9→ファイナル進出
9位 山田崇太(文1) 601.8
20位 水上雄太(経3) 591.0
32位 難波圭祐(情3) 574.8
43位 栗原皐輔(法3) 565.6

[10㍍エアライフル女子立射60発競技(AR60W)]
5位 旭夏希(経2) 623.0→ファイナル進出
20位 山下尚子(情2) 597.5
36位 井上杏珠(文2) 580.5

[10㍍エアピストル男子立射60発競技(AP60M)]
5位 上田剛(社3) 519→ファイナル進出

[10㍍エアピストル女子立射60発競技(AP60W)]
OP 林保ゆら(24年度入学) 510

[50㍍ライフル男子三姿勢60発競技(R3PM)]
1位 松浦 566→ファイナル進出
3位 山田 549→ファイナル進出
5位 木村 536→ファイナル進出

[50㍍ライフル男子伏射60発競技(RPRM)]
1位 松浦 598.6
5位 木村 590.5
6位 山田 588.8

<団体戦>
[AR60M]
1位 水上、松浦、山田 1818.5

[AR60W]
3位 旭、井上、山下 1801.0

[R3PM]
1位 山田、松浦、木村 1651

 

<ファイナル>
[AR60M]
2位 松浦 245.6
4位 木村 198.7

[AR60W]
7位 旭 139.3

[AP60MW]
3位 上田 202.5

[FR3×20]
1位 山田 444.0
3位 松浦 427.6
4位 木村 406.0

[男子総合]
1位 3469.5

2024年度初となる今大会では、昨年行われた新人戦から大幅に成長を遂げた射撃部の姿が見えた。結果としては、男子総合団体連覇、AR60Mでの松浦の関西学連・大会新記録、自己ベスト更新。5月に控える春の関カレに弾みをつけた。

大会初日は、AR60M、AP60MW、RPRMW、R3PMWで幕を開けた。AR60Mには、難波と栗原がエントリー。初陣を飾った難波は、最終的な個人目標である600点にはまだ遠い。しかし、合宿の成果と、春の関カレへの調整に当てる気持ちで挑んだと話した通り、実力を試す機会となった。栗原は、なかなか思うように点数が伸びず、565.6点で競技を終える。また、今大会から参加となった林保は、入学前のため、OP参加。点数に着目するよりも、初めて撃つ場所で、リラックスして撃つことを心がけた。

△難波

同時刻に行われたのは、RPRMW。上位常連の山田は、今大会でも3位入賞し、ファイナル進出を決めた。

R3PMWには、関大のエースである松浦、山田が出場。松浦は、598.6と堂々の1位。団体順位に大きく貢献した。山田は、自己最低点を記録し、6位で競技を終える。

2日目には、AR60M、AR60W、AP60MW、RPRMW、R3PMWが行われた。AR60Wには、旭と井上がエントリー。旭は、全てのシリーズで100点代を叩き出し、個人として、大会自己ベストを果たす623.0の好成績を残した。しかし、周りのレベルも高く、好成績でありながら順位は5位。旭自身も、周りのレベルには驚いたと話した。井上は、久しぶりの射撃にもかかわらず、3stシリーズで100点代を射貫く。春の関カレでは、600点を目標に掲げた。

AP60MWには上田が出場。調子が上がらなかったと話すが、5位でファイナル出場を果たす。

AR60Mには、今年度主将を務める水上がエントリーした。3stシリーズで100点代を出すものの、結果が振るわない。競技中も、頭を抱える様子がうかがえた。

△水上

RPRMWに出場した松浦は、またしても1位。優勝する気でいたと話した通り、タイトルを次々とさらっていく。

R3PMWには、木村が出場。三姿勢の中で、立射に意識を集中させて競技に挑むことはできたが、意に反して、他2種目の点数を落とす。それでも、5位でファイナル進出を決めた。

3日目には、AR60M、AR60W、RPRMWが行われた。AR60Mには、松浦、山田、木村と射撃部を代表する選手たちが出場。その中でも、一際目立ったのは、やはり松浦だった。全シリーズで100点代を叩きだし、余裕の1位。さらに関西学連・大会新記録を更新し、周りを圧倒させる。木村も負けじと多くのシリーズで100点代を出し、ファイナル出場。山田は、結果思うように振るわずに9位でファイナル進出を逃した。

AR60Wには山下がエントリー。自己ベストである590.1点を上回り、597.5点で競技を終えた。目標の600点まであと僅か。

RPRMWには、木村が出場した。調子よく撃っていくものの、結果は5位と入賞を逃す。

最終日の各種目のファイナルには、5名の選手が出場した。まずは、AR60M。この競技に出場したのは、松浦と木村だ。優勝候補の松浦は、常に1位と2位が切り替わるような接戦を繰り広げる。緊張の中、完璧に真ん中を射貫き、10.9を叩き出すなど、圧巻の射撃を見せた。しかし、最後の弾で追い抜かれ2位で競技を終えた。木村は、5ショットシリーズでは、なかなか安定せず5位。しかし、シングルショットシリーズで調子を上げていき3位にも躍り出たが、こちらも接戦の末4位で終わった。

続いて、AP60MWに出場したのは、上田。ここでは、3位入賞争いが繰り広げられた。少数点以下の激しい接戦。緊張が走る中で10.4点を記録し、3位入賞を果たした。

AR60Wに出場した旭は、緊張で手が震え、うまく思ったところに撃つことができない。終盤に差し掛かって行くにつれて、緊張はほぐれていくものの、悔いが残る7位で終了。

1番多く、関大のファイナリストが出場したFR3×20には、山田、松浦、木村がエントリーした。最終日に力を発揮したのが、山田。常に前を走って行く松浦の背中を捉え、1位を独走した。山田自身も、その成績に驚きが隠せないまま、安定した射撃を魅せる。本戦とは打って変わって、周囲を圧倒させた。松浦、木村も負けじと点数を重ねていく。松浦は、426.7点で3位入賞を果たし、木村は、406.0点で、惜しくも3位入賞を逃した。

△松浦

△山田

多くの1位、そして、団体優勝、さらには関西学連・大会新記録まで出した今大会から得たものは大きい。しかし。全員がさらなる目標を掲げていた。大きな舞台である春の関カレまであと1ヶ月ほど。全員がインカレ出場というチーム目標に向かって、努力を積み重ねる。【文/写真:滝口結月】

 

▼水上

「(今大会の目標は)チームとしては、去年、優勝杯や優勝旗を持ち帰ってきているので、今年も連覇というところを目指した。個人としては、団体でみんなの足を引っ張らないようにするという目標だったけど、結果、足を引っ張ってしまったので(みんなに)ごめんなさいっていう気持ち。(今大会を振り返って)合宿から連続できていたのもあって、みんな疲れている中で撃っていたり、天気悪かったりと色々あったと思うけど、みんな頑張っていたかなと思う。自己ベストだったり、学連新記録出たりとかあったので、結果としては良かった。(インカレに向けて)まずは、色々な試合を通して、試合慣れをすること。そして、練習と試合の差をなくすために、練習のオンオフを切り替えたりしていきたい。あとは、(みんなが)遅刻しないとか、(競技外のところも)しっかりやっていって、インカレ全員出場したい。また、男子も3×20団体優勝取れると思うので、そこを目指して頑張りたい」

▼井上

「(今大会の目標は)2,3ヶ月ぶりに銃を握ったので、暴発とか、的外を打たないように気をつけていたこと。(今大会を振り返って)久しぶりに撃った割には、結構良かった。シリーズで100点超えたのがうれしかった。(インカレに向けて)次は600点取る」

▼旭

「(今大会の目標は)リラックスして撃つこと。(今大会を振り返って)本射は、点数が高くて、私の中では、大会の自己ベストだったので、うれしかった。でも、周りが思ったよりも点数が高くてびっくりした。でも、ファイナルに出場できて良かったと思う。ファイナルでは、緊張で震えが止まらなくて、最後の方はもう無理かなと思って、少し安心して撃っていた。最初の方は、すごく震えてて、緊張に弱くなってきているかなと思うので、練習していきたい。(インカレに向けて)全国大会でまだファイナルに残ったことがないので、そこでも残れるように、本射を安定させたい」

▼上田

「練習の段階では、技量も上がってきていて、大体530代後半までは撃つことができていた。試合でも、練習通りの結果を出せるように、540点代を目標に試合に挑んだ。(今大会を振り返って)本戦の方で、体調を崩していたともあって、なかなか練習通りの、思い通りの流れを再現することができなくて、結果としては酷いものになってしまった。(インカレに向けて)まずは、体調管理を徹底しつつ、練習通りの動きができるように、改めて精進していきたい」

▼山下

「(今大会の目標は)春合宿があったので、その成果を確実に出して、自己ベストである590.1点を超えられるように取り組んだ。(今大会を振り返って)今大会は、非常に調子が良くて、自分が10点当たると思った時には10点が当たったし、逆に外すと思った時は外していたので、外すと思ったときに撃たないように、もっと気をつけないとならないなという収穫が得られたと思う。(インカレに向けて)去年は秋関が散々で全然出られなかったので、今年は、今大会で出した597点を大きく超えて、600点代で、インカレに行けるようにしたい」

▼難波

「(今大会の目標は)合宿や以前までで変更した点を、試合でも通用するのかっていうのを調整して挑んだ。それで点数が上がるかどうかを見た。(今大会を振り返って)今回の大会は、合宿のすぐ終わった後っていうのと、春関っていう、僕らが目標にしている大会の間の大会だったので、今まで変更してきた姿勢や銃のセッティングを試す試合だった。それらを存分に試すことができたのかなと思う。(今年度の個人の目標は)4年生で最後の年なので、600点以上は取るというのが、個人的な目標の1つ」

▼山田

「(今大会の目標は)今大会は、合宿明けのすぐの大会だったので、とにかく合宿の成果が出せるように、基本に従ってやれたらという大会だった。(今大会を振り返って)決勝までの予選の段階で、ARライフルだったら9位で決勝行けなかったり、SBでも過去で1番低い点数を撃ってしまったりと、自分としては納得のいかない大会だったなと思う。でも、SB30×20の決勝で、自分の思ったとおりに射撃ができた。リラックスして、たくさんど真ん中当てることができて、他の選手の方々や先輩方にも助けていただいて、いい大会だったなと思う。(インカレに向けて)これまで以上の技術の習得を目指して、今回よりもいい点数、いい結果を求めていきたい」

▼松浦

「(今大会の目標は)本戦としては、AR60Mは630点、SBは580点を目標にしていたけど、どちらも届かなかった。特にSBは思ったより、自分の中でいい結果を出せなかったので、少し悔しい。(今大会を振り返って)合宿から、練習と試合を含めて1週間くらいいたんですけど、こんなに長期間射撃をすることがなかったのですごく疲れた(笑)(今回の結果については)普通かな。優勝する気ではいたので、寒かったりとか色々あったけど、(最終日は)環境にも恵まれていたけど、実力が発揮しきれなかった。技術の足りないところや、コンディションの管理不足が目立ったかなと思う。(インカレに向けて)手前にも色々大会があるので、そこでしっかり調整しつつ全種目優勝目指して頑張る」

▼木村

「(今大会の目標は)今まで自分の1番の弱点だった立射を強化して臨むつもりでやったけど、立射ばかりに意識が行ってしまって、SBでは、伏射と膝射(しっしゃ)が練習不足で、改善すべきかなと思った。(今大会を振り返って)自分の中では、メダルを取ることが目標だったけど、AR60Mは4位、SB3Pでは4位、SBの伏射種目では5位でどれも3位以内に入ることができなかった。練習をしていれば、(3位入賞は)狙える範囲だったので、次の春関に向けてはもっと強化して臨みたい。(インカレに向けてひとこと)全部優勝します!」

▼栗原

「(今大会の目標は)今大会が2024年初めての試合になるので、いいスタートを切れるようにベストを尽くして頑張りたい。(今大会を振り返って)10.8や10.7などかなり深い所に当たってはいたものの、その分大きく外してしまった箇所が何個もあり、結果的には不甲斐ない点数となってしまった。でも、その代わりに収穫もあったと思える大会になった。(インカレに向けて)今年が私にとって最後のシーズンになるため、今大会での反省を元に練習を重ねていき、秋季大会でいい成績を残し、2024年度の目標でもあるインカレ出場を達成できるように精進していきたい」

▼林保

「(今大会の目標は)初めての能勢射撃場での試合だけど緊張せずいつも通り撃つこと。(今大会を振り返って)他の選手の撃っている姿を見て、いいところを盗んで射撃ノートに記入することができたので、次回の練習から活かしたい。(インカレに向けて)基礎練習から少しずつ積んでいって自分に今足りない部分をなくしていきたい」

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