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全日本インカレ本戦4日目は波乱の展開に

全日本インカレ本戦4日目は波乱の展開に

◇2020年度全日本学生選手権大会◇本戦4日目◇11月20日◇四日市テニスセンター

【男子シングルス3回戦】

○松田2(6-4,7-6(4))0丹下(早大)

○大野2(6-4,7-5)0松田(近大)

●山尾0(2-6,6(5)-7)2中川(法大)

【女子シングルス3回戦】

○大野2(6-1,6-4)0金山(明大)

●中塚0(1-6,2-6)2山崎(亜大)

【女子ダブルス2回戦】

中塚・中村-大津・富濱(鹿屋体大)雨天順延

本戦4日目は、1日を通して、雨が降ったり止んだり。不安定な天候を考慮し、インドアコートメインで試合が行われた。

男子シングルス3回戦には松田康希(商2)、大野翼(経4)、山尾玲貴主将(商4)の3名が出場。エース・山尾がストレート負けを喫するまさかの結果となった。

松田は3月に行われた関東学生新進トーナメントで優勝を果たした丹下(早大)と対戦。これまで何度か戦い、勝利を収めたことがある相手だ。しかし、「予想以上にきつかった」と振り返るよう、拮抗(きっこう)した試合となった。この試合で課題となったサーブを改善し、次戦に臨む。

大野は一昨年の関西大会で敗北を喫している近大・松田と戦った。5-2からゲームを連取され、5-4まで追い上げられる。だが、そこで逆転を許すことはなく、ファーストセットを奪った。続く第2セットもストロークを軸に攻め、好機を見計らい前に出るプレーを貫いた。最後は相手のボールがベースラインを超え、アウトに。大野は笑みをこぼし、喜びをかみ締めた。

昨年度、インカレ準優勝、室内インカレベスト4の山尾。今年こそ全国の頂点をつかもうと、集大成の1年に臨んだ。しかし、3回戦で法大・中川に敗北。目標を達成することはできなかった。第1セットは完全に相手のペースで試合が進む。サーブで崩されると、フォアハンドの鋭いストロークで得点を奪われる。わ 2-6でセットを落とした。第2セットは、少しずつ山尾も実力を発揮し始めタイブレークにもつれ込んだ。だが、そこで1段階ギアを上げてきた相手を上回ることができない。3-6から2点を連取したが、逆転はかなわず。3回戦で姿を消した。

女子シングルスに出場したのは大野菜々子(社4)と、中塚桃子女子主将(人4)だ。

金山(明大)と対戦した大野。「真ん中の深くに打って、相手に角度のついたボールを打たせないように意識した」とファーストセットを振り返る。その作戦が奏功し、6-1でセットを先取した。続く第2セットは相手の調子が上がってきたが、冷静にプレー。流れを渡し切ることなくストレート勝利で、16強入りを決めた。

中塚は、試合を通して相手に主導権を握られる。普段の力を出せず、コートカバー力の高い相手を攻略することができなかった。1-6,2-6で敗北を喫した。

勝利した松田、大野翼、大野菜は21日には単複両方の試合がある。敗北を喫した山尾、中塚もダブルスの試合がある。残っているのは上位シードや実力者しかいない。その中でも、自分たちらしいテニスをし、関大の選手がコートで笑顔を見せる。【文/写真:遠藤菜美香】

▼松田

「予想以上にきつかった。あまり内容も良くなかったかな。でも、その中で自分のやるべきことができた。しっかり冷静にやれたのは良かった。少しサービスゲームで苦労してしまって。リターンゲームでそれを取り返すことができたのを組み立てれていればもう少し簡単にいけたかなと思う。(次戦は)公式戦で対戦したことはないんですけど、知っている選手。もう一度夜、分析して臨みたいなと思います。(今大会の目標は)やるからには優勝を目指したい」

▼大野翼

「今日はラリーが続くっていうのはわかっていたので、それを前提として攻めれるところで攻めていくことを意識した。あと、絶対中途半端なミスをしないということを考えていた。攻めれるところは攻め切って、ミスしても切り替えるっていうのを意識しました。(1番の勝因は)2年前の夏関で6-7,1-6で負けている。その時は攻め切れなかった。そこを改善して、どんどん打つ、前に出るっていうプレーが勝利につながったのかなと思います。(次の相手は)柚木(法大)はサーブが速くて、それだけで結構点を取られるので、室内ではやりたくないかな。室内インカレで対戦した時は、自分のサービスゲームですごいプレッシャーがかかってしまって、ダブルフォールトをしてしまった。あまり当たりたくないけど、ラリー戦に持ち込んだらいけると思う。リターンを意識して戦いたい」

▼大野菜

「山本コーチと試合前に作戦を立てていた。その作戦通り、ラリーをしながら行ける時に前に出るっていう自分のプレーができた。1セット目は自分のプレーは良かったかなと思うし、相手があまり調子が良くなくて助かった。前に出ることや、早くにコースをつけすぎない、真ん中の深くに打って、相手に角度のついたボールを打たせない、気持ち良く打たせないっていうのを意識した。ファーストセットはそれがうまくはまって取れたかなと思います。(次戦の相手は)公式戦では対戦したことはないんですけど、8ゲームの試合では負けている。サーブとフォアがすごく良い選手っていうイメージ。自分の良さである粘り強さを生かして頑張りたいと思います」

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