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全日本インカレ開幕。本戦1日目全員が勝利し、2回戦進出を決める

全日本インカレ開幕。本戦1日目全員が勝利し、2回戦進出を決める

◇全日本学生選手権大会◇本戦1日目◇四日市テニスセンター

[男子シングルス1回戦]

〇高橋2(6-3,3-6,13-11)1片山(日大)

〇塩井2(6-0,6-0)0田中(仙台大)

〇平川2(6-1,7-5)0大塚(中京大)

[女子シングルス1回戦]

〇坂本2(6-2,6-2)0山口(関学大)

〇中村2(6-3,6-3)0堺(姫大)

待ち望んだ全日本インカレが開幕。例年は炎天下の中で行われる大会だが、今年は11月開催に。さらに、予選は行われず本戦のみになったり、チーム関係者でさえも入場が規制されていたりと新型コロナウイルス感染拡大防止対策がなされた上での開催となっている。例年とは異なった雰囲気の中、本戦1日目は男女シングルス1回戦が行われ、関大からは5名の選手が出場。全員が勝利し、2回戦進出を決めた。

最初にコートに入ったのは、高橋勇人(経3)。第1セットは6-3でものにしたが、第2セットは苦しい展開を強いられる。相手サーブの第6ゲームを簡単に奪わせてしまうと、流れが相手に傾いた。4ゲームを連取され、セットカウントは1-1に。そして、勝負の行方はファイナルセット・10ポイントタイブレークへと委ねられた。「しっかり切り替えられたのは良かった」と振り返るよう、序盤は5-1と大きくリードする。しかし、徐々に相手に追い上げられ先にマッチポイントを握られた。あとがない状況となるも、髙橋は攻める姿勢を貫いた。果敢に前に出ることで、相手にプレッシャーをかける。それが功を奏し、白星を挙げた。2回戦は過去に3敗している市川(近大)と対戦。宿敵との戦いに「チャンスはある。今日の反省を生かして頑張ります」と、意気込みを語った。

塩井岳(人4)は、終始主導権を握り、相手に1ゲームも奪わせることなく、快勝を収めた。2回戦の相手は慶応大・羽澤。強敵との対戦に、「今、自分ができる全てのことを出し切って勝ちに行きたい」と意気込んだ。

平川暉人(人3)は、6-1でセットを先取し、第2セットも3-1とリードする。しかし、「早く決めようとしすぎてしまった」と語るよう、焦りからミスが増え始める。4-5と逆転されてしまうが、気持ちを切り替え3ゲーム連取。6-1、7-5で2回戦進出を決めた。次戦は近大・松田と対戦する。

坂本陽菜(法2)は、全日本ジュニア選手権大会の優勝経験をもつ山口(関学大)と対戦。「あんまり相手を強いと思い込まずに、自分を信じて戦いました」という言葉通り、自分のプレースタイルを貫く。相手に攻撃する隙を与えることなく、勝利を収めた。次戦は第2シードとの戦いだが、「チャンスはあると思う」と自分を信じ戦い、下剋上を果たす。

中村天音(文2)は、中央に高いボールを集めることを意識し、試合を展開。苦しいラリーの中でも、持ち前の持久力とフィジカルで食らいつき、相手のミスを誘った。2セットを先取し、勝利を収めた。次戦は大野菜々子(社4)との関大対決となる。

本戦1日目に出場した選手全員が2回戦進出を決めた。2日目以降はより一層熱い戦いが繰り広げられるだろうが、最後まで自分を信じ戦い抜く。【文:遠藤菜美香/写真:中西愛、遠藤菜美香】

▼高橋

「千里山を出るまで調子は1週間くらい前まで良かった。でも、フォアハンドが飛ばなくなったり、ラリーして前に出てボレーで決めるっていう自分の形を作れなくなった。でも、こっち来てから2日間練習したら、少しずつ上がり始めた。今日の朝の練習はめちゃくちゃ良かった。でも、その練習の成果を試合で出せないのが試合だからね。2セット目は厳しかった。完全に取れるビジョンが見えないくらい相手が良かった。スライスにしたり、テンポ上げて見たりしたけど、もう一押しができずに取れなかった。タイブレークは入りがめちゃくちゃ良くて。5-1だった。でも、8-9になってしまった。だけど、そこでファーストサーブで攻めれたことが良かった。メンタル的に引いてなかったから良かった。セカンドセットの悪い流れを断ち切れた。もう一回マッチポイントになった時に、セカンドサーブで自分が前に出たから相手もびっくりしたのかもしれない。その奇襲が良かったかな。明日は去年3回やって全部負けている相手。でも、めちゃくちゃスコアを離されて負けているわけではないから可能性はあると思う。今日の反省を生かしていきたい。ファーストセットをしっかり取ります」

▼塩井

「調子はだいぶ上がって来ていたので今大会も調子良くできた。特にフォアーハンドの調子が良いです。緊張はあまりなく最後の試合なので楽しんでプレーする事を意識した。

2回戦は慶應大の羽澤選手なので今自分ができる事を全て出し切って勝ちに行きたいです」

▼平川

「関西での春関からいい形でできていて、自分のテニスの形が作れていると思う。シングルスは初めてのインカレで。去年はインカレの予選の1日目で負けてしまった。緊張の方が大きかったんですけど、今回は緊張感っていうよりも相手のことをしっかり見えたところが勝ちにつながったかな。2セット目の最初はファーストセットの流れで、先にブレークして3-1までいった。でも、その後のゲームで集中力が切れてしまったというか、早く決めようとしすぎてしまった。(今大会の試合形式は)シングルスはぼくたちノーシードからすると、チャンスはあるのかなと思う。ファーストセットを取れれば、次取られても、スーパータイブレークでワンチャンスつかめる可能性が出てくるのでそこはプラスに考えている。(次戦は)松田龍樹(近大)。高2の時に1回戦ってるんですけど、負けているので、勝てるように頑張ります」

▼坂本

「(意識したことは)結構打ってくる相手だったので、スピン系を使いタイミングを外して、浅くなったところを自分から攻めるプランを立てていた。全日本チャンピオンだけど、1歳年下で自分の方が1年長く大学テニスを経験しているので、その経験を生かしていこうと思った。あんまり相手を強いと思い込まずに、自分を信じて戦いました。(相手のミスを誘っているように見えたが)そうですね。自分から打つより、最初にタイミングを崩してから攻める形を作っていた。(インカレの調子は)ボールが跳ねるコートなので、最初は結構やりづらかった。でも、練習していくうちに調子は上がっていると思います。(次戦の相手は)淡々とプレーする感じだと思う。結構コースを突くのがうまい。(ファイナル10ポイントタイブレークについては)自分より強い相手だけど、自分にもチャンスはあると思っている。1セット目集中して取って、もし2セット目取られても、ファイナルを全力で戦います」

▼中村

「(調子は)良くも悪くもいつも通りっていう感じだった。ボールが遅くて跳ねるコートのサーフェスなので、自分にはやりやすいかなと思います。(意識したことは)角度をつけたら、すごい良いボールを打ってくる。フラット系だったので、真ん中に高いボールを集めて、あとは食らいつくっていう感じ。体力には自信がある(笑)。小さい時にテニスクラブで走ってたからなんですかね?(2セット目は中盤は追い上げられる場面もありましたが)相手も波があるからゲームを取られるのは仕方ないと思っていた。(次戦は)菜々子さん(大野菜々子=社4)と戦うんですけど、4回生は強いし、尊敬してる先輩。当たるのがすごい楽しみで、それもあって今日頑張れた。菜々子さんに会った時に「しっかり勝ち上がって来いよ」って言ってもらった。「これは上がらなな」と思って頑張りました」

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