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団体戦で46年ぶりにAクラス進出!

団体戦で46年ぶりにAクラス進出!

◇第101回全国学生選手権大会◇11月4・5日◇大浜公園相撲場◇

【第1次個人トーナメント】
李 2回戦敗退
森 2回戦敗退
森田 2回戦敗退
坂本 1回戦敗退
大角 第2次トーナメント1回戦敗退

【B団体リーグ】
[2回戦]
○先鋒 橋本 押し出し
○次鋒 大角 寄り倒し
●中堅 森 突き出し
○副将 森田 送り出し 
○大将 李 あびせ倒し

○関大4-1立教大

[3回戦]
●先鋒 橋本 寄り倒し
○次鋒 大角 押し出し
●中堅 森 上手投げ
○副将 森田 寄り倒し
○大将 李 寄り倒し

○関大3-2九情大

[準決勝]
●先鋒 橋本 上手投げ
○次鋒 大角 押し倒し
●中堅 森 上手投げ
●副将 森田 はたきこみ
●大将 李 引き落とし

●関大1-4専修大

→B団体リーグ3位となり、A団体に進出

【A団体予選】
[1回戦]
●先鋒 橋本 押し出し
●次鋒 大角 上手投げ
●中堅 森 突き出し
●副将 森田 押し出し
●大将 李 寄り切り

●関大0-5法政大

[2回戦]
●先鋒 橋本 突き出し
●次鋒 大角 押し出し
●中堅 森 はたきこみ
●副将 森田 押し出し
●大将 李 送り倒し

●関大0-5金学大

[3回戦]
●先鋒 橋本 押し倒し
○次鋒 大角 突き出し
●中堅 森 突き出し
●副将 森田 寄り切り
●大将 李 引き落とし

●関大1-4東洋大

△試合後、OBたちとの集合写真


4年生にとって最後の大会である全国学生選手権大会。1日目に行われた個人戦では大角悠誠(人1)が関大で唯一第2次トーナメントに進出。2日目に行われた団体戦は、「Aクラス出場」という目標を掲げ試合に挑んだ。九情大戦では、2-2の状況で李主将が白星を挙げる。関大の46年ぶりとなるA団体出場に、場内から歓声が沸いた。A団体では勝利をつかめず。それでも、これからの活躍に期待が高まる大会となった。 

大会初日のトップバッターとして登場したのは李仁主将(文4)。開始の合図で素早く動き出した李主将は、相手を土俵から押し出し、白星を挙げる。1回戦を難なく突破した李主将だったが2回戦では、相手に右側を取られ押し出し。2回戦敗退となった。

△李

次に登場したのは、坂本明優(社3)だ。相手は九情大。一回り大きい選手に対して攻撃を仕掛けるも相手の素早い攻撃により押し出されてしまい、黒星を喫した。

1回戦はシードのため2回戦から登場した森直輝(シス理2)。強気で攻めるも相手選手に一歩引かれ下に落とされる叩き込みを決められ2回戦敗退。

同じくシードで2回戦から出場した森田力輝亜(人2)。粘る戦いを見せるも、寄り切りで敗れる。

個人戦最後に登場したのは大角悠誠(人1)。2回戦では相手に粘られるも押し切り、突き倒しで勝利した。3回戦では相手選手を土俵の外に押し出す。迎えた第1次トーナメント最終戦では、相手が距離を取ろうとしたところを攻め込み突き出しで勝利。第2次トーナメントへ進出したが、惜しくも突き倒しで1回戦で敗退となってしまった。

△大角

迎えた2日目。駆け付けた応援団が試合前に校歌を歌い、選手たちを鼓舞する。熱い握手を交わし、勝利を誓った。

△駆けつけた応援団と、相撲部

立教大との勝負からスタートした団体戦。先鋒の橋本琉(経1)が勝利を挙げると、大角もそれに続く。中堅・森は惜しくも敗戦となるも、4-1で勝ち進んだ。

ここで勝てばAクラス進出が決まる九情大戦。選手たちの表情にも緊張が見える。まずは先鋒で1勝を挙げたいところだったが、力負けして押し出されてしまう。しかし次鋒、副将と勝利を収め、2―2で大将・李主将へと望みをつないだ。両者一歩も引かず、激しくぶつかり合う大将戦。開始15秒ほどたったところで李主将が相手のまわしをつかみ、土俵際へと追いやる。そのまま相手にのしかかり、勝利。客席から歓喜の声と拍手が送られ、それに応えるように力強く拳を上げた。

△橋本
△李主将

準決勝は専修大と相まみえる。次鋒・大角が1勝を持ち帰ったものの、1-4での敗北となった。3位でB団体を終えた関大。表彰式を終え、A団体の戦いが始まる。

△大角
△森
△森田

Aクラスの壁は高かった。1回戦、法政大との対戦は相手が主導権を握る。力及ばず、0-5で敗北を喫した。2回戦の相手は金学大だ。西日本選抜大会では3-4で敗戦した相手。リベンジに挑むも、勝利は叶わなかった。東洋大との戦いでは、1年の大角が貴重な白星を挙げる。力強く相手を押し、土俵の外へと追いやった。しかしチームとしては1-4。トーナメント進出とはならず、インカレはここで幕引きとなった。

Aクラスでは悔しい結果になったものの、46年ぶりにA団体進出を果たす。ずっと届かなかったあと1歩を、やっとの思いで乗り越えた。昨年の西日本1部昇格に続く快挙に、マネージャーやOBたちからも歓喜の涙が。偉大な功績と悔しさを残し、4年生はこれで引退となる。思いを引き継いだ戦士たち。来年はどんな景色をみせてくれるのか、楽しみだ。【文/写真:森奈津子、湯浅あやか】

▼李主将
「(試合を振り返って)目標であったAクラスに進出することができて、大変嬉しく思っています。ですがやはりAクラスで勝ち切るにはまだ実力が全然足りないなと感じたので、来年以降Aクラスで後輩たちが戦ってくれることを楽しみにしています。(Aクラス進出をかけた九情大との戦いについて)すごくプレッシャーを感じていて、何回も待ったをしてしまったのですが、最後は絶対に引かないでおこうという気持ちで、今までの相撲を始めてからの13年間、関大での4年間を出せるように頑張った結果がつながって良かったです。(4年間を振り返って)僕が入ったころは西日本でもまだ2部で、インカレでもBクラスの最下位からのスタートでした。4年間の目標として立てたのは「西日本1部、インカレでAクラス進出」という2つです。4年かけてどちらも達成できたというのは達成感もすごかったですし、自分が関大に呼ばれた理由はそれなので、先輩たちに恩を一つでも返せたかなと思います。(後輩たちへのメッセージ)西日本では優勝ぐらいの気持ちで、インカレではAクラスで上位に入れるように暴れてほしいです。期待しています」

▼大角
「(個人戦を振り返って)Bクラスの中で3回自分の相撲が取れたんですけど、Aチームに上がったんですが自分の弱みの足取られてしまって、カウンターみたいな感じでぽっと押されたら後ろに下がってしまったので、そこで片方足出していけていたら自分の相撲が取り切れたんじゃないかなと思います。(団体戦を振り返って)Aクラスに上がって1、2回戦と強い相手で、胸を借りる気持ちでいこうと思ったのですが、自分の相撲を取り切れませんでした。3回戦は自分の相撲を取りきれたので、そこは自身につながりました。(Bクラスで全勝したことについて)皆さんからAクラス取れると言ってもらっていて、ここで自分も勝ちにつなげていこうと思って頑張りました。(Aクラスの戦いを振り返って)力や体、圧力が全然違ったので、これから馬力とかをつけて、Aクラスでも自分の相撲が取れるように頑張ります」

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