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強豪・国士大相手に不撓不屈の柔道見せる

強豪・国士大相手に不撓不屈の柔道見せる

◇2023年度全日本学生体重別団体優勝大会◇10月21日◇於・ベイコム総合体育館

[男子1回戦・対弘前大]
Δ先鋒・杉森政弥(文1)
○次鋒・上田泰介主将(人4)
○五将・眞木学人(法4)
○中堅・桜井信之(文2)
Δ三将・広岡侑希(人3)
○副将・尾古礼夢(人3)
○大将・南雲空(人4)
○関大5-0弘前大

[男子2回戦・対国士大]
●先鋒・豊永奏太(人4)
●次鋒・上田
●五将・眞木
●中堅・桜井
●三将・広岡
●副将・南雲
●大将・尾古
●関大0-7国士大

4年生にとって最後の試合が幕を開けた。1回戦は弘前大と対戦。先鋒・杉森は引き分けになるが、次鋒・上田と五将・眞木が指導3つの反則勝ちで勝利をつかむ。そのままの勢いでリードを広げ、5-0で2回戦へ駒を進めた。2回戦の相手は6月に行われた全日本学生優勝大会で優勝を果たした、強豪・国士大。強豪相手に粘りを見せるが敗北してしまった。

先鋒・60㌔級に出場した杉森は、序盤から積極的に足を出し、技を仕掛けていく。先に相手から1つ目の指導を奪った。杉森から先に仕掛ける展開が続いたが決定打に欠け、勝敗は引き分けに。続いて次鋒・100㌔超級で出場した上田は、開始から試合の主導権を握り、進めていく。相手の出す技をかわしながら、足を出していく。前に出て、攻めの姿勢を見せる。そして、相手に1つ目の指導が入った。その後も組み手で釣り手を持ち、技をかけ相手を崩す。残り24秒のところで、相手に3つ目の指導が入り、勝利した。五将・66㌔級の眞木は、開始から素早い組み手が繰り広げられる。相手の奥襟を持ち、何度も攻めの姿勢を見せる。そして、試合時間40秒ほどのところで、1つ目の指導を相手に与えた。その後も眞木のペースで試合を展開し、残り2分30秒のところで相手に2つ目の指導が入る。終盤に差し掛かっても攻めの姿勢を貫き、相手から3つ目の指導を奪った。貴重な1勝を獲得し、2ー0とリードを広げる。

△上田主将
△眞木

中堅・桜井は序盤から釣り手をつかんだ。技を連発し、相手を着実に崩す。攻める手を緩めず、相手に指導を2つ与えた。その後も技をかけ続ける。残り5秒、体落としで技ありを取り、見事優勢勝ちを収めた。続いて三将戦は広岡が挑む。序盤は相手に押される状況が続き、指導を取られた。しかし、中盤以降は釣り手を取り、技をかける。残り15秒で相手に指導を与え、お互い1つずつ指導を受ける展開に。そのまま試合が終わり、引き分けとなった。副将戦は尾古が臨む。足を出し、相手を崩した。その後も技を連発し、相手に指導を与える。残り2分30秒で尾古が肩車で一本を取り、白星をつかんだ。最後に出場した大将・南雲は序盤から何度も相手を崩し、寝技も積極的に仕掛ける。そして、残り2分を切ったところで、相手から2つ目の指導を奪った。後がなくなった相手は攻めの姿勢を見せるも、南雲が試合の主導権を譲らず。約1分を残し、反則勝ちを収める。そして、関大は5-0で1回戦を突破した。

△尾古
△南雲

2回戦は強豪の国士大と対戦した。先鋒・豊永は序盤から激しい組み手争いが繰り広げられる。積極的に足を出し、技をかけた。しかし残り2分25秒で指導を2つ取られてしまい、後がない状況に。その後も技を仕掛け続けるが指導を取られ、敗北となった。次鋒戦は上田が挑む。開始早々、指導を取られた。しかし相手の釣り手をつかみ、足を出して隙を狙う。相手が消極的な姿勢であると判断され指導を受ける。しかし、払巻込で一本を取られてしまった。続いて五将・眞木は序盤から釣り手を取り、技をかけるが、相手にかわされる。お互い指導を1つずつ取られて残り30秒を切ったところで、相手に横四方固で一本を取られた。中堅戦は桜井が挑む。序盤から積極的に技をかけ続けた。しかし、釣り手と引き手をなかなか取ることができない。残り1分30秒で横四方固で一本を取られてしまった。三将・広岡は試合開始早々足を出し、技をかける。しかし、開始50秒で袖釣込腰で一本を決められ、敗北となった。副将・南雲は序盤から釣り手を取られる。また、残り2分50秒で相手に技ありを取られてしまい、相手優勢で試合が進んだ。南雲はなかなか技をかけることができない。残り2分24秒で相手に払腰を決められてしまった。最後は大将・尾古。相手を押さえ込もうとするが、思うようにいかない。釣り手を取り、足を出し相手を崩す。しかし、横四方固で一本を決められてしまう。強豪の国士大に0-7で2回戦敗北となった。

気迫のこもった姿勢で、強豪校相手に不撓不屈の柔道を見せた。1年間部を率いた4年生は今試合をもって引退。来年もさらなる飛躍を目指し、全国の舞台に挑む。【文:井藤佳奈・松尾有咲/写真:松尾有咲】

▼眞木
「(1回戦を振り返って)しっかり次鋒の上田が指導3つの一本で勝ってきて、前3人で1点か2点取りたいという監督の指示もあったので、しっかり自分のところで指導3つでも一本取れて良かったと思います。(試合の内容は)4年間の自分の柔道の集大成としてやれることを全部出し切ろうと思って試合に挑みました。それを最初から体現できたので、いい柔道につながったのかなと思います。(特に良かったところは)最後は国士大の吉岡選手、全日本学生3位の選手だったんですけど、立ち技では少し押し気味でしたが自分の柔道ができました。最後は寝技でやられたけど悔いのない柔道ができたと思います。(副主将として1年間チームを見てきて)チーム上田で色々問題もあったりして、試合に出ることができなかった選手とかもいて、その中で不撓不屈というチームスピリットを最後まで全選手が体現してくれたのかなと思います」

▼上田主将
「(最後の試合に臨む気持ちは)2回戦は国士大と当たると分かっていたので、どういう試合がチームでできるかという不安と、やってきたという自信がありました。(1回戦を振り返って)1回戦の無差別の相手は全学に出ている選手で、強いので引き分けでもいいみたいな雰囲気もあったけど、最後キャプテンで取らないといけないという気持ちで取りにいきました。(指導3つ目取る前の気持ちは)最後の指導は狙いにいった指導だったので、相手の引き手の意識が外になっていたので組に来ないなら持ちにいったら指導入るから、これで指導もらえるなという感じです。(2回戦の試合を振り返って)もっと相手に圧倒されて負けると思っていたけど、意外と勝負ができて手応えはありました。(主将として1年間チームをまとめてきて)自分含めて幹部がだいぶ厳しく後輩にしてきた1年でした。緩い部分を緩いままにしておくのはいけないというのが幹部の意見で、多少厳しいことも言ってきましたし、その分後輩からは嫌われてきたかもしれないです。けど、厳しいこと言い続けてやってきて、結果いいチームになったと思います。(後輩へのメッセージは)色々大変なことを多いと思うけどどんなチームにしたいかという軸をしっかり持ってそれに向けて突っ走ってください」

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