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◇2023年度関西学生女子秋季リーグ第4節◇対大教大◇10月15日◇関西大学高槻キャンパス第1グラウンド◇

【前半】関大1-0大教大
【後半】関大3-0大教大
【試合終了】関大4-0大教大

GK 勢古
DF 中尾、南中、吉田り、井口
MF 田中光、瀧沢美、𠮷尾、青木、吉田遙
FW 瀧沢雪

現在3位の関大なでしこ。1部昇格のために落とすことが許されない第4節は、大教大と相まみえた。前半は拮抗(きっこう)するも、37分にFW瀧沢雪乃(人4)が先制点を決め、1点リードで試合を折り返す。後半に入ると、怒涛(どとう)のゴールラッシュ。無失点で快勝し、貴重な勝ち点3を手にした。

関大ボールから始まった試合。開始早々、FW瀧沢雪とMF瀧沢美冬(人2)の姉妹コンビが右サイドを崩しにかかる。しかし中央へボールをつなぐことはできなかった。直後には、DF中尾純菜(社4)がMF青木陽和(政策1)へロングパス。そのバトンを受けたMF田中光紀(安全4)が今試合初シュートを放つが、これは惜しくもゴールの枠上に。

試合開始直後は相手ゴールへ畳み掛ける場面もあったが、徐々に攻められる時間も増える。連携ミスから自陣へボールを運ばれるが、MF瀧沢美がカットし相手の攻撃の芽を摘む。相手にシュートを打たせてしまうシーンもあったが、GK勢古亜実(人2)がしっかりとキャッチして対応した。

その後は、ハーフウェイライン付近でボールが行き来する時間帯に。互いに様子を見合いながら、相手の守備に隙ができるタイミングをうかがう。前半31分にはこの試合初のCK(コーナーキック)を獲得するも、得点につなげられない。しかし試合が動いたのは、直後の37分。ペナルティエリアから少し離れた位置でフリーキックを獲得した。DF中尾が高くあげたボールにうまく合わせたのはFW瀧沢雪。自身が得意とするセットプレーからの見事なヘディングで、待望の先制点をもたらした。そのまま前半が終了し、1点リードで試合は後半戦へ。

-300x200 [なでしこ]4発快勝で、1部昇格へ前進
△FW瀧沢雪

後半は相手ボールで試合が開始。序盤から関大が相手ゴールに迫る。後半7分、MF青木が右サイドに流れてきたFW瀧沢雪に縦パスを通す。ボールを収め時間を作り、再びMF青木に。ダイレクトでクロスをあげ、ペナルティエリア内にいたMF吉田遙(情1)が後ろ向きでトラップ。反転し左足で放ったシュートはゴール左隅に吸い込まれた。待望の追加点を獲得。その後も果敢に攻め続ける。後半17分、DF中尾がアーリークロスを上げ、ペナルティエリア内まで上がっていたDF南中優衣(人4)がトラップ。相手キーパーのポジショニングを冷静に見極め、ゴールを決めた。後半28分、MF瀧沢美に代えMF森重亜衣子(政策4)を投入。

-300x200 [なでしこ]4発快勝で、1部昇格へ前進
△MF吉田遙
-300x200 [なでしこ]4発快勝で、1部昇格へ前進
△DF南中

後半中盤以降はワンタッチパスが増え、テンポ良くボールが回り始める。相手もこれに対応できないまま、後半29分。MF田中が中央からドリブルで運ぶ。ゴールに向かうも、相手DF陣に阻まれる。こぼれ球をMF森重が拾うも、相手キーパーが対応。混戦状態となったが、フリーのMF青木のもとにボールがこぼれる。無人のゴールにパスをするかのようにボールを蹴り、4点目を奪った。勝ち点3の獲得に向け、相手を突き放す。後半40分、MF青木に代えMF馬場悠月(人1)を、DF吉田りん(政策1)に代えDF山田志穂(人2)を投入。それ以降も相手は関大のパス回しに対応できないまま、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

-300x200 [なでしこ]4発快勝で、1部昇格へ前進
△MF青木

前節に続き失点することなく、リーグ戦3連勝を記録した。今節は課題であった得点力不足が改善され、攻撃面で相手を圧倒。この流れのまま残り2試合も勝利を収め、1部昇格を実現する。【文/写真:合田七虹、岩口奎心】

▼DF中尾
「(今日の試合を振り返って)前半の1点目が入るまでは難しい時間が続いたが、前半の内に1点取れたことで自分たちが余裕をもって焦らずに試合を進めることができた。無失点で終われたことは自分たちにとっては収穫だったと思う。(セットプレーから先制点を獲得できたことについて)相手の偵察でどこが空いているのかをチェックしていたので、中に蹴り込んだら誰かしら触ってくれるかなと思った。点を決めたくれた瀧沢雪はヘディングが強いので、決めてくれてよかった。(次節の意気込み)優勝するためには落とせない試合が続くと思うし、得失点差もリーグでは大事になってくるんで、次も点を取って勝つためにまた1週間やっていきたいと思う」

▼FW瀧沢雪
「(試合を振り返って)今日は今までより難しい試合になるという予想があった。最初の方は相手がすごく勢いを持ってきて、なかなか自分たちのペースをつかめなかった部分があった中で、セットプレーで先制点を自分が決めることができて、そこから前半は自分たちのペースでボールを回しながらそして時間を稼ぎながらということができた。後半も早い段階で追加点を決めることができたというところで、今日最終4−0で終われたかなと思う。自分たちがやりたいサッカーっというのは徐々にできているかなと感じた試合だった。(自身のゴールを振り返って)自分自身なかなかまだゴールがなかった中で、セットプレーからヘディングというところは自分が強みとしてる部分で、毎回偵察して相手を分析して、自分がターゲットになることが多かった中でやっと決めることができた。今までチームに何も残せていなかったので、やっと貴重な先制点という形で残せたのは良かった。(下級生の活躍について)下級生には自分たち自分なりにやってくれたらいいよという話はしてるので、そういう勢いを持った中でずっと続けてやってくれていることが得点につながっているかなと思う。(次節の意気込み)来週は立命戦になるんですけど、1部昇格には得失点とかも関わってくるので、より多く点を取って勝てるように、1週間得点力をどんどんつけていけるように練習を積んでいきたいと思う」

▼MF吉田遙
「(今日の試合を振り返って)最初点が全然入らなくて自分自身も焦っていたが、時間が経つにつれて点が取れるようになって良かったと思う。(自身のゴールについて)この試合自分が全然シュートを打ててなかったから、ボールを持ったときはシュートを打とうと思っていた。無理な体勢ではあったけど、入ってよかった。(次節の意気込み)次節も点を決めてチームを勝たせたいと思う」

▼DF南中
「(試合を振り返って)相手を偵察した時に、うまい相手が多い中で、自分たちは自分たちのプレーをしてしっかり勝とうというので入った。いつもに比べてしっかりテンポのところであったりというのは意識できて、いい形で攻撃できた回数が多かったので良かった。(自身のゴールを振り返って)前半から上がりたくてうずうずしていて、純菜(=DF中尾)が結構蹴り込んでくれていたので、こぼれてきたらいいなというぐらいで走り込んでいたらちょうど流れてきたので、あとは落ち着いて決めるだけだった。(下級生の活躍について)今教育実習に行っていて平日の練習に行けていないんですけど、でも昨日土曜日の前日練習に久々に入ったときに、すごく雰囲気が良くて、いつも4回生が頑張るのは当たり前なんですけど、下の学年からも頑張ろうという意思がすごく見えてきてたので、それは練習からの頑張りが結果につながっているのかなと思った。(次節の意気込み)次も勝って、少しでも高い順位に入り込めるように、自分たちで練習を継続して頑張る」

▼MF青木
「(今日の試合を振り返って)今節はマイボールで試合を進めれたが、、自分の得意なドリブルをあまり出せなかった。(自身のゴールについて)うれしかった。(次節の意気込み)4連勝がかかっている、自分が得点を決められるように頑張りたい」

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