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投手戦を制して5連勝!

投手戦を制して5連勝!

◇令和5年度関西学生秋季リーグ戦第4節◇対立命大1回戦◇於・ほっともっとフィールド神戸◇

関 大000 000 131=5
立命大000 100 000=1

1(中)三杉
2(左)田中大
3(捕)有馬
4(一)富山
5(遊)髙田幸
6(右)岑
7(三)下井田
8(二)佐藤
9(投)金丸

投手戦を制した。1-1で迎えた8回、髙田幸汰(商4)が勝ち越しの適時打を放ち逆転に成功。さらに最終回、代打で登場した小谷太誠(社2)が初球を本塁打に。投げては、金丸夢斗(文3)が16奪三振の投球を見せて首位攻防戦の大事な初戦を白星発進とした。

序盤は苦しい展開だった。何度も得点圏に走者を進めるも、攻撃陣が上手く機能せず無得点に終わる回が何度も見られる。先制したのは立命大だった。4回裏、2連打と犠打で1死二、三塁のピンチを背負う。続く打者に犠飛を打たれてあっさり先制を許す。なんとか追いつきたい関大だったが、5回を終えて安打はわずか1本。立命大の流れで試合は後半戦へ。7回表、髙田が安打出塁したのを皮切りに、岑幸之祐(社4)と打線がこの試合初めてつながる。「苦戦していた相手投手のスライダーを拾うことができて良かった」と下井田悠人(経2)が一、二塁間を破る適時打を放つ。ついに遠かった1点が関大に生まれ、試合を振り出しに戻す。また、6回まで苦しめられてきた相手先発の谷脇をマウンドから降ろすことに成功した。

△金丸
△下井田

勢いは7回では終わらない。8回に先頭打者の三杉彪真(人4)が出塁し、安打と四球で打線をつなぎ1死満塁とする。打席には前打席に安打を放っている髙田。「走者三塁の場面から得点する練習をやってきたのでそれを体現したい」と思って挑んだ打席は2球目を勝ち越しの適時打とした。この試合、初めて逆転に成功しベンチもスタンドもボルテージは最高潮に。さらに四死球で2点を追加して4-1と立命大を突き離す。迎えた最終回、先頭打者に代打・小谷が送られた。「せっかくの好機なので絶対に生かそうと思って初球から振っていこうと決めていた」と初球を振り抜いて右本塁打に。公式戦初安打が本塁打と嬉しい一打となった。下井田、山田悠平(商2)と3試合連続で2年生の本塁打が誕生。「夏を経て部内競争が激しくなり選手層の厚みが増した」と有馬諒主将(商4)が言うように普段スタメンで出場していない選手の活躍が目立つようになってきた。

△髙田幸
△小谷


一方の金丸は、「前半は苦しい展開だったが味方が絶対に点を取ってくれると思っていた」と味方の反撃を信じ、失点後もスコアボードに0を刻み続ける。4回に失点はしたが、直後の5回は3人で攻撃を終わらすなど切り替えてチームに勢いをもたらし続けた。試合後、今季初失点したことについては少し悔しげな表情を見せたが、「防御率0点代を目指して頑張りたい」と前を向いていた。
後半の数少ない好機をものにしてつかんだ一勝。首位攻防戦の先勝した関大。2回戦も接戦になることは間違いないが、優勝への道は少しずつ開いてきている。今日出た課題を消化し、全員野球で勝利をつかみに行く。【文:永松愛/写真:稲垣寛太】

▼下井田
「前半、安打はあまり出ていなかったんですけど、好機は結構作れていた中でそこをものにできない場面がいくつかあって、点も取られていたのでチームの雰囲気はあまり良くなかったんですけど、終盤自分に打席が回ってきた場面で打てたことは良かったかなと思います。(適時打の場面は前を打つ4年生2人が作った好機だった)髙田さん(=髙田幸)と岑さんの連打で作ってくれた好機だったので、4年生が作ってくれた流れに乗るだけだと思って初球から振っていく気持ちではいたんですけど、苦戦していた相手先発のスライダーを拾うことができたので良かったです。(監督からはなにか言われたから)もう全て任せたからということは言われました。(一、二塁間を破る下井田らしい安打だった)打った瞬間ちょうど間に飛んだので抜けるなと思ってうれしかったです。(同期の小谷が本塁打)ずっと一緒に練習してきて、一緒に頑張っていこなみたいな話をしていたので素直にすごくうれしいです。(明日に向けて)ずっと2連勝で流れはきているので、明日も2連勝して勝ち点明日で決めたいです」

▼小谷
「試合に出れていなくて、練習試合とかでは自分の中で結果出ていたつもりだったので、試合で使ってもらえなかった分、ずっとうずうずしていたので、このワンチャンスをものにできてよかったと思います。(どういった気持ちで打席に入ったか)せっかくもらった好機だったので、絶対に活かそうと思って初球から振って行こうと打席に入りました。(打った瞬間の感触は)多分チェンジアップだったと思うんですけど、うまく体が反応してくれて良かったです。(本塁打後の歓声について)4年生の人が中心になってすごい応援してくれていたので、それに応えられて良かったです。(近大戦では同級生の下井田、山田がそろって本塁打)めちゃくちゃ意識していました。2人打って、自分は試合出ていなくて。嫉妬じゃないですけど、いいなぁとは思っていて、自分が出た時は絶対狙ってやろうと思っていました。(明日に向けて)目の前の1試合に全力注いで、自分の出番が来たら自分の役割を全うできるようにやっていきます」

▼髙田幸
「終盤は良かったんですけど、前半は反省するところばかりで課題がたくさん見つかって、勝てて良かったなという試合です。(勝ち越し打の場面は上位打線で作った好機だった)前半、ランナー3塁の場面で点を取れていなくて、ランナー3塁の場面の練習を今までしてきていたので、それを自分が体現しようと思って打席に入りました。(打った瞬間の気持ちは)ほっとしました。(スタンドには今日も大応援団の姿が)初回から音がすごくて、鳥肌立つ感じで本当に心強かったです。(エース・金丸が気迫のこもった投球、遊撃手からどのように見ていた)真っ直ぐもゾーンにまとまっていて、有馬のリードでしっかり投げていたかなと思います。良かったです。(明日に向けて)今日出た課題をしっかり潰していかないと明日は勝てない。明日も接戦になると思うので今日の反省しっかりと活かして明日全力で勝ちにいきたいと思います」

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