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開幕白星スタート!

開幕白星スタート!

◇令和5年度関西学生リーグ第1週◇対甲南大◇9月10日◇甲南大学弓道場◇

【試合結果】
関大62―57甲南大(全80射)

ここ最近はコロナ禍の影響でオンライン開催となっていたリーグ戦。今季は4年ぶりに対面で実施された。2年前には優勝と王座出場を決めた関大。今季はそれ以来の王者奪還を目指して初戦に挑んだ。1立目こそ6中と想定外の立ち上がりとなったが、2立目以降は安定した的中を見せる。4立では16射皆中も記録し、逆転勝利。幸先良く白星スタートを切った。

△植木鈴華(商4)

関大の先発は、大前から植木、鈴木聖菜(経1)、小田桐朱璃(商2)、小原沙輝(法4)。序盤からリードを奪いたいところだが、なかなか思うように的中を伸ばせない。それでも、小原が3中を記録し、相手と4中差でなんとか持ちこたえる。

△鈴木

2立目は安定感を取り戻し、12中。植木の皆中などで相手との差を1つ詰める。3立目からは小田桐に代えて、吉村涼(人3)をリリーフで投入。その吉村涼がいきなり皆中を記録した。さらに、鈴木、小原も皆中を記録し、合計14中。ついに序盤に4本差あった的中が1中にまで迫った。

△小田桐

試合が大きく動いたのは4立目。関大は3立目からメンバー変更なく挑んだ。1射目を全員が詰め、幸先良くスタートする。そのまま、3人目まで皆中を記録。会場に緊迫感が走る中、落の小原がしっかり的に矢を収める。「緊張しましたが、自分の射に自信を持っていたのでワクワクもしながら4本目を引きました」(小原)と、期待に応える16射皆中を達成した。

△吉村涼

4立目の16射皆中もあり、3中リードで迎えた最終立。ここでも、崩れる気配はなく14中と好的中で試合を締めた。最終結果は62-57で勝利。リーグ優勝に向けて何としても勝利が欲しかった開幕戦をものにした。

△小原

甲南大を相手に開幕白星スタートとなった関大。次週は前年度王者の大経大との大一番を迎える。今季、インカレで優勝した強敵だが、優勝に向けては負けられない一戦だ。「来週は初立からいい数字が出せるように練習に取り組んでいく」と富田真央主将(文4)。1週間の準備期間で課題を克服し、連勝でリーグ優勝を手繰り寄せる。【文/写真:大森一毅・写真:速水咲良】

▼富田主将
「今まで1発勝負の試合が続いてきましたが、リーグ戦は巻き返しができる長期戦です。それでも、毎立しっかり数字を出して勝つことを1番の目標に練習してきました。(試合を振り返って)初立で崩れてしまって選手もびっくりしたところもありましたが、そこで慌てずに普段通りに戻ることを意識しました。そうすれば勝てると思っていたので、落ち着いて取り戻していけたのが良かったです。(2立目以降は)監督からは1立目の結果は忘れようと声をかけていただきました。私からもいつも通りやれば大丈夫と声かけはしました。リリーフとして入った吉村涼もしっかり結果を残して16射皆中が出せたことも良かったと思います。普段練習でも皆中した時に『いいぞ』という声かけをするんですけど、女子は16射詰めた時だけ言うと決めていました。練習ではできたことがなかったんですけど、今日初めてできて良かったです。(次戦に向けて)課題は初立の数字だと思います。今日の試合でも最初しっかり数字が出せていれば、優勝も狙える数字だと思うので来週は初立からいい数字が出せるように練習に取り組んでいきます」

▼小原
「前の立がどうだったからというよりは毎立自分たちの出したい数字を出すというのを意識していました。なので、今日は初立に6中が出てしまいましたが、それは忘れて次に新しい気持ちで自分たちの射をするだけと声をかけ合っていました。(2立目以降は)チームとして引きずらずに毎立に臨むことができていました。落ち着いて引けたことで1本目からあてることができて、それを最後まで継続することができていたと思います。(16射皆中は)自分に回ってくることが今シーズンは練習でもありませんでした。緊張しましたが、自分の射に自信を持っていたのでワクワクもしながら4本目を引きました。主将の真央(=富田主将)に『いいぞ』と絶対に言ってもらいたいなと思って最後の1本入れることができました。(次戦に向けて)強い相手なのは間違いないですが、相手は関係ないと思っています。自分たちがまた1週間練習して、課題を克服してさらに成長したチームで勝てるように頑張っていきたいです」

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