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大会6日目、強さ見せつけた!

大会6日目、強さ見せつけた!

◇2023年度関西学生選手権大会◇8月29日◇ITC靭テニスセンター◇

【男子シングルス準々決勝】
●堀川0(1-6,2-6)2岩本
〇井戸垣2(6-3,6-2)0増成(関学大)
〇中村2(6-2,5-7,6-1)中村(関学大)
〇堤2(6-3,4-6,6-0)冷水(近大)

【女子シングルス準々決勝】
〇山口2(6-1,6-3)0藤田(関学大)
〇川本1(6-1,5-7,6-5RET)1島田(園田女大)
●村田0(1-6,3-6)2石川(姫大)

【男子ダブルス準々決勝】
●中村・井戸垣1(6-3,1-6,5-10)2堤・岩本

【女子ダブルス準々決勝】
〇川本・山口2(6-3,6-2)0村田・宮本

関西学生選手権の6日目が開催された。準々決勝のこの日はシングルス8名、ダブルス4組が出場。関大の同門対決も見られる中、多くの選手が準決勝へと駒を進めた。シングルスは男女計6名、ダブルスは男女各1組のベスト4入りが決定。男子シングルスのベスト4を独占するなど、関大の強さを見せつける試合となった。

中村秋河(商4)の試合は1番コートで行われた。直射日光がまぶしい中、中村のサーブで試合が開始。バックハンドのスライスを多用しつつラリー戦を繰り広げるが、ボールをネットにかけてしまい、第1ゲームのブレイクを許す。しかしここから2ゲーム連続で獲得。第4ゲームでは相手のサービスエースが2本決まり、ゲームカウントは2-2。5ゲーム目からはラリー戦で相手を揺さぶる。コートの前後を使ったボールさばきに相手は対応できず。4ゲーム連続で奪い取り、6-2で第1セットを終えた。第2セットでは、相手の対応のうまさに苦戦することになる。第1セットでは決まっていたようなドロップショットも拾われるように。逆にドロップショットを返され、追いつけない場面も見られた。5-7で第2セットを落とし、第3セットに突入。緩急をつけたラリーで、あっという間に3ゲーム先取。そのままリードを広げ続け、ゲームカウント5-1に。あと1ゲームを取ると勝利が決まるというところ。相手もしぶとく粘り、デュース。2度アドバンテージを握られたがなんとか奪い返す。最後は相手のボールがアウト。ベスト4進出を決めた。

2番コートでは井戸垣一志(人間3)の試合が行われた。関学大の増本との対戦。激しいラリー戦を繰り広げたが、井戸垣に軍配が上がった。6-3,6-2でストーレート勝ち。明日の準決勝で、ダブルスのペアである中村と対戦することが決まった。

隣の3番コートでは、堀川莞世(文3)と岩本晋之介(商2)の関大対決。昨年のこの大会でも戦った相手なだけに、両者熱の入った試合となった。結果はセットカウント2-0で岩本の勝利。堀川にとってはリーグ戦に向けての課題が見つかる試合となった。

堤隆貴(社2)と冷水(近大)との対戦は、第3セットまでもつれ込んだ。第1セットを6-3で奪うと、第2セットは4-6で取り返される。両者の応援にも熱が入る中、最終セットは相手に1ゲームも与えずに終了。準決勝では、同学年でダブルスのペアでもある岩本との対戦だ。

山口花音(経2)は関学大の藤田と対戦。途中、思うようなコースに打てず苦笑いをこぼす場面も。しかし、セットカウント2-0でストレート勝ちとなった。

川本茉穂(人間4)の相手は園田女大の島田。第1セットは6-1と余裕をもって勝ち取ったものの、第2セットは5-7となり、第3セットへ。両者一歩も譲らず、ゲームカウントは6-5。ここで相手選手が右手をつってしまい、棄権。川本の勝利が決まった。

14時から、男子ダブルスの試合が始まった。中村・井戸垣のインカレベスト16に入ったペアと対戦したのは、岩本・堤の関大2年生コンビ。第1セットの1ゲーム目からデュースとなる激戦。中村・井戸垣が果敢に前に攻める展開に。息の合ったプレーに岩本・堤は苦戦を強いられ、第1セットを3-6で落とす。しかし、第2セットを6-1で奪い取り、10ポイント先取のタイブレーク戦に。岩本・堤がリードを守りきり、10-5で試合が終了。岩本・堤ペアはベスト4に。中村・井戸垣はベスト8での敗退となった。

男子ダブルスの第1セットが終わるころ、女子ダブルスの試合が始まった。川本・山口組と村田千聡(政策2)・宮本美姫(政策1)組の一戦。村田サーブで試合が始まる。山口のボレーやリターンが冴えわたり、ブレイクされる。その後も川本・山口組の、二人の間を狙った強打やコースを狙ったゆるいスマッシュが決まる。6-3で第1セットを川本・山口組が獲得した。第2セットでは宮本のボレーや村田の強打が決まる場面も。しかし点差は広がり、6-2でこのセットを落とす。春の準優勝ペアである川本・山口組があすの準決勝に進出。村田・宮本組はベスト8で敗退となり、新たな課題も見つかる試合となった。【文:写真/森奈津子】

▼堀川
「(試合を終えて)後輩の岩本との対戦で、去年も同じ大会で負けていて、今回は自分もテニスの調子が良くなってきているので、自分の今のプレーでやってみてどうなるかなという感じだったのですが、実際やってみるとまだ自分の苦手な部分だったり、岩本のほうが一枚上手なプレーの考え方があったり、まだ差があるなというふうに感じました。(今回見つけた課題)ストロークで、同じフォームで色々な球種を打てるようにするのが次の課題だなというように感じました。ラリーはできるんですけど、球の威力や回転量で勝負するようなプレースタイルではないので、その分同じ打ち方で色んな球種を使って相手を崩すという点で課題があるなと感じました。(リーグ戦に向けて)出た試合は全勝して、チームに必ず自分の一本を持って帰ること。それから、リーグ全勝して、王座でも優勝できるように。自分はまず、試合に出たら絶対勝つという役割を果たします。チームとしても、応援したりとか、チーム力を大事にして、チーム全体をいい雰囲気で最後まで勝ち上がれるように頑張ります」

▼村田
「(シングルスを終えて)自分からどんどん攻めていこうと思って試合に臨んだんですけど、相手の回転がかかったいいボールをうまく処理できずに、自分の得意なショットがなかなか打つことができずに負けてしまって悔しいです。(ダブルスを終えて)ペアの宮本とどういうプレーをするのかを話し合って臨んだんですけど、全国でもトップクラスの選手たちのレベルの高いテニスに、自分たちのプレーでついて行くことができなかったのが敗因かなと思います。(これからに向けて)試合を重ねていくにつれて相手も強くなっていくので、絶対に負けないように、少しでも多く勝てるように普段の練習からしっかりコンディション整えて、勝ち上がっていきたいです」

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