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悔しい幕引き。春こそ逆襲誓う

悔しい幕引き。春こそ逆襲誓う

◇令和2年度関西六大学連盟秋季リーグ第4節◇対立命大2回戦◇10月21日◇鳴尾浜臨海公園野球場◇

立命060 014 3=14
関大000 200 0=2 

(学)佐々木、濱中、長谷川、稲葉、松尾-谷村
(関)船本、卜部-吉村

1(捕)谷村
2(遊)東條
3(三)今井
4(一)福山
5(指)鈴木
6(右)東原
7(左)松本航
8(二)野村
9(中)正池

[最終結果]
関大 4位(5勝5敗)

[個人成績]
ベストナイン 今井(三塁手)
打率十傑 3位 今井(0.4)
最多勝利 所(3勝)
本塁打王 福山(1本)
     東原(1本)

東條光希主将(3年)率いる関大準硬のこの秋最後の一戦はほろ苦いものとなった。対立命大2回戦、2回に相手に大量得点を許すと、4回に2点を返したが6、7回と得点を追加される。 悪い流れを断ち切れないまま、規定によりコールド負けとなった。

この日の先発は佐々木新(3年)。走者を出しながらも無失点の立ち上がりを見せる。しかし、2回先頭打者に四球で出塁されると、1死二、三塁で適時二塁打を浴び先制を許す。さらに、1死満塁とピンチは続き、押し出しや適時打で2点を追加される。4点を奪われたところで濱中秀太(3年)がマウンドへ。なんとかしのぎたいところだったが、バッテリーエラーや四死球で得点を奪われる。3つ目のアウトを取ったときには、スコアボードには6の数字が灯っていた。

△佐々木
△濱中

関大の得点が動いたのは4回のこと。1死から福山誠太(2年)が安打で出塁すると、四球で走者をため2死満塁の好機を作る。ここで打席に立ったのは野村勇人(3年)。相手の直球を振り抜くとこれが左前適時打となり2点を返す。その後も得点圏に走者がいる状況だったが後続が打ち取られる。

△福山
△野村

2回以降、濱中の力投で相手打線を封じていたが、5回に1点を追加される。6回には長谷川綜大(2年)がマウンドに上がるも、先頭打者に二塁打を放たれると、制球が定まらず3者連続四死球で1点を献上。その後、さらに2点適時打を浴び相手の猛攻を止められず。稲葉匠吾(3年)がこのピンチを引き継ぐが、失策や適時打でさらに得点を追加され、この回に4点を追加された。7回、連続安打から3点を追加されると、2死一、二塁で松尾尚矢(1年)にマウンドを託す。2球で3つ目のアウトを取り、それ以上の得点は許さなかった。

△長谷川
△稲葉

4回の得点以降、安打は出るがホームは踏めず。迎えた7回、代打攻勢で一矢報いることを目指したが、花房拓海(3年)、今井怜央(2年)の安打が飛び出すも得点とはならず、試合終了を迎えた。

△松本航太(3年)
△花房
△今井

この秋を締めくくる最終戦はまさかのコールド負け。白星で始まった今季だったが最後は連敗を止められず。最終順位は4位と目指していた場所には届かなかった。10戦の中に歓喜の瞬間も、悔しさに唇をかむこともあった。「 春は逆襲できるようにやっていきたい 」と東條主将。この秋のすべての経験を成長につなげる。来る春、進化を遂げた関大準硬が頂点へ帰還する。【文/写真:金田侑香璃】

▼東條主将
「今日の試合は自分の責任だと思う。みんなに申し訳ない。2回の失点は、自分のエラーから点数が6点も入ってしまった。そこで相手に流れを完璧に持っていかれた。あれがなければこんなに点差がついた試合にはならなかった。この試合に限らず、このリーグ戦を通して他の大学に比べて、個々のレベルが低いってことは全員が分かったと思う。そこを春に向けてどれだけ意識して練習ができるか。それが春の結果につながると思う。そこは全員がわかって練習に取り組んでいかないといけない。最初は5連勝して、そこで浮き足立ったというか、そこから1度負けてから立て直すことができずに最後にコールド負けしてしまった。終わりとしては最悪やと思う。去年と同じ感じの終わり方だったので、チームテーマである『逆襲』には程遠い結果になった。3回生はもう次が最後なのでしっかり全員が悔いのないようにできたらと思う。勝ち切れるチームにならないといけない。春は逆襲できるようにやっていきたい」

▼野村
「2回生が頑張っているのに、3回生が一緒に頑張れていなかった。試合後に反省しなきゃいけないのに、試合中にしてしまった。切り替えができなくて、悪い流れを切ることができなかった。そこが反省する部分。雰囲気はあまり良くなかった。終盤、内野は僕が声を出しても反応があまりなかった。(打席に入るときに)緊張はなかった。4回で6―0になっていたので、ここは僕が緊張する場面じゃないと思った。来た球を全部素直に打って、弾き返そうと思っていた。真っ直ぐ1本に絞ってた。偶然抜けてくれて良かった。昨日の試合から得点が入ってなかったことは何も気にしていなかった。僕はあまり打つことを期待されてない選手だと思うので、その中で打てて良かった。打席ではいつも後ろにつなげてチャンスを広げることを意識していた。(リーグ戦を通して)チーム全体を見ると一体にはなれていないのかなと感じた。課題はたくさんある。気持ちの面で、みんな弱いかなと思う。この秋の経験を生かして欠点を克服して春リーグ優勝したい」

▼東原
「反省しかないリーグだった。一番最初にホームランを打てたけど、そこからは全然調子が上がらなくてスタメン落ちしたりした。変に1本打ったからそのあとの打席で意識したらあかんってわかっているけどどうしても頭のどこかにはあった。なかなか自分の形で打てていなかったのかなと思う。守備でも、ピッチャーの足を引っ張ってしまった。優勝した上でのタイトルだったら喜べるけど、あくまでも優勝が目標だったので、いい思い出かなという感じ。もうそのあとが良くないところが多くてあのホームランのことは覚えていない。課題は変化球への対応。追い込まれたら高い確率で三振してしまうので、ギリギリまで引き付けてしっかり見極めができるように、スイングスピードを上げていきたい。いろいろなポジションをやっているけど、試合に出れたらチームの力になれるところで出られればいいと思っている。何が何でも優勝目指して、あと半年ぐらい、しっかりチーム一丸となって頑張っていきたい」

▼今井
「ランナーをかえすことを期待されて3番に置いてもらっていると思うのでそこはベンチは意識していたと思う。僕自身はやることは特に変わらないと思っていて、しっかりヒットを重ねていくことが自分のやるべきことだと思っていた。1戦目はそれができなかったけど、今日はそれができたので良かったと思う。今日は序盤に流れを全部持っていかれてしまった。5連勝から始まって、5連敗という形で終わった。連敗の原因はピッチャー、バッター両方がかみ合わなかったこと。課題は明確だと思う。ここから春リーグまでしっかりもう1回一から鍛え直していったらいいかなと思う。(全試合スタメンは)初めて。個人的にはすごく良いリーグ戦になったと思う。だけど、チームのリーグ優勝が一番にあったので、僕がスタメンで出て優勝することが理想だった。それができなかったので、春はもっと自分がレベルアップして優勝に導けるようにしたい。(打率十傑について)昨日の段階で、打率を残せていたのは分かっていた。個人的には狙っていないと言えば嘘になるけど、それでもやることは決して変わらないと思うので、特に意識はせずに試合には臨んだ。ベストナインとか、タイトルを取ることは準硬に入ってから一番目標にしていたこと。それがまず達成できたのは僕の中ではすごく充実していたと思う。これで今井が秋だけだったって思われるのは嫌なので次の春も、あと何回もリーグ戦はあるので継続していければと思います。まずは絶対にリーグ優勝をして、関西選手権に出て、全日に出るっていうことが僕たちの目標。その中でしっかり貢献できるように頑張っていきたい」

▼福山
「1節目は打てたけど、それ以降は全然打てていなかった。ずっと4番で使ってもらったのにチャンスで打てなかった。申し訳ないし、悔しい。レベルの違いを感じた。(本塁打王について)うれしい。タイトルを1つはとりたいと思っていたので、4番としてホームラン王を取れたのはうれしい。4番らしいタイトルを取れたので良かった。あのホームランはもちろん覚えている。たぶん、過去一番の当たりだった。あの感触は忘れられない。課題は、結構球が速いので、それに対応し切れていなかったこと。あと、ずっと迷ってばかりだった。変化球とストレート、どちらかに絞ることができていなかった。この10試合で打点が2だった。チャンスでほんまに打てていなかった。ホームランもそうだけど、いい所で打てるバッターになりたい。春、試合に出ることができたらとにかくチャンスで絶対に打てるように、しっかり準備をして臨みたい」

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