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新たな関西女王誕生。八田がベスト更新で頂点掴む

新たな関西女王誕生。八田がベスト更新で頂点掴む

◇第97回関西学生対校選手権大会2日目◇10月21日◇ヤンマーフィールド長居◇

[男子100㍍準決勝]

本多諒平(3年)1組5着 10.71

滝本勇仁(3年)2組5着 10.65 

[男子1500㍍予選]

東野祥士(1年)1組12着 4.06.13

松本大輝(4年)2組6着 3.56.31

市林佳育(2年)2組11着 4.24.05

[男子400㍍リレー決勝]

関大 4位(北凌伎(1年)、滝本、宮内和哉(1年)、本多) 40.00

[男子棒高跳]

福原健斗(1年)7位 4㍍60

[男子三段跳]

相川洋亮(4年)6位 15㍍00

谷口史(4年)13位 14㍍41

齋藤風雅(3年)18位 14㍍12

[男子砲丸投]

内海祐樹(2年)4位 14㍍31

増田直樹(3年)9位 13㍍01

岡部元紀(2年)10位 12㍍81

[女子100㍍障害準決勝]

塩音理子(4年)2組6着 15.03

[女子三段跳]

八田真奈(2年)1位 12㍍62

田上陽菜(4年)6位 12㍍17

上島優里(1年)NM

[女子やり投げ]

東野帆花(2年)10位 41㍍95

関西インカレ2日目。女子三段跳には3連覇を狙う田上が出場。だが、怪我の影響もあり、思うような結果を残せなかった。そんな中、2年生の八田がベストを更新する大ジャンプを見せ優勝。新たな関西女王が誕生した。

この日最初に行われたのは男子棒高跳。関大唯一の出場となった福原は4㍍60まですべてを1回でクリアし、見事7位入賞を果たした。

△福原

続く準決勝種目、女子100㍍障害には塩音が出場し、強い向かい風の中でのスタート。前半から上手く加速に乗ることができず、決勝進出とはならなかった。その後に行われた男子100㍍は本多、滝本ともに決勝まであと一歩届かず。コンマ数秒差での争いに涙をのんだ。

△塩音
△本多
△滝本

男子1500㍍に出場した東野祥は、序盤から決勝進出ラインである4番手につけていた。だが、終盤にかけて先頭にジリジリと距離を離され、12着でのゴールとなった。続く2組、市林はスタートから集団を引っ張る。レース後半では苦しくなり、後退してしまうが、積極的な走りを見せた。一方松本は、前には立たず、チャンスを虎視眈々と狙う。ラストスパートで先頭とは差が開いてしまうが、4年生の意地を見せ6着でフィニッシュ。しかし、総合9番で惜しくも決勝を逃してしまった。

△東野祥
△市林
△松本

田上が2連覇中の女子三段跳びには3名の選手がエントリー。1年生の上島は3連続ファール。田上はけがの影響もあり、調子が上がらないが、八田が1度目の跳躍で自己ベストを更新する12㍍52をマーク。この記録は他の選手たちもなかなか超えることができず、首位を守り続けた。だが、5回目の試技で、武庫女大の選手が12㍍54の記録を出し、順位が入れ替わる。そこで八田もそれに負けじと記録を伸ばし、12㍍62の跳躍を見せた。そしてそのまま順位は動かず、八田が関西の頂点をつかんだ。

△上島
△田上
△八田

男子三段跳びは昨年2位の相川を含む3選手が出場。だが、3人とも本調子とはならず、思うような結果を残すことはできなかった。

△相川
△谷口
△齋藤

投擲競技には女子からやり投げの東野帆、男子は砲丸投に増田、内海、岡部の3人が登場。東野は1投目で41㍍95の記録をマークするが、それを超えることができず、10位で競技を終えた。男子砲丸投では内海が躍動。2投目に自己ベストを超える記録を出し、3位で競技を折り返す。最終的には順位を抜かれてしまうが、4位という結果で奮闘した。

△東野帆
△内海
△増田
△岡部

そして注目の男子400㍍リレー。メンバーはを昨日から変えずに挑んだ。2人の3年生が個人で決勝を逃しているだけにここでリベンジを果たしたいところ。空も少し暗くなり、張り詰めた空気が漂う。そして、静寂の中号砲が響き、その合図を機に選手たちが一斉に飛び出す。1走の北は周りに引けを取らない走りを見せ2走の滝本、3走の宮内へとバトンをつなぐ。100㍍の決勝に残った選手が多く出場する中、関大は徐々に先頭との差を広げられ、勝負の行方はアンカーの本多に託された。立命大が少し抜けて先頭を走るが、関大を含む4校は接戦となる。本多が力走を見せるが結果は4着。「けっこういい位置でつないでくれたので、タイムを見たら、最低でも2番には入りたかった」と本多。満足とは言えない結果に悔しさをにじませた。

△北
△宮内(左)と滝本
△本多

4日間ある関西インカレも残り2日。思うような結果を残せなかった選手もいる。そんな悔しさを晴らすためにも他の選手の活躍が必要だ。明日からも、各々の目標に向かい、関西の舞台を笑顔で飾る。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・中西愛】

▼八田
「(関西インカレは)少し前から調子も上がってきていて、ベストを狙えるかなと思っていて楽しみにしていた。しかも優勝できてうれしい。武庫女の人や、陽菜さん(田上陽菜)みたいな強い人がいたから、勝てたらいいなぐらいの気持ちでいた(笑)。自己ベストではあったけど、記録的にはそれほど良くない。周りの人も調子が上がっていなそうで、その中でのこの記録。これではまだ足りないと思う。今日は助走が上手くいった。(自分のストロングポイントは)こういう大きな試合でもあまり力まずにリラックスできるところ。(今後に向けて)今日も本当は日本選手権の標準記録である12㍍70を跳びたかった。来年はもっといい記録で優勝できるように頑張る」

▼田上
「日本インカレから怪我で調子を崩したことを引きずっていて、怪我を言い訳にはしたくないが、やっと1週間前ぐらいに走れるようになったかなというぐらい。なかなか走れずに練習できていなくて、ばねはたまっているけど、走力が落ちていた。私は走力で持っていってる跳び方だから、記録が振るわなかった。やっぱり継続してコツコツ続けていくことの難しさと重要さが分かった試合だった。2年生の時に優勝してから3連覇はずっと狙っていて、そこに向けてコロナの期間も自分でトレーニングはしていたから、正直すごい悔しかった。跳んでいる時にもなんとなく無理そうやなというのは感じていた。でも、真奈ちゃん(八田真奈)が勝ってくれて他の大学に取られなかったのはまだ良かった(笑)。関大で優勝を続けていきたいなというのもあった。真奈ちゃんはすごくたくましくて、自分で考えて成長してくれている。直接私が指導したりとかはなくて、何か私から感じ取ってくれていたらいいなって感じ。優里ちゃん(上島)とか、他の三段跳の子たちも含めてパワーバランスがバラバラで、そこがいいように作用していって、記録関係なく底上げしていってくれればすごくうれしい。(残りの試合に向けて)冬季練習は4年生がごっそり減ってしまう。私はみんなでわちゃわちゃしてるのが好きだから、冬季のモチベーションをどうしようだとか、どういう風に自分をいいように持っていこうというのを考えながら、前半戦で調子が良くなかった分を取り返す。三段跳をもうちょっとやっていたかったなというような感じで、ディズニーランド2日目で帰るような感じの名残惜しさで陸上を終わりたい」

▼本多
「100㍍はベスト出たが、決勝に行けなかったんで、まだまだそういうところの力が付いていない。ラウンドで勝っていって、タイムもだが、勝負に勝ってしっかり決勝で戦うということができなかったので、そこはまだまだだと思う。(リレーは)けっこういい位置でつないでくれたので、タイムを見たら、最低でも2番には入りたかった。前に選手がいて力んでしまい、伸びがまだ甘かったかなと思う。4走で全員抜けるように頑張りたい。(昨日のベスト記録について)そんなめっちゃ速くてうれしいみたいなタイムっていうわけではない。とりあえず今の目標は日本選手権の標準である10秒40なので、満足はできない。リレーは優勝を狙っていて、最低でもメダルを獲りたかった。4番は悔しい結果。強い大学は4年生以外でも走力があるんで、バトン練習とかはもちろんだが、一人一人の走力が上がって、全員が100も200も走れるようになってきたら、リレーも勝てるようになるのかなと。(明日の200㍍に向けて)100は決勝が無理だったので、200はまずは決勝につなげて、決勝で頑張れるようにする」

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