◇2022年全日本学生室内選手権大会◇12月9日◇江坂テニスセンター
【男子シングルス準決勝】
○中村秋2(6-3,7-6(7))0石井(中大)
室内インカレ本戦4日目。準々決勝をストレートで勝利した中村秋河主将(商3)が第3シードの石井(中大)に挑んだ。
第1セットは第1ゲームからラブゲームでキープする幸先の良い立ち上がりを見せる。そして拮抗(きっこう)した展開の中迎えた第4ゲーム、中村秋は左右に巧みに打ち分けて相手の隙を突きブレイクに成功。その後はサービスゲームを落とすことなく、第1セットを6-3で手にする。
第2セットは第1セットと打って変わっていきなりブレイクを奪い合う展開に。その後は両者譲らないまま迎えた第9ゲーム。相手が疲れを見せる中、フィジカル面の強さを見せブレイクに成功する。勝利がかかった次のゲームではマッチポイントまで迫るが、巻き返しにあいブレイクバックされてしまう。その後は接戦が続きゲームカウントは6-6に。迎えたタイブレークでは中盤にミスが続き3-6まで追い詰められる。だが、「相手の方が固くなってるのが見えたからチャンスがあるかなと思いました」。粘り強く戦って逆転し、勝利を収めた。
準決勝も思い切ったプレーで勝ち切った中村秋。決勝戦で相まみえるのはインカレ優勝経験者の藤原(慶大)。決勝戦でも自分のテニスを貫き、室内インカレチャンピオンをつかみ取る。【文/写真:荒川拓輝】
▼中村秋
「(試合を終えて)自分の思い通りにプレーできて、自信も作戦もあったから思い切ってプレーできました。(相手のタイプは)しぶとくてずっとストロークでミスさせてくるタイプで、自分とは正反対のタイプです。(第1セットは)体力的にも向こうはきつそうで1つブレイクしてキープできたので自分いいの形でできたかなと思います。(第2セットはブレイクの奪い合いとなったが)あれは自分にとって一番嫌な形です。ブレイク合戦になるとリズムをつかみにくいから、どこかでキープしたいけどなかなかできなくなります。相手に流れがいきそうな場面でした。(あと第10ゲームではあと1ポイントまでいきましたが)これは意外とあることです相手はメンタルが強い先取です。最後まで諦めなくて、相手のマッチポイントから勝ってる試合がめっちゃ多いです。想定はしてたから取られても落ち着いてプレーできて、後につなげられたのは良かったです。(相手はかなり疲れているように見受けられたが)一緒ぐらい疲れていたと思います。相手は前日の疲労が溜まっていたから、その分は自分の方が余裕があったと思います。(タイブレークについて)初めに先手を取って流れに乗りたかったけど、そんなに簡単にいくとは思っていませんでした。でも、3-6になって逆に力が抜けて相手の方が固くなってるのが見えたからチャンスがあるかなと思いました。(今日は第3シードの相手に勝ちましたが)自分のプレーも良くなっているし、シードとか気にせずに、どうしたら勝てるかを考えられているから、自分と相手という感じで戦えています。(明日は決勝ですが)相手はジュニアの頃に戦ったことがあります。ずっとチャンピオンなってるので自分のプレーで優勝できるように頑張ろうと思います」
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