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ついに開幕!栗栖主将率いる男ハンが初陣飾る

ついに開幕!栗栖主将率いる男ハンが初陣飾る

◇Substitute match of Kansai handball league 第1節◇対神国大◇9月26日◇太陽が丘体育館◇

【前半】関大 20―10 神国大

【後半】関大 15―13 神国大

【試合終了】関大 35―23 神国大

昨年王者の最後の戦いが幕を開けた。新型コロナウイルス感染症の影響で、春季リーグ戦、さらには全日本インカレも中止となった大学ハンドボール界。だが、関西学生連盟では最後の舞台としてSubstitute matchが用意され、栗栖昇己主将(文4)率いる関大男ハンは初戦を迎えた。

指揮官を務める中川昌幸監督と栗栖主将が口をそろえて、「硬かった」と話す滑り出し。栗栖主将のシュートで先制し、ルーキー・松本大昌(文1)や小島魁人(人4)がシュートを決めるも、一進一退の展開が続いた。開始11分からようやくペースをつかむと、じわじわと点差を開いていく。16分には栗栖主将がGKとの1対1を制し10点目を決めると、そこからチームは6連続得点。点差を一気に7点に突き放す。固いディフェンスも健在で、要所ではGK廣上永遠(文2)の好セーブも光り、最少失点で抑える。小橋澪椰(人3)や福原佑哉(人3)らサイド陣たちの得点が重なり、残り5分時点で点差は10点に。ターンオーバーからスピード感あふれる攻撃で主導権を握った関大は、リードを保ったまま前半を終える。

△栗栖
△松本
△廣上
△小橋
△福原

後半も流れは変わらず、関大ペースで進む。7メートルスローでは、廣上に変わって谷雄太(経4)が登場。2本を止める大活躍で、チームを沸かせる。終盤には、ベンチメンバーもコートに立ち、存在感を発揮。高橋知也(経2)や池原大貴(社1)、川人龍之介(経2)、金津亜門(社2)ら若いメンバーから、稗田圭佑(人4)のベテランまで幅広い層が得点。チーム力を見せつけ、開幕白星を飾った。

△谷
△高橋
△池原
△川人
△金津
△稗田(中央)

「目標は全勝で優勝することなので、それに一歩近づいたことはうれしい」と、栗栖主将は今季1勝目を手放しに喜んだ。チームで最高の景色を見るため、まずは大きな第一歩を踏み出した関大。頂への再挑戦は、まだ始まったばかりだ。【文:中西愛/写真:中西愛・勝部真穂】

▽中川監督

「インカレがなくなって、こうして試合をさせてもらえることが本当にありがたい。初戦ということで少し硬く、評価は60点ぐらい。シュートを外しているし、ディフェンスも簡単にやられていた。でも、ここから上げていけるかなと思う。この試合があるんだから、今までやってきたことをチームとして出せるようにしよう、と。『うちは試合のためだけにやっているのではない。一番強いチームということが証明できるかはわからないが、一番いいチームだということを証明できる。そこを目指してやろう』と伝えてきた。去年の王者ということよりも、これまで、いいチームと言われてきたことに値打ちがある。(次戦に向けて)これよりも内容をしっかり上げて、全員が喜べるような試合をしたい」

▽栗栖主将

「周りのチームには、4回生が引退するかどうかという話が出てるところがほとんどな中、今年の関大の4回生は、一度もそういう話が出なかった。インカレがなくなって、4回生がどうしよう、という話もなく、継続してやれたので、そこはチームに対する思いがすごくいいなと思った。1回生から4回生までいい雰囲気でできている部分があるし、ハンドに対する思いがあって、今年はいいチームだなと思う。初戦ということで、力の差はあれど硬くなる子がいて、滑り出しはあまり良くなかった。前半の終わりや後半にはしっかりディフェンスを修正して、走って点が取れたので、関大らしく勝てて良かった。一緒にエースで出ている松本大昌くんが1回生。初の公式戦ということもあって、慣れていない部分があった。奥川もスタメンで出るのは初めて。最初は、思い通りに行かなかったかもしれないが、明日も期待したい。(流れが変わったのは?)前半の相手のT.O後。そこからディフェンス意識が高まって、走って得点取れたかなと。(Bチームについて)今年のBチームは本当に強い。普段の練習でも、Aチームとそん色なく、Aチームが負けてしまうこともあるくらい。練習終わった後もBチーム内でコミュニケーション取ってやっている。そういった雰囲気を下から積み上げていってくれているので、それが試合で出せていたので良かった。昨年の4回生がいなくなって、下級生が入って、実力的に言うと去年とそん色ないぐらいで、いいメンバーがそろっている。Bチームの子がAで出ても通用する。とても層の厚いチーム。目標は全勝で優勝することなので、それに一歩近づいたことはうれしい。明日も気を引き締めて、頑張りたい。オフェンスのシュートミス、キーパーと1対1になったときのシュートミスと、ディフェンスの相手に当たれずにいたところが、練習の時からの課題。それが試合で出ているので、試合期間を通して直して、最後やるときには改善して優勝したい」

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