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勝ち越しで春季リーグ閉幕!

勝ち越しで春季リーグ閉幕!

◇2022年度関西大学連盟春季リーグ戦11日◇対大国大◇5月22日◇

[第1セット]関大25―19大国大
[第2セット]関大22―25大国大
[第3セット]関大25―20大国大
[第4セット]関大25―22大国大
[セットカウント]○関大3―1大国大

長いようで短かった2カ月。5勝5敗で迎えたリーグ最終戦は大国大と対峙(たいじ)した。第1セットは序盤の連続得点で引き離すと、そのままセットを先取。第2セットを落としたものの、第3、4セットでは接戦を制し連取に成功。春の集大成を見せ、見事有終の美を飾った。

第1セットは開始連続失点となるも、安平瑠也(商2)の軟打で1点を返す。久保田滉平(情3)のスパイクや金子玄(人3)のサーブで相手を崩してミスを誘うなど、攻めの姿勢を貫き4連続得点。序盤からリードに成功した。その後も、安平のサービスエースや岡田大雅(経4)のクイック、金子のクロスで得点を量産。相手のスパイクにブロックタッチをかけて攻撃につなげるなど、ブロックも機能する。セット終盤でも差を保ったまま、長いラリーを打ち切るなど粘り強さを見せた。22-19の場面でリリーフサーバー中村奨(社3)を投入。岡田のスパイクなどでブレイクし、最後は中村のノータッチエースでセットを先取した。

△安平
△久保田
△金子
△岡田
△中村

第2セットは、序盤から攻守の両方で得点を重ねていく。金子が強打、フェイント、ブロックなど多彩な攻撃で3連続得点し、さらに勢いは加速。岡田がセンターから鋭い1本を放ち、川合涼太(人2)もクイックを決めた。リードしていた関大だったが、終盤に相手の猛攻にあう。センターからの素早い攻撃やコートの穴をつくストレートなどで4連続失点となり逆転される。隅田嵐(社2)を入れ、流れを断ち切ろうと試みたが、それもかなわずセットを逃した。

△池田勇太郎主将(法4)
△川合
△金子
△隅田

逃すわけにはいかない第3セット。金子のバックアタックで先制するが、その後は取っては取られる拮抗(きっこう)した展開に。安平の軟打や久保田のクロス、岡田のブロードで得点するも、なかなかブレイクできない時間が続く。しかし、12-12の場面で試合が動く。川合・安平のブロックポイントでブレイクすると、続く相手のスパイクをまたも安平がシャットアウト。3連続得点で勢いづくと、ブレイクを重ね徐々に点差を広げた。終盤まで途切れることなく、セットを取り返しリーチをかけた。

△安平
△久保田
△川合

前セット同様、第4セットも一進一退の攻防が続いた。川合・金子のブロックポイントが入ると、金子がレフトからライト側サイドラインぎりぎりにクロススパイクを決め込みブレイク。また、安平のブロックで3連続得点となり、相手はたまらずタイムアウトを要求した。だが、タイムアウト明けも集中を切らさず、川合と金子のパイプ攻撃やサービスエースで5連続得点まで伸ばす。1度同点まで追いつかれたが、久保田のブロックアウトや金子の粘り強いスパイクで立て直した。最後は一気に取り切り、金子の強打でセットを連取。リーグ最終戦を白星で終えた。

△金子
△久保田
△金子(左)と池田主将

6勝5敗。19年に1部リーグ昇格して以来初の勝ち越し閉幕となった。結果は6位と目標の3位には届かなかったが、「西カレや関関戦、秋リーグへこれからつなげていけるように」(池田主将)と先を見据えている。西カレベスト8でインカレの出場権を獲得。さらなる高みへ、関大男バレの躍進は続く。【文:小西菜夕/写真:石井咲羽】

▼池田主将
「最終戦ということで、順位もある程度決まっていました。1部にも残れて安心して、失うものはないからとみんなで言っていたので、そういう気持ちで試合に臨めたのは楽やったし、後輩も生き生きしてプレーしてくれたので良かったと思います。(2セット目取られたこと)相手のリリーフサーバーのサーブが良くてこちらが崩されたこともあるし、大国大はじわじわ後でくる感じなので、怖いなと思っていたんですけど、案の定崩されました。でもあれはしゃーないんじゃないかな。次のセットで切り替えれたので良かったです。(リーグ勝ち越しについて)頑張りました(笑)。課題もたくさんあるし、ここでこのチームが終わるわけではないので、西カレや関関戦、秋リーグへこれからつなげていけるように頑張りたいです。(良かった選手は)玄(金子)ですね。リーグ通して成長したというか。昨年とかは主軸がいた中で目立っていなかったけど、声を出してチームを引っ張ってくれているので、とても助かっています。(次戦に向けて)課題や基礎的な練習をやって、もっとチーム力を上げていけたらなと思います」

▼岡田
「序盤で前に出て、有利にゲームを進められていた展開が勝ったセットには多かった。途中追いつかれたりもしたんですけど、今までは焦って逆転されてセットを落とすという流れから学んで、今日は負けから生かせたので良かったかなと思います。(自身の良かったプレー)1本目に決めたスパイクが良かったです。(リーグ全体を振り返って)いわゆるエースというポジションではないけど、得点源だったり決定率という面で引っ張っていけたリーグだったと思います。雰囲気面では玄に頼っていた部分もあったので、そういう面でも引っ張て行けるかが課題です。(次戦に向けて)今回長いリーグを終えた経験が次に生かせると思いますし、負けから学ぶことはたくさんあるし、そうしなければ次は勝てないので、リーグを振り返ってこれからにつなげていけたらと思います」

▼金子
「入れ替え戦とか、2部に落ちる可能性は無くなっていたので、最後は思い切って4セット楽しめることができました。(良かったプレー)1セット目のみんなでつないで上がってきた二段トスを僕が決めたことです。(チームを盛り上げるために)チームがミスしてもマイナスの掛け声をしないで、『切り替え切り替え』みたいな次につながるような声掛けを心がけています。(課題は)バックアタックの速いテンポを合わせてきたんですけど、合ってはいたけど相手に結構拾われていたので、秋リーグでは完成させて、苦しい状況でも使ってもらえるようにしていきたいと思います。(勝ち越しの結果について)リーグ前に練習試合を結構していて、負け越していて正直不安だったんですけど、やってみたらチームの雰囲気」も良くて。リーグを通してみんなが成長していけたから、結果はついてきたのかなと思います。(次戦に向けて)関関戦があって西カレがあるので、ベスト8に入ったら全日本インカレ決まるので、見つかった課題を少しずつ修正して強い相手を一つ一つ倒していきたいと思います」

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