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打線爆発で開幕2連勝!

打線爆発で開幕2連勝!

◇令和2年度関西六大学連盟秋季リーグ第1節◇対神大2回戦◇9月18日◇大阪シティ信用金庫スタジアム◇

神大011 100 0=3
関大010 161 1x=10 

(関)清水、松尾、稲葉-谷村
(神)三田、今岡、橋本-山口

1(三)今井
2(捕)谷村
3(指)鈴木
4(一)福山
5(左)松本航
6(右)東原
7(二)野村
8(中)山田
9(遊)東條

前日の開幕戦を制し、迎えた神大2回戦。序盤、相手に先制を許し苦しい展開となるも、5回に一挙6得点のビッグイニングを作り勝ち越し。7回には福山誠太(経2)の本塁打も飛び出し、圧勝でリーグ2勝目を挙げた。

関大の先発は清水亮佑(シス理3)。初回は無失点で終えるも、2回1死から三塁打を許しピンチを背負うと、犠飛で先制点を献上。その裏、先頭の東原大樹(環都3)が四球で出塁すると、2死一、三塁の好機を作る。ここで打席に立った1番・今井怜央(人2)がカウント1-1から左前適時打を放ち同点に。試合を振り出しに戻した。

△清水
△今井

5回、ここまで3失点の清水に代わり登板した松尾尚矢(経1)が、先頭打者に安打を許すも、無失点に抑える。

△松尾

すると、なかなか攻めきれずにいた打線が火を噴いた。この回先頭の福山が左前打で出塁すると、東原、野村勇人(安全3)の連続安打で1死満塁とする。山田樹生(社3)が相手のエラーで出塁する間に1点を返し同点とする。

△野村
△山田

1死二、三塁、ここでバッターボックスに立ったのは主将・東條光希(安全3)。「 ここは絶対に帰したいと思って気持ちを切り替えて臨んだ 」。カウント1-1から、中前へ走者一掃の勝ち越し適時打を放った。その後、上位打線がつながり、打者一巡の猛攻でこの回に6得点を挙げる。

△東條

6回、得点圏に走者を進められるも 「 なんとしてでも止めたかった 」と語った山田の好返球や、投手陣の粘投で相手打線を0に抑える。その裏に東條の適時打でさらに1点を追加。

△稲葉匠吾(情3)

3―9で迎えた7回、劇的瞬間が訪れる。2死走者なしで打席に立ったのは4番・福山。「 狙っていました。思いっきりいこうと 」。カウント2-0から相手投手の放った直球を渾身の一振りで捉える。高く上がった打球は左翼手の頭上を越えスタンドに。ダイヤモンドを駆け抜け、笑顔でナインに迎えられた。この一打で相手との点差が7点となり、コールドゲームが成立。最後はこの秋から関大の4番に座る主砲の一発で試合を決めた。

△福山

終わってみれば、両者合わせて24安打。乱打戦を制し、開幕2連勝とした。「 新チームになって初めての公式戦で、緊張しているメンバーとかも多いと思うけど、そのなかで2勝できたのは大きい 」と東條主将はこの2戦を振り返る。この秋の頂点を目指し、連勝街道を突き進む。【文:金田侑香璃/写真:金田侑香璃・宮本晃希】

▼東條
「ようやく、良いところで打てた。1打席目に満塁の場面で見逃し三振をして、1点しかとることができなかった。ノーアウト満塁の場面で自分が見逃し三振をしたことで流れを悪くしてしまった。アウトカウントは違ったけど、同じような場面で打席が回ってきた。ここは絶対に帰したいと思って気持ちを切り替えて臨んだ。バットの先に当たった。芯に当たってたらセンターライナーだったと思う。上手く先に当ててセンターの前に落ちてくれた。狙ったというよりは甘く入ってきたスライダーをたまたま打てた感じ。打ててうれしかった。自分が打ててないってことでやっぱりみんな気を遣ってくれてた所もあったと思う。そういう面で、自分が打てたことは大きい。リーグが始まる前に比べると少しずつ調子は上がってきていると思う。序盤は昨日と一緒で残塁が多くて、1点しか取れなかった。リードもされていて苦しい展開だった。5回裏で一気に全員でたたみかけられたのは今日の良かった部分。ターニングポイントは5回の自分が打った場面だと思います。相手は改めて粘り強いなと感じた。投手陣はもっと制球力を磨いて、追い込んでからの甘い球をなくすとか、相手に打たれないようにやってほしい。野手は今日の序盤みたいな残塁をなくす。しっかり取れるところで取って自分たちの展開に持っていって楽に試合が展開できればと思う。(100点満点中)今日は60点か70点ぐらいだと思う。新チームになって初めての公式戦で、緊張しているメンバーとかも多いと思うけど、そのなかで2勝できたのは大きい。次の節からは、もっと全員がいい形で試合に臨めたらと思う。授業期間が始まって練習が少なくなる。そのなかで個人がどうやって調整できるかに懸かってくる。個人の意識を高く持って行けたらと思う。今井とか昨日今日とタイムリーを打ってくれたのでそういう面では今年、1番バッターがいないなかでしっかり役割を果たしてくれていると思う。1試合1試合しんどい試合にはなると思うけど、そのなかでしっかりチーム全員で勝って、優勝できるようにやっていきたい」

▼山田
「(今季初スタメンでしたが)途中から出るよりスタメンで出る方が好きなのでよかった。昨日試合に行くことができなくて、みんなより体が動かせると思ったので、元気出して試合に臨みました。1つインフィールドフライがあったけど、それ以外は出塁できた。全部運が味方してくれた感じ。(6回の守備について)最初タッチアップで帰らせてしまったので、あそこはなんとしてでも止めたかった。上手くいってくれてよかった。今日はもう上手くいったので、全部良かったと思う。僕は波があるタイプで、その波をできるだけこのリーグ戦では減らしていけるようにしたい。チームとして、最初全然良くなかったけど、後半にみんなつながってきて本当に良い試合ができた。次からもこの流れで頑張りたい。僕は、人よりめちゃくちゃポジティブなのでそういう所をチームに伝えていけたらと思います。自分はまだまだ活躍ができるような選手ではないので、できることをコツコツやって行きたいと思う」

▼今井
「(初戦から1番打者として出場されていますが)去年もリーグ戦に出させていただいて、そのときはまだ1回生で何も貢献することができなかった。今回はせっかく1番打者で立たせてもらっているので少しでもチームに貢献できたらと思って臨んでいる。その結果が今出てるので、すごく良い気持ちです。(2回の好捕について)自分は守備もできないといけない選手だと思っている。守備もできて当たり前なので、あの場面は冷静に捕りに行けた。相手は変化球が多彩なピッチャーが多かった。ちょっと苦労したけど、きっちり狙い球を絞って最後まで粘れたことで良い結果につながった。1節が終わって良い滑り出しができたと思う。残り4節、きっちり一節一節戦っていければと思う。もちろんタイトルはすごく狙いたい。だけど、まずは全節出て、チームに少しでも貢献することが目標です。チームに欠かせない存在になれるように次の試合からも頑張っていきたい」

▼福山
「昨日の試合は、初めてのリーグ戦でめちゃくちゃ緊張していて、舞い上がっててダメやった。今日は最初のスイングはフルスイングでいこうって決めていたので、それで良い入り方ができた。第一打席の初球から打ててヒットになったのでよかった。(初のリーグ戦で4番を任されていますが)3番の鈴木さんと、5番の松本さんがめっちゃ打つ人なので、打たなあかんって思いはあります。僕は初球から結構打つタイプ。しっかり初球から振れるのが持ち味。(チーム唯一の猛打賞でしたが)こんなに打てるのは久しぶりだった。リーグ戦でしっかり打つことができたのは素直にうれしい。5回の打席はピッチャーが変わったところだったので、初球を狙ってしっかり振った。それまでクリーンアップがあまり走者を帰せていなかったので、そこはしっかりしようっていうのは話してた。打てて本当に良かった。(最終打席について)相手ピッチャーがストレートばかりで、2ボールになった状況だった。もう、狙っていました。思いっきりいこうと。それでフルスイングしました。打った感触は完璧。入ったと思った。打った瞬間、ベンチの方を見てたんですけど、みんな打球を追ってて気付いてくれませんでした(笑)。練習試合では打ったことはあったけど公式戦では大学初めて。もう、やっと打てたなという感じ。僕みたいな大きい体の打者はこういうことが求められている。打ててよかった。次からは初めてのリーグでなんて言えない。4番として、打点を挙げること、チャンスで打つことを意識して打っていきたい。あと4節で10打点以上挙げたい。目標は本塁打王と打点王です」

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