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[FC2008]FW西村が先制弾を決めるも、後半に追いつかれドロー

[FC2008]FW西村が先制弾を決めるも、後半に追いつかれドロー

◇2020関西サッカーリーグ第4節◇対FC TIAMO枚方◇9月13日◇J-GREEN堺S1メインフィールド◇

【前半】関大1-0FC TIAMO枚方

【後半】関大0-1FC TIAMO枚方

【試合終了】関大1-1FC TIAMO枚方

ここまで1勝1敗1分けの関大FC2008。第4節では前節終了時点での首位・FC TIAMO枚方と戦った。今節も勝ち点3を奪うために奮闘したが、ドローに終わった。

元Jリーガーを多数要する相手だったが、関大は臆することはなかった。前半3分、DF北浦太一(情4)のヘディングからMF金世求(環都4)、FW西村真祈(法1)、FW百田真登(経1)へとパスがつながる。FW百田がシュートを放つも、GKの胸に収まった。

△FW百田
△MF金

相手にボールを保持される時間が続く。前半10分には、距離のある縦パスに合わせられ、フリーの状態でシュートを打たれる。しかし、これはゴールの右へと逸れ、失点を免れた。その後も、守備の時間が多くなるが、そんな状況でも関大は虎視眈々(こしたんたん)と好機を伺い続けた。すると、徐々にリズムをつかみ始める。20分には、DF北浦からの縦パスを受け取ったFW西村が得意のミドルシュートを放つ。だが、これは惜しくもゴールの左を通過した。

△DF北浦

経験を武器に、落ち着いてボールを運ぶ相手。運動量を武器に、ボールに食らいつき奪う関大。一進一退の攻防が続いた。攻めてはMF藤崎啓之介(経4)がシュートを放ち、守ってはGK石田剛士(法4)が体を張ったセーブを見せる。両者無得点のまま、試合はロスタイムへと突入した。

△MF藤崎
△GK石田

先にスコアを動かしたのは関大だった。「味方のおかげです」。ゴールを決めたFW西村はこう語る。DF原一貴(安全2)が右サイドから中央へとパスを出す。そのボールをMF藤崎、FW百田が体を張ってFW西村へつないだ。FW西村は冷静に左足を振り抜き、先制弾を叩き込んだ。

△DF原
△FW西村

1-0とリードして後半を迎えるも、前半の勢いはなかった。「相手がフォーメーションを変えてきてそれに対応しきれなかった」と後藤亮太コーチは振り返る。その言葉通り、序盤からシュートを立て続けて打たれてしまう。そして、この時ペナルティエリア内で相手を倒してしまい、PKを与える。右隅にゴールを決められ、同点に追いつかれた。

リズムに乗り切れない中でも、勝ち点3をつかみたい関大は攻撃の姿勢を崩さなかった。さらに、流れを変えようと積極的に選手交代を行った。しかし、最後まで展開を覆すことはできず、1-1のドローで試合終了のホイッスルを聞いた。

前節に続き、同点で試合を終えた。勝ちきれなかったことに対する悔しさはもちろんある。だが、「自分たちの サッカーができなくはなかった」とMF森下義雄キャプテン(情4) は手応えも感じている。格上相手に善戦できたことを自信に変え、次節のおこしやす京都戦へと臨む。

【文:遠藤菜美香・勝部真穂/写真:勝部真穂・牧野文音】

△三輪田竜生(社3)
△増岡大地(文4)
△MF森下

▼後藤

「自分たちのサッカーがもっとできないだろうなって思っていた。でも、正直思った以上にこっちの力が通用するところがあったからラッキーと思った。トレーニングでやったところもあったのでそれが出てよかったなと思っている。だから、なおさら勝ちたかったっていうのはあります。勝ちに来てるので、格上だろうと首位のチームであろうと勝てないと思っていない。結果に対しては正直満足はしてない。今日勝っていたらぐっと上に行けた。ここで勝てないのはまだまだ力不足だなと感じた。相手が4-4-2っていうフォーメーションだったんですけど、後半から3-4-3に変えた。それに対してこっちが明らかにぼけちゃって、おどおどしてしまった。やることはもっとはっきりするはずなのに修正ができなかった。自分の責任ではあるなって感じてます。(相手は元Jリーガーがたくさんいましたが)バリバリやっていた人たちしかいない。学生からしたらそんな人たちと試合ができるのは幸せなことだと思いますね。(選手交代の意図は?)最初の菊池(=孔明・人1)は点を取られてしまったし、左サイドの子がばてていたから。他の選手も体力的なところで。あとは、北島(大河。シス理3)が練習で良かったので使ったら点とる可能性があるなって思った。惜しい所まで行きましたけど、取れなかったので相手の守備が堅いなと思った。このカテゴリは練習で良かった選手が出たらいいと思っている。レギュラーっていう言葉があんまり好きじゃない。変わってないところもあるんですけど(笑)。それでも競争して、いい選手が出たらいいと思う。西村は点も取っていたし、調子が良かったんじゃないかなと思う。でも、もう1点入れられるチャンスがあったので、そこが悔やまれるところですね。(今年のチームの良さは?)今年のチームは近年まれにみる良いチームだと思う。4年生がとにかくしっかりしている。抜けているところもあるんですけど、質が高いからチームとしては僕があんまり口を出さなくてもやってくれる。(次節の相手、おこしやす京都印象は?)身長が高くて、がつがつやってくる。とにかくそこに負けないようにやっていく。去年2位のチームなんですけど、今年あんまり調子よくないみたいなんでチャンスはあると思う。勝ち点3、絶対取ります」

▼MF森下

「J1で戦ってきた選手や、海外で戦ってきた選手、韓国代表の選手がいる中で、自分たちがどれだけやれるかっていうのは楽しみだった。実際に試合をしてみて、自分たちのサッカーができなくはなかった。70点、80点は採れたかなと思う。正直に言うと、思ったよりっていう感じでした。ただ、自分たちは相手が元Jの選手だろうが優勝を目指しているっていう中で勝ちきれなかったのはまだまだかなって感じます。勝ち点3を取れなかったのは悔しいんですけど、終わったことなのでマイナスに捉えるのではなく、プラスに捉えていくしかないのかなって思う。まだ首位とは勝ち点3しか変わらないので、1回勝てばまだ首位に行ける可能性はある。優勝を目指して残りの3節は勝ちをつかみにいきたい。(以前、仲の良さが良い所だと言っていた反面、厳しく言い合えないというのが課題と言っていたが現在は?)チーム内での厳しさっていうのはだんだん練習の中で出てきたと感じていると感じている。それは、試合が終わった後に振り返りミーティングっていうのを各学年でやっていて、その中でどうしたら厳しさが出てくるのかっていうことを話し合っている。そういうことを繰り返していく中で、ただ文句を言うだけではなくて、自分たちが成長するために、課題を解決するためにどうしたらいいのかっていうのを考えている。なので、厳しさっていうのは徐々に出てきたのかなと思う。来週は絶対勝ちます。それだけです!」

▼FW西村

「前々節は得点を決められて、前節はアシストしただけで、決められなかった。アルテリーヴォ(前節)の時はFWのシュート数が少なかったっていうのが課題として残った。一応そこを意識して、火曜日から練習してきた。前半はうまいことシュートを多く打てていた中で、チャンスが来たときに決めきれてよかったなと思う。パスを受けた時にボールが結構流れていて、最初はシュートを打つのが厳しいなって思った。ちょうどもう一人のフォワードが前で後ろ向きで体を張っていたので、1回つけてみようと思ってつけた。そしたら、その相方が耐えてくれたので、そのこぼれ球を受け取って流し込むだけでした。味方のおかげっていうのが大きいです。後半から相手がフォーメーションを変えてきて、後ろを含めそこに対応しきれなかった。後手に回ったというか、1個1個ずれた守備になってしまったので僕たちの運動量の方が多くなった。コロナとかあってFCというチームで練習を始めたのが6月ごろだったんですけど、チームとしては試合を重ねるにつれて完成に近づいて行っているのかなと思います。今日は家族が応援に来てくれて、いつもは見に来てくれるときはあんまり調子がよくないんですけど、今日は勝てなかったけど得点を決められたところを見せれてうれしかったです。僕個人の目標はチーム内でエースという形で点を取っていきたいと思っている。他のカテゴリのフォワードにも負けないように得点王を目指して頑張っていきたい。来週も2位のチームとの試合なんですけど、今日格上と戦えたっていうところを自信に持って、チームとしての完成度をもっと高めていきたい」

▼GK石田

「(今日の試合は)みんな頑張っていたと思う。元プロの選手とかいる中でもみんな臆せずに戦えていた。球際とか逃げずにみんな戦っていたと思う。ボール取られた後とかも、必死で追いかけてる姿を後ろからも見ていたし、そういう部分は前の試合から成長できたところだと思う。今まで無失点の試合がない中で、あそこで失点してしまったっていうのは悔しいし、次の試合への課題も残ったのでそれをしっかりとクリアして来週頑張りたい。(残り3戦)勝ち点9しっかり目指して、今まで以上に、全員で頑張っていきたい」

△北島大河(シス理3)
△MF菊池孔明(人1)
△MF細田一希(商3)
△濱口理恭(人4)

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