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[なでしこ]リーグ初戦は黒星。次こそ勝利を!

[なでしこ]リーグ初戦は黒星。次こそ勝利を!

◇2020年度関西学生女子秋季リーグ第1節◇対武庫女大◇9月13日

【前半】関大0-2武庫女大

【後半】関大1-2武庫女大

【試合終了】関大1-4武庫女大

皇后杯予選決勝の悔しい敗戦から1カ月、今年もこの時期がやってきた。全日本インカレ(インカレ)出場を懸けた秋季リーグ初戦の相手は武庫女大。昨年2位の強敵を相手に奮闘するも、3点差での大敗となってしまった。

相手ボールから始まった前半。誰もが勝利を目指し、意気込むこの場面でまさかの悲劇が。スペースを上手く作られ、相手のシュートがゴールに突き刺さる。苦しい立ち上がりを余儀なくされた。その後も、相手に攻め込まれる苦しい時間が続くが、MF塚原碧衣(政策2)の広範囲に渡る守備や、DF林祐里(人2)の高さを生かしたフライパスの処理で決定機を作らせない。だが17分、自陣ゴール前でボールを奪われ、そのまま得点を許す。状況はさらに厳しくなった。

△MF塚原
△DF林

流れを早く取り戻したい関大だが、相手の堅い守備に苦戦。MF藤崎愛乃(人4)の中盤でボールを奪ってからの攻撃や、DF真木悠花(文2)のフライパスなどでチャンスを作るも、相手守備に阻まれ得点とはならなかった。

△MF藤崎
△DF真木

2点ビハインドで迎えた後半。切り替えてプレーしていきたかったが、開始直後に悪夢が再来する。守備の一瞬の隙をつかれ失点。苦しい状況を断ち切ることはできなかった。だが、ただでやられる関大ではない。12分、MF成迫美咲(人3)からDF真木、MF田中杏実(人2)へとつなぎ、最後はFW大田萌女子主将(文4)がシュート。このボールはおしくも相手GKに防がれたが、コーナーキックを獲得。そして、DF中尾純菜(社1)が放ったボールにFW大田が合わせ待望の1点をつかみ取る。「遠かった1点が入ったのは自分たちを勢いづかせることができたのかなと思う」。主将の一発でチームに希望が見え始めた。

△MF成迫
△MF田中
△FW大田女子主将
△DF中尾

だが、そう簡単にいかないのが強豪・武庫女大だ。より一層堅くなった相手の守備に突破口を見いだせず、なかなか攻めきれない。さらには33分に点差を広げられてしまう。選手全員、最後まで必死に走りぬくも得点は動かず、試合終了のホイッスルがピッチに響き渡った。

勝ちを重ねるほど近づくインカレ。初戦での敗北はチームにとって痛いものとなった。しかし、負けたからこそ得るものだってある。「次節からは全部勝って、自分たちの目標であるインカレに手が届くように勝利をつかんでいきたい」とFW大田女子主将。インカレ出場を目指す関大なでしこの挑戦が幕を開けた。【文:宮本晃希/写真:竹中杏有果】

▼FW大田女子主将
「初戦は、ただただ勝ちたくて、そのために準備してきた。今年は春リーグもなくて、自粛期間もあったんで、例年に比べたらみんなで考える時間や、主体性を引き出すミーティングをしてきたし、勝利のためにやってきたけど、結果が付いてこなかった。今は悔しいしかないけど、河崎コーチも言っていたことで、7節戦い終わった時にこの負けがあったから6試合勝てたって言えたら、それは成長だと思う。だから、次節からは全部勝って、自分たちの目標であるインカレに手が届くように勝利をつかんでいきたいと思う。(得点シーンは)練習試合のときはぜんぜんコーナーが取れなかったけど、今回はチャンスがあって、コーナーキックの練習は前日にもしていた。思っていたよりは外側にボールが来たけど、そこにまずは当てにいくことを意識して、触りにいったらそれが入った。遠かった1点が入ったのは自分たちを勢いづかせることができたのかなと思う。(次節へ向けて)初戦の負けは痛いけど、応援してくれる人もいる。全体のスローガンの「原動力」っていうところである、全員が誰かの原動力になれて、誰かから原動力をもらうような関係を大事にしている。そういうのも自分たちの力にして、絶対勝って、応援してもらっている人たちに恩返しできるようにしていきたい」

▼MF藤崎
「今日は立ち上がりから全員緊張していて、自分らのやりたいことができず、早い段階から失点してしまった。前半の最後の方は少し改善して、そのまま大量失点はしなかったけど、結局後半の立ち上がりも改善できていなくて、相手のペースのまま試合が進んでしまった。得点力のなさが自分たちの課題で、ここで得点を取ることができずに、自分たちのやりたいことができずに終わってしまった。(今回の結果について)1節目なんで、これがすべてではないというか、あとあと響いてくるとは思うし、大事な一戦ではあるけど、この一つの結果で左右されて、次の試合も落とすっていうことはしたくない。河崎コーチも言っていたけど、この1節負けたことで他の6節を勝てたって言えるように準備していく。残りの6節も全力で準備して、一つも落とすことなく全力で戦う。次節は大体大で、自分たちより格上で、毎年大体大とは1節目で戦うことが多いけど、0-1とかで抑えられている。今年こそ勝って、3節目、4節目につなげていけるようにしたい」

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