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[関大FC2008]MF細田が同点ゴールを決めた!次は勝ち点3をつかみ取る!

[関大FC2008]MF細田が同点ゴールを決めた!次は勝ち点3をつかみ取る!

◇2020関西サッカーリーグ第3節◇対アルテリーヴォ和歌山◇9月6日◇上富田競技場

【前半】関大0-1アルテリーヴォ和歌山
【後半】関大1-0アルテリーヴォ和歌山              【試合終了】関大1-1アルテリーヴォ和歌山

 新型コロナウイルスの影響で全国大会がなくなり、今大会が最初で最後の戦いとなる関大FC2008。全7試合中第3節の相手は、昨年一度も勝てていないアルテリーヴォ和歌山だ。優勝に向け落とすことのできない一戦の幕が開けた。

 「絶対勝とう」。そんな声が試合開始前のピッチに飛び交う。選手たちの気合は十分だった。だが、気持ちとは裏腹にペースがつかめない。左から中央へマイナスのクロスが上がり、合わされゴールを決められる。前半5分、先制点を奪われてしまった。

 だが、選手たちは誰一人として下を向いてはいなかった。「ここから盛り上げよう」「まだ、行ける」という声が響き渡る。失点に動じることなく、闘志を燃やし続けた。DF増岡大地(文4)やDF北浦太一(情4)がボールを奪い、守備から攻撃へとつなげる。左サイドからボールを運ぶも、決定機を作ることはできず苦しい展開を強いられた。

△DF増岡
4
△DF北浦

 しかし、徐々に関大の攻撃が増えていく。MF藤崎啓之介(経4)が中央突破を図り、勢いをつける。41分には、MF森下義雄キャプテン(情4)がMF金世求(環都4)へ縦パスを出す。だが、わずかに追いつけずスコアは動かせなかった。0-1で前半を終える。

△MF森下
△MF金

 リードを許したまま迎えた後半。前半とは一転、気持ちを切り替えた関大がペースを握る。全員でパスをつなぎ、幾度となくチャンスを演出。FW西村真祈(法1)の積極的なシュートやDF原一貴(安全2)のクロスからのプレーはあわや得点かと会場を震えさせた。

△FW西村
△DF原

 だが、攻める時間が多いからこそ相手のカウンターが関大を襲う。18分、一瞬の隙をつかれ、相手FWにディフェンスラインを抜け出されるピンチが。だが、GK石田剛士(法4)がこの場面を救う。相手の動きにいち早く反応し、ボールに飛び出す。体を張ったプレーでゴールを守り切った。

△GK石田

 なかなかスコアが動かず、このまま敗戦かと思われるような雰囲気が会場に漂いだす。だが、そんな逆境を跳ね除けたのが途中出場のMF細田一希(商3)だ。42分、シュートチャンスをうかがうMF細田のもとにFW西村のクロスが届く。「直前に似たような形からのシュートを外してしまったけど、絶対にもう一本自分にチャンスがくると信じて待っていた」。振り抜いた足から放たれたボールは相手GKの手を弾き、ゴールネットを揺らす。ここぞという場面で同点に追いつく大仕事をやってのけた。

△MF細田

 そして、勝利を求め最後まで残り時間を走り続けたが、そう簡単に相手は追加点を許してくれない。1-1で試合終了のホイッスルが鳴った。

 「後半だけではあるが、上位チーム相手に自分たちのポゼッションサッカーが通用した」とMF森下キャプテン。今回の試合で自分たちの強みを再確認できた。次節は、現在首位を走るFC TIAMO枚方だ。だが、どれほど相手が強敵でも目指すものは一つ。目標のリーグ優勝を果たすため、関大FCは勝利へと走り続ける。【文/写真:遠藤菜美香・宮本晃希】

▼後藤亮太コーチ
「相手がやってくることははっきりわかっていが、前半はそれに対応できなかった。相手の土俵で前半は戦ってしまって、ハーフタイムに「ふざけんな!」って言ったら、選手たちもなんとなく気づいていたみたいで、後半から切り替えてできていた。前半がすごくもったいなかった印象。相手を見ても、パーフェクトな状態でわけではなかった。だからこそ、後半からのサッカーを前半からできていたらなと。そこが勝ち点1の結果につながったと思う。次のゲームは相手の方が力は上で、そこでうちがどこまで怖がらずに立ち向かっていけるかが重要かと思う」
 
▼MF森下キャプテン
「(試合を迎えるにあたって意識したことは)「勝ちにこだわる」これが今年のFCが大切にしたいことで、まずは勝つことを意識していた。勝つために具体的に意識したことは2つ。まずは相手の長所である前に対しての守備が強いところを逆手にとって、裏のスペースを狙うこと。次に、自分たちの強みであるボールポゼッションを生かして自分たちのペースでサッカーをすること。この2つを意識して試合に臨んだ。点を決められた後でもチームのモチベーションは高く維持できていた。ピッチ内の選手たち全員が逆転できると信じていたと思うし、僕自身も失点に対しては全く動じなかった。(引き分けという結果は)プラスに捉えている。昨年ならあのまま同点に追いつけず、負け試合になっていたと思う。粘り強さがこのチームにはあるということを認識できた。後半だけではあるが、上位チーム相手に自分たちのポゼッションサッカーが通用したこと、そして得点も自分たちの崩しから奪うことができたことが次の自信につながった。(次節に向けて)FCの目的、「最高の瞬間を創る」。目標、「リーグ優勝」。これらを成し遂げるために必ず勝つ。そのためには、チームがもっと一つになる必要がある。今週のトレーニングから「勝ち」に向けて4回生中心に最高の準備をする」
 
▼MF細田
「前半、自分たちのやりたいことがなかなかできず、流れが良くなかった中で、後半に改善できて同点に追いつけたことはよかった。でも、勝ち点3を取らないといけない相手、試合だったと思うのでとても悔しい。(今回の自分の良かったところは)なにより結果を残せたことが良かったと思う。(得点を決めた時の気持ちは)昨年からなかなか試合に出られず、ずっと悔しい思いをしてきたので、やっと結果を残せてとても嬉しかった。でも、まだ同点だったので、すぐにもう1点取りに行こうという気持ちに切り替えた。(得点シーンに考えていたことは)直前に似たような形からのシュートを外してしまっていたけど、絶対にもう一本自分にチャンスがくると信じて待っていた。そしたら西村からとてもいいパスが来たので決めるだけだった。シュートコースはかなり甘かったけど、入ってよかった。(次節に向けて)個人としては首位のチームに対してどこまで通用するかすごく楽しみ。チームの勝利に貢献できるように頑張る。チームとしては、優勝するために絶対に負けられない試合なので、チーム一丸となって絶対勝つ」

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