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新しい世界

新しい世界

今、私は自信を持ってこう言うことができる。「大学生になってよかった」と。まだ2年生であるにも関わらずこのようなことを言えるのはカンスポに入部し、自分の世界が広がったことを実感しているからだ。

中学高校と続けてきた陸上競技をやめ、カンスポに入部することなど高校生までの自分には考えられないことだった。個人競技である陸上競技は極端な話、自分さえ頑張れば結果を残すことのできるものだ。しかし、カンスポは違う。取材や新聞作りなど、ほとんどのことが一人でこなすことのできないものばかり。全く違う世界に入部当初は戸惑いを隠せなかった。

人見知りであることも合わさり、インタビューが苦手だ。それは入部して1年経った今でも変わらない。おそらく引退するまで苦手意識は拭えないだろう。2年生になり、年下の選手にインタビューする機会が訪れる。年上よりは気楽に話せるかなとも思ったが、関係なかった。インタビューが終わってから「これも聞けばよかった!」、「ここを聞き返したらもっといい話が聞けたはずなのに!」と後悔ばかりが残る。

だが、カンスポに入部したからこそ多くの人とつながり、たくさんの話を聞くことができた。特に、入部して間もない頃に行った水上競技の取材。チームを想う主将の言葉には心を打たれた。どうすればこの人の想いを上手く伝えられるのかを考え、必死に努力する。そこには高校生までの自分には無かった、他の人のことを考えて動く自分の姿があった。

考え方や行動に変化が起きているだけでもカンスポに入部したことには価値があると思う。毎日が未経験なことばかりで日々、自分の成長を感じられている。残りの短い学生記者生活でも新しい世界を見つけられるようにいろいろなことに挑戦していきたい。【宮本晃希】

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