「スポーツ」を知ってほしい

　日本ではまだ知名度の低いシンクロナイズドスケーティング（シンクロ）。この競技は２０２２年の北京オリンピックでの不採用が決定している。

　悲しいことはこれだけではない。以前のコラムを書いた後、私が大好きだったスウェーデンのチーム、Team Surpriseが２０１８年を最後に活動停止することを発表。世界トップチームの１つであるTeam Surpriseがなくなってしまったことに驚くと同時に、今後のシンクロ界がどうなるのかという不安も感じた。

現在、日本のシンクロを取り巻く状況は良いとは思えない。大会はいまだに他のスケート競技とは別の日程、場所で行われている。また、日本のメディアでシンクロが取り上げられることはほとんどない。このままでは、知名度が上がらず、選手も増えないだろう。

　しかし、希望の光も見えてきた。それは、スケートリンク増設により、練習環境が改善されてきているということだ。昨年末、関西には関空アイスアリーナと木下アカデミー京都アイスアリーナの２つのスケートリンクが誕生。私が以前所属していた京都のチームも、ようやく新しいホームリンクを見つけることができ、安定した環境で練習ができるようになった。このままの流れで、シンクロ界が少しずつでも発展していくことを願うばかりだ。

　マイナーなスポーツはシンクロ以外にもたくさんある。また、そのスポーツで頑張っている人たちも大勢いる。私は多くの人にマイナーやメジャー関係なく、いろいろな「スポーツ」を知ってもらいたい。

私の記事や企画で少しでも多くの人に、「スポーツ」の良さを知ってもらえたら。あわよくば、スポーツ界の発展に貢献できたら。この思いを胸に、学生記者としての残り時間を全うする。【竹中杏有果】