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関関戦に勝利!新人、新馬も躍動

関関戦に勝利!新人、新馬も躍動

◇第59回全関西学生馬術大会・第55回関西学生新人馬術大会・第47回総合関関戦前哨戦◇5月2~4日◇於・三木ホースランドパーク

【59回全関西学生馬術大会】

【Lクラス障害飛越競技A(各組上位3コンビの結果が反映されます)】
[関大チームB]
清水・ナレッタ組 減点0 タイム49.48
金折・千翔組 減点4 タイム53.59
諸石・千功組 減点8 タイム50.71
漆原・千優組 減点0 タイム46.92
田中・千龍組 減点4 タイム47.41

団体総減点4 団体順位3

[関大チームC]
清水・千渓組 減点16 タイム51.65
向井・千秀組 減点4 タイム54.54
加藤・千騅組 減点0 タイム46.07
島村・千宝組 3E

団体総減点20

[関大チームA]
中沢・千香組 減点0 タイム42.27
金折・千駿組 減点0 タイム47.91
島村・千蘭組 減点0 タイム48.22
光森・ドルス組 減点0 タイム43.85
漆原・カリエーレ組 減点4 タイム45.98

団体総減点0 団体順位1位

[個人成績]
1位 光森・ドルス組 減点0 タイム43.85
3位 加藤・千騅組 減点0 タイム46.07
6位 漆原・千優組 減点0 タイム46.92

【Mクラス障害飛越競技D】
1位 田中・千龍組 減点0 タイム58.79
2位 向井・千秀組 減点0 タイム62.82
3位 加藤・千騅組 減点4 タイム54.93
4位 漆原・千優組 減点13 タイム77.43

【Mクラス障害飛越競技C】
2位 漆原・カリエーレ組 減点0 タイム27.12
3位 中沢・千香組 減点0 タイム27.95
4位 光森・ドルス組 減点0 タイム30.83
5位 金折・千駿組 減点0 タイム31.88
6位 光森・エルニノ組 減点0 タイム31.90
清水・ナレッタ組 減点0 タイム34.69
島村・千蘭組 失権

【複合馬術競技[障害飛越(ダービー)]】
1位 中沢・千功組 減点0 タイム74.22
6位 漆原・千優組 減点4 タイム74.33
田中・千龍 減点8 タイム90.85
金折・千翔組 減点16 タイム88.97
清水・千渓組 減点44 タイム73.24

【複合馬術競技[馬場馬術]】
清水・千渓組 最終得点率57.13%
金折・千翔組 最終得点率60.27%
田中・千龍組 最終得点率56.60%
漆原・千優組 最終得点率57.00%
中沢・千香組 最終得点率61.40%

【複合馬術】
5位 中沢・千功組 総減点38.6

【馬場馬術競技AⅠ】
5位 光森・エルニノ組 最終得点率59.111%
6位光森・千令組 最終得点率54.444%

【Mクラス障害飛越競技BI】
光森・ドルス組 減点4 タイム63.73
中沢・千香組 減点8 タイム59.14
清水・ナレッタ組 E
光森・ニルニノ組 E
島村・千蘭組 減点0 タイム60.51
漆原・カリエーレ組 減点0 タイム63.58
→島村、漆原はジャンプオフへ

【ジャンプオフ】
1位 漆原・カリエーレ組 減点0 タイム39.32
2位 島村・千蘭組 減点0 タイム43.12

【Lクラス障害飛越競技B】
1位 漆原・千雪組 減点0 タイム45.17
3位 阪口・千騅組 減点0 タイム46.45
5位 田村・千渓組 減点0 タイム48.00
6位 マクレーン・千功組 減点0 タイム49.09
7位 山本・千秀組 減点0 タイム53.45
平田・千宝組 失権
山本・千優組 失権

【第55回関西学生新人馬術大会】

【新人障害飛越競技】
新・千騅組 減点4 タイム53.59

【関関戦】
1位 関大

【団体結果】
1位 関大

まぶしい太陽に照らされる馬場。3日間に渡り今大会が開かれた。2日目、全日本学生馬術大会(春学)の開幕種目は関関戦前哨戦ともなる、L障害飛越競技A(LA)。障害を得意としている関大は減点0で制し、関大に勝利を近づけた。また、今戦がデビュー戦になる千宝の出場も。その他の障害飛越競技でも上位に多くの関大勢がランクインした。3日目には、千宝同様、春学で学生馬術デビューを果たした千雪が登場。会場の視線は集中する。悠々としたジャンプで障害を突破。デビュー戦のLクラス障害飛越競技Bで頂点に立った。

大会2日目はLAで開幕し、関大から3チームが出場。コースは2番障害、3番障害の間を内側、外側どちらをどう進んでいくのかの判断が重要になるように設定されていた。関大チームBから走行を開始。1番目に登場した清水奨真(文3)・ナレッタ組はゆったりと確実に障害を越えていった。続く金折真杜(情3)・千翔組は2連続障害の部分でバーを落下させてしまい減点を受ける。しかし、残りは確実に障害を越えた。今大会で初の学生戦出場となった諸石ひかり(文1)。バーを落としてしまった障害もあったが、千功との良いコンビネーションを見せ学生戦デビュー走行を終えた。漆原竜吉(情3)・千優組は、余裕感の感じられる安定したジャンプを見せ、そのままミスなく走行を終える。田中輝人(総2)・千龍組は第1障害を越えた後に、内側を通る攻めた走行を披露。惜しくも1度バーを落下させてしまうが、残りは良いペースで走行した。関大チームCの清水・千渓組は中盤からバーに脚が接触し、減点を受けてしまう走行となった。 続いて登場した、向井朔生(シス理4)・千秀組。第3、4障害でミスが生じ、減点4で走行を終えた。大学生戦デビューとなった加藤諒大(人1)。千騅をできるだけ落ち着かせるよう、スピードのバランスも考えて走行する。ミスなく減点0で走行を終えた。今戦でデビューの千宝とコンビを組み登場した島村空音(情4)。待機場所での状態は良かった。水濠を怖がる千宝を助けながらの走行を目指すも、慣れない環境から、水濠を怖がり反抗。失権となってしまった。

△加藤・千騅組

関関戦前哨戦の結果になるチームA。光森美絢(情4)・ドルス組は早いペースでの走行。LA出場者の中で最も早いタイムを記録し、個人でもこの種目を制した。金折・千駿組はタイムの縮まる内側を通るコースを選択。良いタイムも記録し、減点0で走行を終えた。漆原・カリエーレ組はタイムを意識した障害間の走りを見せる。しかし、最終障害付近で踏み切りに失敗。一落し減点を受けてしまった。中沢壮主将(情4)・千香組、島村・千蘭組は良いコンビで安定した走行。悠々と障害をクリアして行った。関関戦の結果は上位3コンビが減点0で終えた関大の勝利。関関戦開幕5連勝目を手にし、関大に勢いを与えた。

△関大チームA

続いて行われた、Mクラス障害飛越競技Dに関大から4コンビが出場する。1番障害に脚が当たるも落ちなかった。その後は千龍との仲の良さを生かした走行で、田中・千龍組が全体1位に。走行前には不安を口にしていたが、「走行に入ると不安はなかった」。LAで勢いに乗り切れなかった部分を改善し、スムーズにバーを越えていった向井・千秀組が2位となる。加藤・千騅組は障害を一つ落としてしまい減点を受けた。漆原・千優組は障害でミスが。そのことがタイムにも響き、減点を受けてしまう。しかし、この種目で上位4位を関大が独占する結果となった。

午後からは、Mクラス障害飛越競技C(MC)が行われ、関大から7コンビがエントリー。1組は失権となったがそのほかの人馬はすべて減点0で帰ってくる。2~6位に関大が名を連ねた。漆原・カリエーレ組はLAでもミスを挽回しようと挑んだ。約半年ぶりのコンビでの走行に戸惑いのあったLAに代わって、MCでは「オーナーさんや監督から思いっきり行ってこいと、自分の決めた道、ルートを走ってこい」の言葉が後押しとなり、自分なりの攻めた走行ができたと振り返った。中沢主将・千香組は華麗なジャンプで跳び越えていく。最後の10、11番の障害の小回りしたところは絶対に小さくしようと走行に臨み、見事成功。手ごたえのある走行で終えた。

△中沢・千香組

複合馬術競技[障害飛越(ダービー)]に関大から5コンビが走行。金折・千翔組、清水・千渓組は減点が目立つ結果となってしまった。田中・千龍組は2つ目の障害でバーを落とす。その後もバーを落とす場面が。減点8となった。漆原・千優組は最初のバー反抗があり減点4。その後は順調に障害を進めるも悔しい順位となった。中沢主将・千香組は安定感あふれるジャンプで障害を通過していく。そのまま走行を終えると観客から大きな拍手が送られた。中沢主将はダービーで1位となった。

大会2日目最後の種目は馬場馬術競技AⅠ。光森が2馬と出場した。最初は、エルニノとの演技。課題としていた部分を練習以上の動きでクリアした。しかし、障害からの連続登場で得点は伸び悩んだと、惜しい結果に。続いてペアを組んで2年目の千令との演技。しかし、減点対象となる舌出しなどが見られ課題が残る演技に終わった。

△光森・エルニノ組

大会3日目は複合馬術[馬場馬術]で開幕する。馬場が得意ではない関大。少しでも得点を伸ばしたいところ。清水・千渓組 、田中・千龍組、漆原・千優は馬の反抗なども見られ、最終得点率は60%に乗らず。悔しい結果で演技を終えた。金折・千翔組、中沢主将・千香組 は得点を60%台に乗せる。しかし、途中で演技ミスもあり、得点は伸びなかった。2日目のダービーとの結果を含め、順位が決定する複合馬術。ダービーで1位だった中沢主将・千香組が5位入賞となった。

障害の高さが130㌢と、レベルが2日目から上がるMクラス障害飛越競技BI(MBⅠ)。今後の大会のためにも良い雰囲気をつかみたいところだ。清水・ナレッタ組、光森・エルニノ組は失権となってしまう。光森・ドルス組は中盤の障害で一つバーが落下。中沢主将・千香組は中盤で2回のミスが。2組は減点を受けた。島村・千蘭組はゆったりとした安定感のあるジャンプで障害を通過して行く。タイムも良く減点0で走行を終えた。漆原・カリエーレ組はゆっくりとしたスピードではあるが、MC同様自身の攻める走行を意識する。障害に脚の当たる心配のない余裕を感じられるジャンプで減点なく走行を終えた。島村、漆原は、MBⅠの後に行われたMBⅡの減点0選手とジャンプオフに進んだ。2番目に漆原・カリエーレ組が登場。バーに脚の当たる場面もあったが、ここでバーは落ちず。昨日の走行から不安の面もあったがその部分を見せなかった。昨年から培ってきた絆で走行を終える。島村・千蘭組は1回目の走行同様、踏み切りやジャンプのタイミングが合い、堂々としたジャンプを披露。2組が昨年からのコンビ力を発揮し、1位、2位となった。

午後からのLクラス障害飛越競技Bには、7組が出場した。平田(政策3)・千宝組、山本ちひろ(社3)・千優組が馬の反抗や落馬によって失権に。田村昌広(文3)・千渓組は、順調な走行で早さもある走行を見せた。マクレーン・美咲・ヘザー(商3)・千功組、山本・千秀組もを合わせて障害を飛越していく。ノーミスで走行を終えた。阪口瑛太(総3)・千騅組はゆったりとした走行に、余裕のある高さのジャンプを披露し3位となった。この競技には今大会で、デビューを果たした注目馬も登場。太陽の光に白い毛が輝く。漆原・千雪組はは余裕のある高さで障害を突破。障害間もスピードを保ちながら進んだ。デビュー戦で堂々の1位となり誇らしげな顔を見せた。

△漆原・千雪組

今大会最後は、第55回関西学生新人馬術大会の新人障害飛越競技。新紀帆(法1)・千騅組が登場した。大学初試合を先輩たちが見守る中、笑顔で障害を越えていく。順調に飛越していったが、最後の最後にバーが落下。減点を受けた。

△新・千騅組

春学で昨年に続き、関関戦の勝利、そして団体でも優勝。入賞した組が多い一方で、悔しい結果で終わった部分もあったが、新馬の活躍や1,2年生が躍動する大会に得たものは大きいはずだ。関大馬術部の100年目は、全学年が馬との絆を見せつけ新たな歴史を作る年になるに違いない。【文:村中望乃/写真:岩口奎心、村中望乃】

▼中沢主将
「(3日目への意気込み)障害の高さが130で、クラスが上がるので良い雰囲気のままいくだけでなく、人も落ち着いてやる。(思わぬ失敗のあった関大だったがどうか)毎回毎回のうまくいくわけてはないので、今日失敗するのは明日につながるものだと思うのでいい失敗だと思います。(2日目、印象に残る選手は)下級生は田中くんが特に頑張った。いい感じで回ってきてくれたので、めっちゃうれしいです」

▼加藤
「(大学馬術のデビューについて)もともと僕はずっと馬術をやってきたので、 そこまで緊張はしなかったです。団体戦は初めてだったので、あまり足を引っ張らないようにとは思ってました。(出場した競技について)1つ目のLA種目は、馬は昨日乗っていなくて結構フレッシュな状態でした。ゆっくりいくと勝負にならないので、バランスを考えました。次の競技は、障害を1つ落としてしまったので、そこは反省点です。(入学してから今日までどのように過ごしてきたか)僕が乗っている馬はちょっと体が強くない。あまり練習をやり過ぎると、本番に響きそうだなと感じた。僕が練習をするというよりかは馬のケアを大切にして、今日も実際良い状態で迎えられたと思います。(これからの意気込み)馬術は馬とのスポーツ。自分だけが頑張ってもできない。しっかりと馬のことも考えつつ、 練習もそんなにたくさんできるわけではないので、1回1回の練習を丁寧にやっていきたいなと思います」

▼田中
「(MDで1位を取れたこと)自分自身大学生活が2年目になります。相棒と1位を取れて、本当にうれしいなと思います。(千龍とのペア)普段から仲が良くて、一緒に寝たりとかしている。とても仲がいいし、合ってるなと自分でも思います。(今日の走行について)良かったところは、馬も自分もけがなく帰って来れたこと。障害は合わないところは本当に合わなかったんですけど、そこで馬に助けられて飛んでもらい、うまくゴールにたどり着けたことが1番良かったところです。馬に頑張って走ってもらったので、自分の実力がまだまだ足りてないというところが今回の反省点。修正したいなと思います。(今大会に向けて取り組んだこと)普段の練習からしっかりとコミュニケーションをとっている。体調面も考慮しながら、頑張ってお互いを伸ばせるように練習してきました。(明日の馬場について)自分とコンビで公式の馬場に出ることは初めて。良い結果をを残せたらなと思います」

▼光森
「(タイムの早い走行だった)障害に関しては春学に向けて馬を仕上げてきていたので、馬自体が障害に向かって行ってくれたのでその勢いを殺さないようにしました。馬自体が障害を怖くならないようにしました。(エルニノについて)学生戦が春学がデビュー戦。スピードがある馬ではないけど、力のある馬なので、自分が合わせていきたいです」

▼漆原
「(千優とのペア)昨日競技に出たその時点では、結構調子が良いなという感じでした。今日のLA団体にいい感じで来れたんですけど、MDから高さが上がったのか、 自分でもわかんないんですけど、自分が緩んでしまって、2回ともいい結果ではなかったです。(カリエーレとのペア)半年ぶりぐらいでした。本当に感覚とかペースもわからなかった。障害に対してどういう風に向かえばいいのかを忘れていた部分もあり、LAは良くなかったです。MCで少し挽回できたかなという感じです。(1日で5回馬に乗って競技に出場し、その中で調整したこと)LAから始まってMD、ダービーというのは、障害の高さが100㌢から110㌢に上がる。高さ的には問題はないんですけど、その中で乗り手側である自分がサポートしてあげないと、さすがに飛べるものも飛べない。MDとダービーの一反は、そこの部分が足りていなかったと思います。カリエーレは本当に自分のミスで一落してしまった。タイムはいい感じに来てたんですけど、焦ったのか踏み切りが合わなかった。そこを挽回しようと思いMCに臨んだ。(明日の意気込み)明日は130とダービーの馬場。オムドゥクは馬場がちょっと苦手。そこを自分なりに工夫しながらサポートして、今6位に付けているんですけど、もう少し順位を上げられるように頑張っていきたいです。(千雪の走行は)減点とか、スピードではなく完走を目標としている中で、馬自体が障害に向かっている感覚があってデビュー戦としてはいい走行だったと思います」

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