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リーグ戦では1勝4敗も、入れ替え戦制し1部残留

リーグ戦では1勝4敗も、入れ替え戦制し1部残留

◇2024年度関西学生春季リーグ戦◇5月3・4日◇長浜市民庭球場◇

[第1戦]
○飯田・内藤4(7-4)3川・玉置
○石原・中垣4-2岩井・辻
●池田1-4深堀
●中川・是常2-4和氣・関
●岡崎・木下2-4川口・松本
●関大2-3天理大

[第2戦]
●飯田・内藤2-4森・野口
●中川・是常3(1-7)4川口・正木
○池田4-1濱本
●石原・中垣2-4山口・高橋
●岡崎・木下2-4前川・菅原
●関大1-4関外大

[第3戦]
●石原・池田2-4高木・田中
●飯田・是常3(5-7)4神谷・樋口
●内藤0-4近藤
●植松・中垣1-4岩崎・中内
●岡崎・木下3(2-7)4坂本・北原
●関大0-5関学大

[第4戦]
●石原・木下1-4沼尾・長根
○飯田・内藤4-0宇都・佐藤
●中垣1-4清水
●中川・是常2-4林・仲村
●岡崎・池田0-4塚本・大原
●関大1-4同大

[第5戦]
○石原・木下4-2首藤・丸尾
○中川・是常4(7-3)3山内・斎明寺
○池田4-1小黒
○岡崎・中垣4-2岸井・萩原
●飯田・内藤2-4渡部・藤本
○関大4-1立命大

[1部2部入れ替え戦]
○石原・木下4-1大久保・股野
○飯田・内藤4-2橋爪・末野
○池田4-1佐々木
○関大3-0大体大

昨秋、52年ぶりのリーグ優勝を果たしたソフトテニス部男子。今回は王座防衛をかけての戦いとなった。しかし、リーグ戦の通算成績は1勝4敗で6位。1部2部入れ替え戦に回ることが決まった。それでも、入れ替え戦では相手を圧倒し、ストレートで勝利。1部残留を決めた。

△試合前に円陣を組む

1戦目の相手は天理大。1番手として飯田昂平(政策3)・内藤拓磨(人2)組が登場した。第1ゲームこそ奪われたものの、その後は取っては取られての展開が続く。内藤のスマッシュや飯田の強烈なストロークで得点を重ねるが、ゲームカウント3-3で7ポイント先取のファイナルにもつれ込んだ。ここでは飯田のサービスエースもあり、関大がリード。7-4で取り切り、1勝を持ち帰った。

△飯田・内藤組

2番手は主将の石原仁(安全4)・中垣敬斗(環都1)組。中垣はルーキーながら堂々としたプレーを見せる。石原のサービスポイントや強打も決まり、ゲームカウント4-2で2勝目をもたらした。

△石原

3番手のシングルスに出場したのは池田匠吾(人4)。関大の勝利を決めきりたいところだったが、アウトやネットのミスが続き、ゲームカウント1-4で敗北となる。4番手は是常遼(経2)とリーグ初出場の1年生・中川勝喜(情1)のダブルスだ。「初めてのリーグ戦で、最初は硬さもあった」と中川。是常が前衛で躍動し中川をリードするが、失点が続く。中川が徐々に調子を上げるが、追い上げはかなわなかった。

△中川・是常組

2-2となり、勝負の行方は5番手の岡崎大夢(環都3)・木下颯汰(人2)組に託された。1ゲーム目を先取するが、その後相手に3ゲーム連続で奪われる。木下のリターンエースなどでゲームカウント2-3とするが、逆転には至らない。2-3で関大の負けが決まり、リーグ戦は黒星発進となる。

2戦目は関外大と相まみえる。1番手の飯田・内藤組と2番手の中川・是常組が敗戦し、いきなり後がない状況に。しかし、3番手の池田が圧巻のプレーを見せる。サービスエースや、オープンコートへのショットで得点。4ゲーム目を奪われたが、4-1で勝利した。

△池田

この勝ちに続きたい4番手には石原・中垣組が出場。1ゲーム目を奪われるも、2ゲーム目からはデュースとなる接戦に。石原のドロップショットでゲームカウント2-2とするが、5ゲーム目はミスが重なり相手が奪取。相手は勢いそのままに次のゲームも奪い、敗北となった。5番手の岡崎・木下組は2ゲームを先取するが、その後は相手が立て続けに4ゲーム連取。1-4で関大の敗北が決定した。

3戦目は関学大と対戦。ペアを大幅に入れ替えて試合に臨んだ。1番手は石原と池田の4年生コンビ。勝ってチームを勢いづけたいところだったが、ゲームカウント2-4で敗戦。2番手、飯田・是常組は相手サーブで試合開始。ダブルフォルトなどもあり1ゲーム目を先取するが、その後相手が3ゲーム連続で獲得する。しかし、是常がボレーを決めると、それに応えるかのように飯田が鋭いストロークやサービスエースで得点。ゲームカウント3-3でファイナルに持ち込んだ。先制点を決めた飯田・是常組だったが、流れをつかめずに5-7で惜しくも敗戦。3番手の内藤、4番手の植松優太(安全2)・中垣組も負けを喫すると、5番手の岡崎・木下組もファイナルゲームをものにできず敗北。関学大から1勝も奪えないまま0-5となり、通算成績0勝3敗で1日目を終えた。

△植松

迎えた2日目、リーグ4戦目は昨春王者の同大と対峙(たいじ)した。前日からペアを変更し、1番手には石原・木下組が登場。1ゲーム目は木下のスマッシュやボレーがさえわたり、先取。しかし、その後は相手が主導権を握る展開となった。石原の強打を狙われ、相手がボレーを決める場面も。ゲームカウント1-4で敗戦するが、続く2番手の飯田・内藤組はストレート勝ち。3番手として出場した中垣は、相手のコートを広く使ったプレーに苦戦する。ゲームカウント1-4で黒星となると、4番手の中川・是常組、5番手の池田・岡崎組も敗北。強敵相手に貴重な1勝を挙げたが、チームとしてはまたしても痛い敗戦となった。

△岡崎

最終5戦目の相手は立命大。1番手の石原・木下組から次々と勝利を収める。2番手の中川・是常組がファイナルを制すると、3番手池田はゲームカウント4-1で圧勝。4番手の岡崎・内藤組も相手を下す。5番手の飯田・内藤組は敗れてしまったが、4-1で関大の勝利が決まった。

5試合を終え、1部リーグ戦の結果は1勝4敗で6位。1部2部入れ替え戦に回ることが決定した。

しかしここでは圧倒的な強さを誇る。1番手、石原・木下組は出だしから好調。木下がボレーを決めて1ゲーム目を先取すると、石原もサービスポイントなどで得点する。さらにはストレートコースへのパワフルなストロークでも点を決めた。4ゲーム目こそ落としたが、ゲームカウント4-1で快勝を収める。

△石原・木下組

続く2番手は飯田・内藤組。序盤から内藤が積極的にボレーを仕掛け、点を重ねる。飯田の力強いストロークが決まると、関大の応援席からは「レーザービーム」のかけ声が。勢いそのままに着実に得点し、ゲームカウント4-2での勝利となった。3番手の池田は、ここでも圧巻の試合運び。池田のサーブで試合が始まると、いきなりサービスポイントを獲得。相手コートのバック側深くにストロークを放つと、乱れた返球を逃さず仕留める。4ゲーム目を奪われたものの、ゲームカウント4-1で勝利。これにより、関大の1部残留が決定した。

△池田

昨秋王者の関大が、1部リーグ最下位という悔しい結果に終わった今大会。しかし、まだすべてが終わったわけではない。今月末には関西ダブルス、その先には西カレやインカレも控えている。昨年の成績を超え、秋には関西の王座を奪還するために。新戦力とともに、飛躍を目指し練習に励む。【文/写真:森奈津子】

▼石原主将
「(リーグ戦を振り返って)個人としては調子が悪いというわけではなかったですが、他校との実力の差というのを感じました。チーム全体として見たときに、2本を取れても3本目が取れないというのが、僕たちのチームの現状です。正直、入れ替え戦に回ることも想定していました。(入れ替え戦を終えて)最初の3本で取りに行こうと考えていました。万が一どこか負けても、4番手に置いていた中川・是常組の調子が良かったので、最悪4番手まで回っても勝てるだろうと思っていました。あまり負けるとは思っていなかったですし、自分たちがいつも通りちゃんとしたテニスをすれば絶対に勝てるという自信はありました。実際、自分たちが実力通りの結果を出せて、3-0で勝てたので良かったです。(1年生の中川と中垣について)2人とも、1年生らしく思い切ってプレーしてくれていました。中川も中垣も期待以上のプレーをしてくれたので、1部リーグの方では負けてしまったけれど、勢いを落とさずに入れ替え戦に臨めたかなと思います。(関西ダブルスに向けて)大学生になってから個人戦で表彰状を取ったことがないので、最後に表彰状を取りたいです」

▼中垣
「(大学に入って初めてのリーグ戦を終えて)高校とはまた違った雰囲気の試合で、最初はすごく不安でしたが、先輩たちが支えてくれたおかげで気楽に試合することができました。(自身の持ち味は)相手の強打を、相手のいないところにはじくプレーが得意です。(関西ダブルスに向けて)初めての個人戦となりますが、年上の選手に負けずに力強いプレーをしたいと思います」

▼中川
「(大学に入って初めてのリーグ戦を終えて)1年生で出させてもらっているのにという気持ちがあり、最初はすごく緊張していました。ですが、4年生の試合に出られなかった人たちが真剣に応援してくれたので、それを力に変えて、普段以上のプレーができました。(自身の持ち味は)ダブルスのペアをうまく使うというところです。逆に言えば、自分の決定力が足りないところがあるのですが、二人で一つの形を作るところが持ち味かなと思います。(関西ダブルスに向けて)4年生の人と組むので、その人を自力でインカレに連れていけるように頑張ります」

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