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京大相手に接戦の末、敗北し勝ち点落とす

京大相手に接戦の末、敗北し勝ち点落とす

◇令和6年度関西学生野球春季リーグ戦第1節◇対京大2回戦◇4月7日◇わかさスタジアム京都◇

京 大 010 100 001=3
関 大 000 000 010=1

(京)玉越、西宇、宮島、中野ー松本、水野

(関)岩井、荒谷、米沢、中原ー越川、笠井

1(右)藤原太
2(二)佐藤
3(三)下井田
4(左)富山
5(遊)山田
6(一)小谷
7(中)余河
8(捕)越川
9(投)岩井

開幕戦の敗北から一夜明けて迎えた2回戦。試合前から、選手間でチームを盛り上げる声が飛び交い、リベンジを誓った。しかし1回戦から続く重苦しい雰囲気は途絶えることを知らず、終盤まで2点のリードを許す展開に。なんとか8回に1点を返し詰め寄るも、反撃はそこまで。2連敗を喫し、22年春季リーグ以来、京大相手に勝ち点を許した。

△佐藤慶志朗(経4)

関大の先発を託されたのは岩井将吾(商4)。先頭打者にいきなり二塁打を放たれ、ピンチを迎えるものの、後続を併殺で切り抜け無失点で切り抜ける。しかし2回、2死から安打とボークで得点圏に走者を背負うと、続く打者に中超二塁打を浴び失点。京大に主導権を握られてしまう。

△岩井

早めに追いつきたい打線は3回。2死から四球を絡め満塁の好機を演出するが、相手先発を前に要所を絞められ、得点とはならない。

次の1点が試合を大きく左右する中、スコアを動かしたのは京大だった。4回、安打と失策で無死一三塁のピンチを招く。途中出場の三塁手・森内大奈(情2)の好守もあり2死までこじつけ、ここで荒谷鉱匡(法3)へ継投。明暗を委ねたが粘りきれず、適時打を浴び追加点を許した。

△荒谷

「まずは1点返そう」。そんな声が響く関大ベンチ。しかし4回から7回まで、代打で登場した渡邊貫太(経2)の安打1本のみに抑えられ、反撃の糸口を見つけられない。

重苦しい雰囲気が漂う中、投手陣は初戦から粘りの投球が続く。4回途中から登板の荒谷は続く5回を三者凡退に抑え、流れを呼び込む。6回からバトンを受けた米沢友翔(人2)は3イニングを安打1本に抑える好投。勢いに乗る京大打線を封じ、味方の奮起を待った。

△米沢

そんな投手陣の踏ん張りに打線が応えたのは8回。2死から2番・佐藤が二塁打で出塁すると、打席には森内。2球目を捉えた打球は左中間を破る適時二塁打となり、雰囲気を一変させる。なおも好機を拡大し逆転を狙うが、最後はまたしても京大投手陣に粘られ逆転とはならず。直後にはダメ押しの追加点を許し万事休す。2つ目の勝ち星を許し、勝ち点奪取とはならなかった。

△森内

試合後、呆然とグラウンドを眺める選手たち。連敗したことはもちろん、2日間でわずか7安打と抑え込まれた野手陣は肩を落とし、悔しさを隠せなかった。ここから残り4節、もう一度たりとも勝ち点は落とせない。この2試合で味わった気持ちを糧に、また一歩上へ。今こそ、127人の思いを一つに踏ん張る時だ。【文:稲垣寛太/写真:中吉由奈、稲垣寛太】

▼藤原太郎主将(法4)
「(終盤勝負の試合展開、どのような思いで戦っていたか)オープン戦から2点差以内は想定しながら、後半に持ち込むことができればワンチャンスで返せる点数なので、そういう声かけはしていたんですけど、それがうまくいかずに、フライアウトが多くて相手に楽に守らせてしまったなと思います。(2日間ともに投手陣が粘りの投球を披露してくれた)明らかに野手が打てなかった結果だと思うので、そこは見つめ直して次に向き合わなければならないですし、京大の投手とは違って、立命大の投手はまたタイプが違うので、間の期間でしっかり対策しないと勝てないなというのは感じました。(イニングを重ねるごとに急はあったか)もちろんそれぞれ焦りはあったと思うんですけど、まず1点取れれば2点差ならワンチャンでいけるという声かけはずっとしていた中で、1点取れたので『いける』という思いはありましたけど、直後1点取られたので、京大のいい野球が出て負けてしまったなというところです。(今後、どのようにチームを立て直していきたいか)受け止めるしかないですし、優勝がなくなったわけでもないので、切り替えてやること。これまでと同じようにやっていてもだめなので、練習から変えるところは変えて、幹部やスタッフとも話し合って変えていきたいなと思っています」

▼荒谷
「(いやな流れが続いていた中、ブルペンではどのように見ていたか)投げる試合はこういうピンチの場面だったり、1点差勝負の場面だと思っていたので、きょうも同じような状況で、投げるからには打者を抑える気持ちで、関大の攻撃にいい流れを持ち込めたらなと思っていました。(2イニング目の5回は完璧な投球、どんな意識でマウンドへ上がったか)1回戦からなかなか点が取れていなくて、1点勝負だと思っていたので、ここから1点もあげれないという気持ちで三振を狙うくらいの気持ちでマウンドに上がりました。(昨年よりも真っすぐの球威が上がり自信を持っている)昨年までというか今も変化球投手ですけど、真っすぐでも空振りを取れるというのは自分の武器だと思っていて、この冬は真っすぐも磨いていたので、真っすぐで空振りを狙おうと思っていました。(次節に向けて)次もきょうみたいな場面だったり、終盤の接戦の場面だと思うので、次は無失点で関大の攻撃にいい流れをもっていきたいなと思います」

▼米沢
「緊張はしていたんですけど、負けている状況でもあったので、なんとか自分の投球で流れを引き寄せられるようにという思いでマウンドに上がりました。(3回を無失点、一番良かったところは)テンポを意識していたので、ストライク先行で打ち取れたことが良かったかなと思います。(同じ左投手の先輩、荒谷の投球を受けて感じたこと)荒谷さんがいい形で自分につないでくれたので、自分もしっかりテンポ良く投げようと意識していました。(次節に向けて)これからも厳しい戦いが続くと思うんですけど、勝利に貢献して勝ち点を取れるように頑張りたいと思います」

▼森内
「(急遽回ってきた出番、名前を呼ばれたときの心境は)1回裏にちょっと準備をしに行っていて、(ベンチに)帰ってきたら「森内行け」みたいな感じだったので、下井田さん(下井田悠斗=経3)がけがしたところを見えていなくて、それでもベンチから「行け」と言われたのでなにがあったんみたいな感じでした。(きょうがリーグ初出場、初めて守備についた2回は)先輩からもリーグ戦は独特の雰囲気があると言われていたので、そういうのも覚悟しながら行ったんですけどそれでも重さというか、チーム状況も悪かったですし、そういう中で守りにくさというか感じたことのないプレッシャーを感じました。(4回裏の本塁封殺)その前に1個飛んできたんですけど、内野安打になってしまったので、内野手の気持ちとしてやっぱり1個アウトを取ったら落ち着くので、そういった意味でも1つアウトを取れて落ち着きました。(8回は2死二塁のチャンスで打席に。心境は)二塁走者の佐藤さんが足のある選手で、長打を打たなくてもシングルヒットを打てば帰ってきてくれると思ったので、そういったところでリラックスしてというか、軽く打席に入れました。(下井田の思いも背負ってという気持ちはあったか)初めに守って次に帰ってきた時に下井田さんに「任せてくれ」と言ったので、本当は勝たないといけなかったんですけど、1本出たというところで下井田さんにも安心して見てもらえるかなとは思います。(自身の今の状態)めっちゃ調子良いとか悪いとかはなく、いつも通りという感じなので、次の立命大戦も普段通りリラックスして、2年生ということなので、はつらつと元気にプレーできたらなと思います。(自身の持ち味は)積極性ですかね。何事にも仕掛けることができるので、バッターボックスだったら初球から振っていけるとか、守備ではピンチでも攻めた守備ができる、走塁でも積極的な走塁ができるところが持ち味なのかなと思います。(次節への意気込み)スタンドを見渡してもすごく応援してくれる同級生、先輩も多くいて、応援団の方も必死に声を枯らして応援してくれていたので、そういった方たちを勝たないと喜ばせることができないと思うので、打てなくてもチームの勝利になにか貢献できるプレーをしたいなと思います」

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