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後半、主導権を握れず。関学大に敗北

後半、主導権を握れず。関学大に敗北

◇2023ムロオ関西大学Aリーグ第4節◇対関学大◇10月15日◇於・天理親里競技場

【前半終了】関大15-15関学大
【後半終了】関大5-29関学大
【試合終了】関大20-44関学大

リーグも中盤戦に突入した。相手は、現在3連勝中の関学大。序盤に、先制点を奪われ、相手がリード。中盤で、ペナルティゴールが成功し、点差を徐々に詰める。前半終了間際に同点トライを決め、試合を振り出しに戻し後半戦へ。後半は、自陣でのプレーが多く、反則が目立った。4つのトライと5つのゴールを与え、点差を引き離される。特に、終盤ではカウンター攻撃をうまく抑える事ができず、長距離トライを決められた。挽回を試みた関大だが、勢いに乗る関学大に追いつくことはできず、無念の敗北となった。

△円陣を組む

試合は関大のキックからスタート。前半4分、自陣で相手にアドバンテージが出ると、タッチライン側の選手にパスがわたり、トライを決められる。コンバージョンゴールも決められ、7点差に。13分、ゴールライン際でのせめぎ合いが続き、タックルで対応する。しかし、相手選手の突破力に翻弄(ほんろう)され、追加点を許す。点数を稼ぎたい関大は、20分に関学のハイタックルでペナルティゴールを選択。SO池澤佑尽(人4)の蹴ったボールはゴールポストの真ん中に入り、3点を獲得する。マイボールのまま、追加点を取りに行く関大であったが、2分後にハーフウェイライン付近でノットリリースザボールの反則で相手にペナルティゴールを与えてしまう。前半25分、ついに関大が反撃に出る。CTB吉良陸人(文1)が22mラインからゴール手前5mまで一気にボールを運ぶ。吉良が運んだボールはCTB石川海翔(経3)に渡り、トライ。コンバージョンゴールも成功し、5点差となる。40分にはSH溝渕元気(人4)がボールをタッチライン側のWTBの正田青海(安全1)にパスし、相手の隙をつくプレーを見せる。正田が受け取ったボールは、WTB立石和馬(人3)がインゴールにボールを置き同点トライを決め、前半終了。試合を振り出しに戻し、後半戦に突入する。

△得点を決めた瞬間
△CTB石川海翔

後半は関学大のキックからスタート。勝ち越しの追加点が欲しいところだが、終始自陣でのプレーが多い試合展開になる。後半4分、ゴールライン際までボールを運ばれると、マークしていなかった相手のCTBにボールが渡り、トライを決められる。コンバージョンゴールも成功し、勝ち越しを許す。11分、関大はモールコラプシングで窮地に立たされる。ゴールライン際での混戦となったが、押し切られトライ。後半早々、雰囲気に暗雲が立ちこめる。関大も黙ってはいない。15分にラインアウトからモールでボールを運びそのままインゴールへ。PR杉原絃太(人4)がトライを決める。
一方で、自陣でのプレーが多い試合運びは変える事ができなかった。スクラムの回数が増え、選手たちにも疲れが見え始めた。29分には、100mの長距離トライを決められるなど、苦しい展開となる。試合終了間際、相手のハイタックルから5mラインでのラインアウトを選択。ラストワンプレー、意地を見せたい関大だが、関学大のディフェンスをなかなか攻略できない。最後は、痛恨のノックオンで試合が終了した。

△ラインアウト
△溝渕元気(人4)

前半終了まで、順調に試合を進めたが、後半に主導権を完全に奪われてしまった関大。次戦は昨年度に大敗を喫した近大戦。少しでも多くのトライを決めるため、選手たちは練習に奔走する。【文:丸山由雅/写真:木村遥太】

▽垣本主将
「(試合を振り返って)個人としてはセットプレー(スクラム)が大事なポジションだが、負けてしまったので、もう一度、見直したい。チーム全体では前半は上手に試合を運べたが、後半は自陣でのプレーが増えたことで、失点を許してしまった。(後半で意識したこと)関学大は攻守ともに強みなので、キックを使って、少しでも前に進めることを意識した。(次節、近大戦への意気込み)自力で選手権に出場することは厳しいが、リーグ後半、どうなるかは分からない。残り3戦、自分たちのラグビーをして勝ち切る」

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