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金丸の力投で死闘を制し、勝ち点獲得

金丸の力投で死闘を制し、勝ち点獲得

◇令和5年度関西学生秋季リーグ戦第4節◇対立命大3回戦◇於・ほっともっとフィールド神戸◇

関 大000 100 000 1=2
立命大000 000 010 0=1

1(右)岑
2(左)田中大
3(捕)有馬
4(一)富山
5(遊)髙田幸
6(三)下井田
7(二)佐藤
8(中)三杉
9(投)金丸

両校のプライドがぶつかり合う1点を争う試合を制した。勝利すれば優勝へ大きく近づき、負ければ優勝から遠のく大一番。先発・金丸夢斗(文3)が10回17奪三振の力投を見せてチームを勝利に導いた。


先制点を取ったのは関大だった。4回表、1死一、三塁の好機を作ると三杉彪真(人4)が中堅手への大きな犠飛を放ち先制に成功。1-0とする。ここから安打や四球などで走者を出塁させるも本塁が遠いイニングが続く。金丸は無失点の好投を続けるが、1-0で迎えた8回二死。立命大が意地を見せる。金丸から全打席で安打を放っていた表に本塁打を許し、土壇場で追いつかれる展開に。終盤にして試合は振り出しに戻った。

△三杉
△金丸


9回表、安打と四死球などでつなぎ二死満塁の好機を作る。打席にはこの試合でリードオフマンに戻ってきた岑幸之祐(社4)。勝負強い打撃を見せる副将の一打に関大ベンチは期待を寄せる。だが、三振に倒れて追加点とはならなかった。守り切り、延長に持ち込むしかない関大。だが、金丸がこの試合最大のピンチを背負う。先頭打者から2連打などで無死満塁に。一打も許せない状況で金丸がこん身の2者連続三振に打ち取る。また、続く打者は右飛で最大のピンチを切り抜けた。関大は近大2回戦に続く延長戦に入る。有馬諒主将(商4)が右三塁打を放ち1死三塁と勝ち越しのチャンスを迎えた。富山の打席のところで相手投手が暴投。その間に有馬が生還し、2-1と勝ち越しに成功する。その裏、金丸は立命大の強力な上位打線を3人で抑えて見事勝利をつかみ取った。

△有馬
△有馬(左)と金丸


強打の立命打線を1点に抑えた金丸の力投が光り、勝ち点を3に伸ばし優勝へ大きく近づいた関大野球部。ケガ人や体調不良者の影響で決してベストメンバーと言えなかったが、全員でつかみ取った勝ち点の意義は大きい。そして、優勝への道のりをまた一歩進んだ。【文:永松愛/写真:稲垣寛太】

▼有馬主将
「(今日の一戦)本当に優勝に向けて大きな一戦でギリギリの試合を勝てて良かったです。最終回で1点を取れる状況でも相手投手の踏ん張りがあったりとか、得点できなかって歯がゆい展開が続きました。ちょっと金丸頼りになってしまったところもありますが、金丸も10回を投げ切る素晴らしいピッチングをしてくれてチーム全員で掴んだ勝利だと思います(8回の本塁打について)立命の表に打たれていた安打は全てストレート。打たれた本塁打もストレートで狙われていたかなという実感はありましたし、少し勝ち急ぎすぎてしまったところはあるのかなと。(9回無死満塁のピンチについて)ミスでも負けますし、スクイズでもと色んな可能性がある中で金丸を信じるしかなかったので最高のボールを投げてくれたので良かったと思います。(今節を振り返って)本当に価値のある一勝だと思いますし、苦しい展開でもベンチ、スタンドとですごく応援してくれるメンバーがいてチーム一丸となって勝利できた試合でした。(次節に向けて)試合には勝利しているものの、反省するべきところはまだまだたくさんあるので京大戦に向けてやっていけたらなと」

▼金丸
「本当にうれしいの一言です。(中1日での登板、疲労は)多少はあったんですけど、勝ち点を絶対取るっていう気持ちの方が勝っていたので、疲労とか言わずにしっかりと投げれたらなと思っていました。(常に1点を争う緊迫きた展開が続いていた)先頭を出さないようにしようと思っていたんですけど、先頭が出てしまって、でも切り替えて最後までしっかりと力振り絞って投げました。(9回には無死満塁と一打サヨナラのピンチ)いやもう、本当にやられると思いました。(10回のマウンドに上がる前には手当ての時間もあった)9回のピンチを抑えた後、力を出しすぎて、体に少し異常があったので、少しゆっくりしてから行こうと思っていました。(続投に関しては)自分から行きますと言いました。(試合終了後にはガッツポーズも)思わず出ちゃいました。(試合後には有馬と話したか)今日は本当にナイスピッチ、よく投げたと言ってもらって、粘れて良かったです。(次節に向けて)良い形で勝ち点3まで積み上げれたので、優勝に向けて、次の京大戦に向けてしっかり準備してまた自分の投球できるようにしたいと思います」

▼岑
「なんとか勝ち点取れたので、チームとして神宮にまた一歩近づけて結果としては良かったかと思います。(髙田幸をアクシデントで欠き、副主将として、4年生として感じるものはあったか)髙田幸が抜けたのは痛かったんですけど、ベンチにいる選手も信頼できるメンバーも下級生もいっぱいいるので、チームとして少しマイナスかなと思ったんですけど、そこをなんとかみんなで埋めることができて良かったと思います。(今節は中井颯良(政策4)、森田聖士(社4)、茶谷哲兵(経4)ら4年生がアクシデントもありベンチ入りできていなかった)LINEとかで、体調不良でいない選手、中井颯含めて、「頑張ってくれ」と言ってくれて、自分たち4年生ばかりが抜けてしまったんですけど、その穴を下級生が埋めてくれて、なんとしても勝たないといけない試合で勝てて良かったです。(次節に向けて)今日最後好機で打てなかったり、昨日もバントミスしてしまったり、自分がミスしたらこういう試合になってしまうので、自分のできること自分の持ち味を、神宮に行くために神宮で勝つために自分をもっとアピールして、持ち味出してやっていきたいと思います」

▼三杉
「(今日の試合振り返って)本当に厳しい試合になるっていうのは分かっていたのですがその中でも勝利できてよかったです。(ご自身の犠牲フライで先制点でした)なかなかヒットが出ない中で何としても外野フライで1点を取ろうと決めていたので初球から振っていきました。金丸にまず先制点を挙げることができたので良かったと思います。(金丸選手の投球について)センターから見ていてもすごい球を投げていましたし、本当に泣きながらでも抑えてくれる頼もしい後輩だと思います。(今節を振り返って)本当に中井颯がいない中で自分が変わりに出ないといけない中で厳しい試合を勝ちぬけて良かったと思います。(次節に向けて)勝ち点は取れましたがまだまだ成長できる部分は多いのでこの2週間でもう1回全員で練習してしっかり勝ち点を取って終わりたいです」

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