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まさかの4失点 総理大臣杯初戦敗退

まさかの4失点 総理大臣杯初戦敗退

◇第47回総理大臣杯全日本大学トーナメント◇対法政大◇9月1日◇松島フットボールセンター◇

【前半】関大0ー2法政大
【後半】関大2ー2法政大
【試合終了】関大2ー4法政大

GK 山田和
DF 川島、芝山、谷岡、吉村瑠
MF 堤、吉永、三木仁、菊地
FW 西村真、百田

2年連続の出場となった総理大臣杯。昨年、初戦敗退の悔しさを味わった選手が多く残る中でリベンジを誓い、臨んだ。相手は関東1部に所属する強豪・法政大。総理大臣杯優勝経験もある相手だけに苦しい試合展開が予想された。関大は序盤にミスが重なるなど2失点を喫し、そのまま試合を折り返す。さらに、後半に2点を追加され、4点差に。終盤に意地を見せ、2点を返すも反撃はここまで。今年の夏の全国大会は無念の1回戦敗退となった。

前半開始早々に自陣深い位置でミスからの失点。課題として掲げていた立ち上がりを改善することができず、早い時間帯に1点のビハインドを背負う。さらに、GK山田和季(社2)のパスがうまく味方にわたらず、相手がカット。そのまま流し込まれ、追加点を与えた。

立ち上がりから苦しい展開となったが、関大にもチャンスが訪れる。MF吉永陸人(商3)のパスにFW百田真登(経4)が抜け出し、相手DFのファウルを誘発。相手ゴール付近でフリーキック(FK)のチャンスを得た。

このFKにキッカーはFW西村真祈(法4)。しかし、これは枠を捉えることができず、生かしきれない。前半飲水タイム前に2点差をつけられる苦しい展開。それでも「まずは1つずつ」と焦らずに気持ちを切り替えて臨む。

その後も、MF堤奏一郎(社4)、MF菊地孔明(人4)らがサイドからシュートを放ち、果敢な攻撃参加を見せるが得点には至らない。このまま、スコアは動かずに0-2で試合を折り返す。

関大は、後半開始からDF吉村瑠晟(経2)に代えてDF吉本武(情4)を投入する。テコ入れを図るが、早い時間にPKを献上。確実に決められ、3失点目。かなり厳しい状況の中、DF芝山和輝主将(政策4)に代えてDF桑原航太(社1)をピッチへ。DF桑原は久しぶりのCBでの出場となった。

攻撃に厚みを持たせ、とにかく1点を返したい関大はMF和田健士朗(人1)、MF真田蓮司(法1)を同時投入。だが、それも束の間にCKに合わせられ、4失点。関西学生リーグでは最少失点を誇る関大だが、想定外の大量失点に下を向く選手も増えてしまう。

意地を見せたい関大は、MF堤がこぼれ球に足を振り向き1点を返す。そのMF堤がMF前田龍大(人4)と交代。相手の足が止まり始める時間帯だけに持ち前のスピードを生かしたい。すると、その直後のDF谷岡昌(社4)がCKに頭で合わせ、一気に2点を取り返した。

あと1点返せば、同点も見せてくる場面で攻め続ける。全員攻撃でチャンスを作るも法政大も最後の力を振り絞り、守り切る。結局最後はその牙城を崩すことはできず。総理大臣杯初戦はまさかの大量失点で敗退となった。

総理大臣杯での優勝を逃し、残る日本一のチャンスはインカレのみ。主力選手の長期離脱が続き、チームとして過渡期に立たされている。だが、4年生にとっては泣いても笑っても残り4カ月。強い関大を守り続けるためにまずは9月の中断期間を生かし、再び歩み出す。【文/写真:大森一毅】

▼DF芝山
「立ち上がりにミスから失点してしまったのが痛かった。そこから相手に押し込まれる時間が長くなった中で、弱さが出てしまった。攻撃もチャンスはあったが、決め切れていないところもあったし、好守において相手の力強さに負けてしまったというのが率直な感想。(前半飲水タイムの指示は)0-2だったが1点取れば全然チャンスはあるから、まずは1つずつと話していた。その時は2-2まで持ち込めば最悪延長に落ち込めるので、まずは同点に追いつこうと話していた。(9月の中断期間での取り組みは)関東の強度を経験した今が1番変わるチャンスだと思う。けど、去年からずっと言ってきたのに変えられていないのが現状で、この試合でもまた同じことをしてしまった。今日の結果を踏まえて生かすも殺すも自分たち次第だと思う。まずは、この1カ月で関西を圧倒できるような力をつけないとインカレでも同じことを繰り返してしまうと感じた。(今後に向けて)今は切り替えるしかない。この結果を踏まえて、リーグ優勝、インカレ出場、そして全員サッカーで日本一というところを1つずつ取るしかない。4回生はもう少し4カ月しか残っていないので、後悔のないように練習から作っていきたい」

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