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全国で初戦制すも、2回戦は東海大に敗北

全国で初戦制すも、2回戦は東海大に敗北

◇2023年度全日本学生優勝大会◇6月24・25日◇於・日本武道館

[男子1回戦・対平成国際大]
●先鋒・井口貫至朗(人2)
△次鋒・大橋洸俊(人4)
〇五将・宮部広大(人4)
〇中堅・上田泰介主将(人4)
△三将・渡邉大虎(人1)
△副将・南雲空(人4)
〇大将・広岡侑希(人3)
〇関大3-1平成国際大

[男子2回戦・対東海大]
●先鋒・宮部
●次鋒・南雲
●五将・森下透五(経3)
△中堅・上田主将
●三将・広岡
●副将・井口
●大将・大橋
●関大0-6東海大

今年度、15年ぶりに関西準優勝を成し遂げた柔道部。満を持して開催された全国の舞台で健闘した。1回戦は5年ぶりに全日本への出場を決めた、関東2部の平成国際大と対戦する。先鋒、次鋒と思うような試合運びとはならなかったものの、五将・宮部広大(人4)が勝利し、関大に流れを引き寄せる。続く上田泰介主将(人4)も白星を上げ、リードを広げた。大将戦は、引き分け以上で関大の勝ちが決まる状況だったが、広岡侑希(人3)は開始12秒で圧巻の一本勝ち。そして、3-1で初戦を突破した。2回戦は優勝候補の強敵・東海大と対戦。昨年の全日本学生体重別団体優勝大会で敗北を喫した因縁の相手だ。中堅・上田が引き分けたものの、0-6で敗北を喫した。

まずは1勝し、流れを作りたい初戦の先鋒戦。井口は開始1分のところで相手に技ありを取られてしまった。終盤には足をかけ、流れを作るも決めきれず。惜しくも敗北してしまった。続けて次鋒・大橋が臨む。開始からしっかりと釣り手を持ち、戦況は優勢かと思えた。しかし、その後は思うように試合を展開できず、引き分けに。五将戦は宮部だ。開始18秒、すぐさま抱分で技ありを獲得する。そして、再び技ありを取り見事勝利。関大に流れを呼び込んだ。続く中堅・上田主将は、組み手から自分のペースに持ち込む。積極的に技をかけ、相手に3つの指導を取らせ、白星を獲得。2-1にリードを広げた。

△大橋
△宮部
△上田主将

続いて1年生の渡邉が三将戦に挑む。残り2分40秒を残したところで、両者2つ目の指導が入った。あと指導1つで勝利が決まる展開だったが、試合は引き分けに。南雲の副将戦は、互角の展開だった。終盤は相手に崩され、指導を2つもらうなど、主導権をにぎられる場面も。しかし、最後まで強気の姿勢を貫き、引き分けで試合を終えた。続く大将戦に広岡が臨む。2-1と、引き分け以上で関大の勝利が決まる状況だった。しかし、開始からたったの18秒で一本。広岡の内股がきれいに決まり、見事勝利を収めた。結果、3-1で関大は勝利し、2回戦へ駒を進めた。

△渡邉
△広岡

2回戦は2日目に行われた。先鋒・宮部は開始からアグレッシブに動きをつける。しかし、序盤に技ありを取られてしまった。そして相手に大外刈りを決めらてしまい、勝利とはならなかった。続く南雲も開始30秒ほどのところで、技ありを取られてしまう。相手の寝技を回避し気を取り直すも、最後は大内刈りで敗北。五将戦には森下が臨んだ。開始から積極的に足を出し、技をかける。しかし、相手に一本を決められてしまった。勝たなければ関大の敗北が決まる重要な中堅戦。開始から激しい組み手争いが繰り広げられた。自分のペースに持ち込みたいところだったが、両者互角の戦いで試合は拮抗する。上田主将は残り1分30秒ほどのところで2つ目の指導をもらい、後がない状況に。相手に帯をつかまれるも、振りほどき、投げ技を連発。残り46秒のところで相手に1つ目の指導が入った。しかし、そのまま時間が経過し、引き分けとなった。

△南雲
△森下
△上田主将

続く広岡は多彩な足技を出してゆく。両者決めきれないまま試合は折り返しを迎える。相手を崩す場面も見られたが、最後は相手に一本を決められてしまった。副将・井口は一回り体格の大きい相手と対戦。1分が経ったところで相手に技ありを取られ、そのまま押さえ込まれてしまう。抵抗するが抜け出せず、敗北となった。最後を任されたのは大橋だ。相手を倒し、倒され、互角の展開が続いた。しかし、相手に後襟をにぎられ、そのまま大外刈りで一本を決められてしまった。

△井口
△大橋

結果的には強敵・東海大には0-6で敗北した。しかし、その中でも「 格上の相手にびびらず、前に出られていた」と上田主将。不撓不屈の精神を全国でも体現した。次戦は8月に行われる個人戦・関西学生体重別選手権大会だ。今大会での経験を糧に、次は個人で全国を狙う。【文/写真:松尾有咲】

▼上田主将
「(この試合までに準備してきたこと、練習の雰囲気)教育実習で3人くらい抜けていましたが、練習の雰囲気は良かったと思います。東海大は大きい選手が多いので、大きい選手相手にどう展開していくかを対策していました。(2回戦の試合全体を振り返って)メンバーが1人1人負けてはしまったんですけど、やろうとしていたことは見えたかなと思います。格上の相手にびびらず、前に出られていました。不撓不屈と言って、粘り強く戦おうという言葉をチームスローガンにしていて、それが少しは体現できたんじゃないかなと思います。(自身の試合を振り返って)もう1つ指導取れたかなという感じではあったんですけど、詰めの甘さが出たかなと思います。組み手が厳しくて持てなかったので、指導狙いでいこうと思っていました。(8月の関西体重別選手権大会に向けて、個人の意気込み)前回は優勝できたので、2連覇目指して頑張って、講道館杯で1勝できるように頑張っていこうと思います」

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