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関大勢表彰台独占へ!激闘の準決勝制す

関大勢表彰台独占へ!激闘の準決勝制す

◇関西学生春季トーナメント9日目◇6月8日◇於・ITC靱テニスセンター

【男子シングルス準決勝】
○ 中村秋(6-2,5-7,7-6[3])新出(近大)

【女子ダブルス準決勝】
○ 川本・山口(6-1,7-5)堀江・末廣(関学大)

大会9日目となったこの日。男子シングルス、女子ダブルス、それぞれ準決勝が行われた。男子シングルスには中村秋河(商4)が、女子ダブルスには川本茉穂(人4)・山口花音(経2)が出場。それぞれ苦戦を強いられながらも勝利し、決勝進出を果たした。

△中村秋
△川本(左)と山口

1回り目に登場したのは主将・中村秋。前日、雨の影響で順延となりこの日は第2セット途中から再開された。その第2セット。序盤から互いに譲らずデュースが続く展開となる。中村秋はストローク勝負に持ち込むも競り負け、惜しくも5ー7でこのセットを落とした。

セットカウント1ー1で迎えた最終第3セット。1ゲーム目からネット際でのボレーが光り、いきなりブレイクに成功する。直後にブレイクバックを許すものの、流れを引き渡すことなくゲームカウント3ー3まで進んだ。第7ゲーム、相手のダブルフォルトもあり、得点を重ねる。しかし相手の粘り強いプレーを前にブレイクとはならない。続く第8ゲームも落とし3ー5。追い詰められてしまう。それでも「相手のプレーは冷静に見えていた」と中村秋。マッチポイントを握られても慌てず、鋭いショットを決め続けていく。徐々に得意のボレーも決まりゲームカウント6ー6まで持ち込んだ。決勝進出の行方はタイブレークで決められる。中村秋は相手の深い位置に打ち続けプレッシャーをかける。浮いた球を逃さず得点を奪い、最後に笑ったのは中村秋だった。2日間にわたる激戦を制し、岩本晋之介(商2)が待つ決勝への切符を勝ち取った。

女子ダブルス準決勝に登場した川本・山口組。先月の関西新進トーナメントでも優勝を果たしている実力者だ。安定感あるテニスを武器に今大会もここまで勝ち上がり、頂点を目指すべく準決勝に挑んだ。第1セット、川本のリターンなどが光りブレイクに成功する。さらには相手の浮いた球に対して山口が強烈なスマッシュ。第6ゲームは相手に1ポイントも与えることなく奪い、圧倒的な力を見せつける。このセットを6ー1取り、順調な滑り出しを見せた。

△川本
△山口

第2セットもその勢いは止まらない。山口のサービスエースなどできっちりとキープ。付け入る隙を与えない。しかし第7ゲーム、相手のスーパーショットもあり、この試合初めてのブレイクを許してしまう。続く第8ゲームもキープされ流れは一気に相手へと移る。それでも王者に焦りはなかった。取れるポイントをしっかり取り続け、ミスをしないテニスを展開。勝負どころでは川本が強烈なボレーで得点。最後は4ゲーム連続奪取で第2セットも関大に軍配。ストレート勝ちを収め、あすの決勝につなげた。

今日の結果により男子シングルスは岩本と中村秋による関大対決に。女子も単複ともに関大勢が残る活躍。表彰台独占態勢だ。関西の舞台で躍進が止まらない関大テニス部。あすも止まらぬ飛躍で頂点をつかみ、インカレに向けて弾みをつける。【文/写真:稲垣寛太】

▼中村秋主将
「長い試合になることは覚悟していたし、なにが起きるかわからない試合だと思ってしっかり準備はできていたので、雨天順延も今まで何度もありましたし、そこまで気にせずにいつも通り試合に入れたかなと思います。(コンディション面では)いつも試合は朝ですし、どの時間になってもいつも通り準備していつも通りの気持ちで試合に入れたので、コンディション的にも初戦からそこまでしんどい試合もなかったので、万全な状態で決勝も挑めるかなと思います。(第3セットは特に拮抗した展開が続いていた)最後は自分から取りにいこうという強い気持ちを持ってプレーしていましたし、どこで仕掛けるかというのは相手よりも自分の方が経験値も多いと思ったので、そこは余裕もって、デュースも多くて苦戦はしたけど、最終的にどうすれば勝てるのかを常に考えながらプレーはできたかなと思います。(一時マッチポイントを握られるまで追い込まれた)ファイナルセットでしたし、逆転するチャンスも全然あったので、相手のプレーをその時も冷静に見えていました。相手が少し引いたのが見えたので、自分が積極的にプレーできて逆転につながったかなと思います。(得意のショットが決まり始めてから流れが変わった)やっぱりネットプレー、ボレーにいくというのが自分の得意な形なので、それを最初やらせてもらえなくて劣勢な状況になっていたけど、最後はそれをしっかりやり切ってそれで負けたら仕方ない。それをやり切ったから勝てたかなと思います。(勝利が決まった瞬間は)応援してくれている人のために戦っているし、岩本が準決勝勝ち上がって、決勝を関大対決にしたいというのは試合前から目標に掲げてきたことなので、主将として簡単には勝てなかったけどなんとか勝ち切って目標を果たせることができたので少しほっとしています。決勝が明日あるので気持ち切り替えてうれしい気持ちだけじゃくて、明日にどうつなげていけるかを考えて終われたかなと思います。(決勝、岩本との関大対決に向けて意気込み)先週負けているのでリベンジするしかないですし、主将として後輩には勝たせないように、大きな背中を見せれるように頑張ります」

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