中村秋が準決勝進出を決める！

◇2022年全日本学生室内選手権大会◇12月９日◇江坂テニスセンター

【男子シングルス準々決勝】

○中村秋２（６－２，６－４）０林（慶大）

【女子ダブルス準々決勝】

●山口・中村天１（３－６，６－２，４－10）２神鳥・齋藤（早大）

室内インカレ本戦３日目は準々決勝が行われた。この日は中村秋河主将（商３）と山口花音（経１）・中村天音（文４）組が出場。中村秋が見事勝利を果たし、準決勝進出を決めた。

関大勢で唯一シングルス準々決勝に挑む中村秋は、８月のインカレでファイナルセットの末勝利した相手と対戦。第１セットは第３ゲームで前に出てきた相手に巧みに対応しブレイクに成功する。第７ゲームでも相手のミスから再びブレイク。幸先良く第１セットを手にした。第２セットは第１ゲームからリターンエースを２度決め、いきなりブレイク。その後はサーブが連続で決まり、相手を寄せ付けない。だが、第４ゲームのデュースの場面。激しいストロークの打ち合いの中、最後は鋭いボレーを決められ追いつかれてしまう。しかし、直後にブレイクバックで再び取り返す。リードした中村秋は「サービスゲームの組み立てが良かった」と確率の高いサーブで堅実にキープを続け、ストレートで準決勝進出を決めた。

山口・中村天組は第１シードの強敵と対峙（たいじ）。第１セットはファーストゲームを取るものの、第３ゲームでブレイクを奪われる。その後はキープしあう展開が続く。ゲームカウント３－４で迎えた第８ゲームは長いデュースとなり、あと少しでブレイクのチャンスが訪れる。だが、サービスゲームでアドバンテージを握られると浮いた球を打ち込まれ取り返すことはかなわず。第１セットを落とした。第２セットは山口・中村天組が勢いを取り戻す。積極的に打ち込むプレーで第２ゲームから４ゲームを連取。一気に突き放し、試合はファイナルセットに突入する。10点先取のスーパータイブレークでは序盤から相手前衛に的確なボレーを決められ劣勢に。中盤以降は思い切って打ち応戦するも、相手の速いストロークにサイドを抜かれるなど反撃及ばず。山口・中村天組は善戦を見せたが準々決勝で姿を消した。

本戦３日目は中村秋が勝利し、準決勝に駒を進めた。だが、「優勝が目標でベスト４では満足していない」。あすは第３シードの石井（中大）に挑む。【文／写真：荒川拓輝】

▼中村秋
「（試合を終えて）インカレで３時間やった相手でした。でも見てる感じ自分も成長してるのは分かっていたし、ちゃんとやれれば勝てるかなと自信はありました。（インカレの時との違いは）前回はラリーが長くて、サービスがあまり良くなかったからブレイク合戦になってサービスキープするのが大変だった。そういう展開になるのはちょっと頭に入れながら、自分の好きな展開にできれば楽にいけるかなと思ってました。今日は思ったよりサービスも良くて、前回は苦労したことが多かったけど今回は自分の想定内でできました。（良かった点は）サービスゲームの組み立てです。１ポイント目をほとんど取れていたから、そこでリードできたのが大きかったです。（サーブは良かったか）インドアで音がいいから気持ち良く打ててるのはあります。でも確率が良くなってきていて思い切って打てています。（主将として迎える最初の全国大会ですが）もちろん自分の名前で関西大学が広まってくれたらうれしいし、１年生も堀川もベスト16に入ったから自分が勝つことでいい影響ががあるかなと思います。みんなで勝てたら良くて、その先頭におれたらいいなと思います。（明日に向けて）優勝が目標やし、ベスト４で満足してないから自分のプレーで勝てるように頑張ります」