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劇的勝利で1部優勝!

劇的勝利で1部優勝!

◇第54回秋季関西学生リーグ戦◇対立命大◇10月8日◇J:COMサザンスタジアム◇

立命大 000 002 0=2
関 大 101 000 1x=3x

(立)土田―大塚
(関)和田―山口

1(中)永野
2(遊)栗山
3(捕)山口
4(一)田中
5(左)佐々木
6(DP)末廣
7(二)大堀
8(三)中谷
9(右)長尾
FP(投)和田

9月中旬にインカレを終えて2週間足らず、4回生が引退し新チームでの挑戦となった関大。リーグ初戦を5ー1で勝利し、次戦の対神院大では惜しくもサヨナラ負け。続く同大戦では9ー0のコールド勝ちを収め勢いに乗る。4戦目はインカレ準優勝の京産大相手に2本の本塁打を放つ強力打線を見せつけ、3勝1敗でリーグ最終戦を迎えた。

同点以上で1部優勝が決まる一戦。初回に先制点を奪うと、3回にも追加点で2ー0とし試合を優位に進める。6回に1死から一、二塁間を抜ける2点適時打を放たれ、同点で最終回を迎える試合展開に。7回2死の場面で1番・永野佑樹(人3)が捉えた2球目は右翼手の頭上を越え、サヨナラ本塁打となった。劇的なサヨナラ勝利で、関大は4年ぶり1部優勝を決めリーグを笑顔で締めくくった。

リーグ最終戦、マウンドを任されたのは和田龍馬(法3)。初回は左前安打を放たれるも、テンポ良くアウトを重ねて立命大打線を無得点に抑え、完璧な立ち上がりを見せる。

△和田
△山口葵育(社2)

その裏、先頭の永野、2番の栗山涼(文2)が四球で出塁し、いきなり無死一、二塁の好機をつくる。続く山口は惜しくも三振に倒れるも、4番・田中大輝(情3)が中犠飛を放ち、関大は先制点を奪う。

△栗山
△田中

さらに3回、再び得点のチャンスが関大に訪れる。1死から永野が右前安打で出塁すると、盗塁も決め一気に得点圏まで進むことに成功。続く山口が左前へ適時打を放ち1点を追加し、2-0で試合を優位に進める。

△永野
△山口

援護を受けた先発の和田は5回3安打と好投を見せ、立命大を無失点に抑える力強い投球を続ける。しかし6回、和田の投球が乱れ始めた。2つの四球で走者を許し2死二、三塁のピンチを迎える。6番打者に一、二塁手の間を抜ける安打を放たれ、これが痛恨の2点適時打となり2-2と同点に迫られる。

△和田

2-2で迎えた最終回、和田は立命打線をきっちり抑え裏の攻撃につなぐ。7回最後の関大の攻撃。8番、9番が連続で打ち取られ2死まで追い込まれる。7回2死の場面で打席が回ってきたのは、1番・永野。「 来た球を思いっきり振ろうと思って振ったら、いい感じに打球も上がってくれた 」。捉えた2球目は右翼手の頭上を大きく越え、勝利を決定づけるサヨナラ本塁打となった。劇的な本塁打で試合を決めた関大は、4年ぶり1部優勝を飾った。

△永野



「 関大らしい、自分たちのソフトボールができた。 率直に優勝できて嬉しい。」と田中主将。新チーム最初の公式戦で優勝を果たし、幸先の良いスタートを切ったソフトボール男子。これから迎える春リーグ、西カレ、インカレと次はどんな勝利が待っているのか。新生ソフトボール部の挑戦は続いていく。【文/写真:石井咲羽】

▼田中主将
「率直に優勝できてうれしいです。その一言です。(新チームのキャプテンとして)リーグ優勝っていうのを目標にやってきたので、その目標を達成できたっていうのが大きい。準備は全員でしっかり役割も持ってやってきたました。リーグ戦が3週間ぐらい続いていたんですけど、選手のモチベーションを維持するように主将として気をつけていました。常に試合を意識しようと練習の時からしっかり呼びかけていました。それが今日の結果につながったかなと思います。(今日の試合について)関大らしいというか、自分たちのソフトボールができました。途中追いつかれましたけど、最後は永野君が決めてくれてうれしいです。良かったところは守備ですかね。2点とられましたけど、バッテリーを中心に(6回以外は)守備で0点に抑えられたところが良かったと思います。(自身のプレーについて)初回にチャンスで回ってきて、なんとか1点とりたいなという気持ちはあったので、そこは良かったと思います。4番としてのプレッシャーは無いと言えばうそになりますね(笑)。やっぱりいいところで回してくれるので、そこで4番としてしっかり打つことでチームの勝利に貢献できると考えているので、そこは割り切ってやっています。(次のリーグに向けて)秋リーグ優勝できたので、春もしっかり優勝して西カレ、インカレといい流れでいきたいです。自分たちらしくやっていけたらいいなと思います」

▼和田
「優勝したのはうれしいんですけど、2点とられてあのままやったら自分が戦犯になってしまうので、初回から前半は良かったんですけど、後半ちょっと崩れてしまったのが反省点かなと思っています。なんとかチームが勝ちにつなげてくれたのと、2点で抑えられたのは良かったかなと思います。全然ナイスピッチじゃなかったんですけど、2点に抑えられたことでみんなから 気を落とさないように「ナイスピッチ」と言われたので、あったかい声をかけてくれたことで、その後の7回は切り替えて投げられたのかなと思います。(リーグ戦を振り返って)最高学年になって、ピッチャーが2枚しかいない中で自分がしっかり投げないと、チームがどんどん崩れていってしまうのかなと思っているので、どれだけ少ない点数で抑えられるかっていうのを意識しながらリーグ戦に臨んでいました。京都産業大学戦で勝たないと優勝もなかったので、その試合をしっかり0点に抑えて勝てたのが一番大きかったのかなと思います。1回生からもがんがん声がでていたので、チームの雰囲気もとても良かったです。(大事な試合での登板について)キャプテンから任せられたポジションで大事な試合に投げる中で、打たれなければ負けることがないと思っていたので、守備の人に助けてもらいながらどれだけ抑えられるかっていうのを考えながら投げています(次のリーグに向けて)秋に優勝した大学ということで他の大学からマークされると思います。その中でどれだけ点数を取られないかっていうのが大事だと思うので、連覇できたらいいなと思います」

▼永野
「人生初ホームランです!初回から点とれていい感じで途中まで来てたんですけど、途中で追いつかれて、なんとかピッチャーの和田君が同点に抑えてくれたので、 自分で決めたろって強い気持ちで打席に入りました。最終回2アウトで打席が回ってきたんですけど、来た球を思いっきり振ろうと思って振ったら、いい感じに打球も上がってくれました。始めてホームラン入ったので、そこはとてもうれしかったです。吹っ切れていたので、プレッシャーとかもなく、打席に入れました。(リーグ戦を振り返って)初日の神戸学院戦の時、最終回にチャンスで回ってきたんですけど打てなくて、結果的にサヨナラ負けしたんですけど、今日はその借りを返すつもりでしっかり打てたので良かったです。今回のリーグでは初めて1番を打たしてもらっているんですけど、とりあえず塁に出ることだけ考えていました。今日も初回に先頭で出られたのでそこは良かったのかなと思います。(優勝に関して)久しぶりに優勝したので、そこは素直に喜んでこれからも頑張りたいです。(チームの雰囲気)点をとられても全然雰囲気が下がらなくて、みんないい感じで次の回につなげられていたので良かったです。(次のリーグに向けて)来年また勝てるとは限らないので、冬の間にしっかりトレーニングに励んで、また勝てるように頑張りたいと思います」

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