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全国相手に健闘するも、勝利つかめず

全国相手に健闘するも、勝利つかめず

◇2022年度全日本学生体重別選手権大会◇10月1・2日◇日本武道館

[男子60㌔級]
浜崎誠大(人4) 2回戦敗退

[男子81㌔級]
山崎祐士郎(社3) 棄権

[男子100㌔級]
小倉樹(法4)1回戦敗退
上田泰介(人3)1回戦敗退

全国から選ばれし者たちが武道館に集った。関大から1日目は浜崎、2日目は小倉と上田が出場。それぞれが全国の強豪相手に健闘した。

浜崎は開始直後から積極的に攻める。しかし、まもなくして1つ目の指導を取られてしまった。その後、何度も投げの姿勢に入る。緩むことなく攻め、決めきりたいところ。だが、相手も粘り、ポイントには結びつかない。残り2分のところで試合が動いた。相手に技ありをとられ、先を越される。そこからは両者互角の戦いとなり、試合は均衡状態に陥る。最後まで攻めるも、中盤に取られた技ありが決定的となり、敗北してしまった。

△浜崎

小倉は北信越地区1位の選手と対戦。開始から積極的に足を入れていく。しかし、技をかけたときに外から足をかけられてしまった。相手の返し技が決まり、先にポイントを取られてしまう。息をつく暇もなく、続けて押さえ込まれた。審判が押さえ込み開始の合図を出し、時間が過ぎてゆく。しかし、力強く抵抗し、押さえ込みを解いた。ここから巻き返したいところ。タイミングを見計らい、序盤よりも頻繁に技をかけていく。相手を投げきり、惜しい場面は何度もあったが、その度に相手は回避し、苦戦する。そして、逆転することはできず悔しくも敗退となった。

△小倉

関大最後に出場した上田は、素早い組み手で試合を展開していく。激しいつかみあいがあったが、試合は一旦膠着(こうちゃく)し、両者に指導が与えられた。上田は投げ技を試み、相手は足をかけてくる。両者攻めるが決めきれない時間が続いた。残り1分弱のところで上田が2つ目の指導を取られ、試合が動き出しす。後がない状態となり、より積極的に攻める。しかし、投げ技を出す際に手が離れてしまい、3つ目の指導を言い渡された。ここで無念の敗北となったが、今大会準優勝の相手に健闘した。

△上田

全国の壁は高かった。しかし、引けを取らない堂々とした試合だった。2週間後の全国体重別の団体戦は、4年生にとって最後の大会。関大の底力を見せつける。【文/写真:松尾有咲】

▼浜崎
「最後の個人戦で、楽しんで思いっきりやろうという気持ちで臨みました。(試合を振り返って)なかなか体が動かず、ハプニングもあり、体が全然動けて無かったかなと。でも試合は楽しかったです。(1つ目の指導をとられてから)特に戦略とかは考えてなかったんですけど、投げを狙いすぎたかなって。しっかり組んで技かけようというのが先行しすぎて、相手にうまくよけられて、技入れられて。技あり取られたときもうまく相手の技と重なった感じだったので、狙いすぎたかなと思います。(次の大会)2週間後の体重別団体が最後で引退なので、下級生に勇気とかこれから頑張ろうとかそういう気持ちを与えられるように最後まで練習して、試合に臨みたいと思います」

▼小倉
「去年の千葉であった全国大会で負けた相手と一緒の相手で、負け方も一緒の負け方してしまって、正直すごく悔しいなという感想です。(試合展開について)技を返されてポイントを取られて。返し技です。(どんな大会に)個人戦で全国で一勝もできなかったっていう、今まで柔道やってきて1勝もできなかったというのは悔しさがあるんですけど、自分の立ち位置もちゃんと認識できたので、あと1回だけ学生の大会があるので、自分が全国的に見たら全然大したことない位置にいるというのは明確に理解できたので、尼崎の体重の団体戦までやれることをやっていけたらなと思います。(次の大会)4回生最後の試合で、普段団体戦といったら重量級の方がメンバーに入りやすいんですけど、体重別の団体なので、同期と一緒に団体を組んで出られる最後のチャンスなので、4回生の意地、底力を見せて、後輩に何か残せたらなと思います」

▼上田
「相手が強いということは分かっていたので、とりあえず気持ちでは負けないようにという感じで入ったら、意外と戦えて、全国のトップレベルと戦える自信にもつながったけど、やはりトップレベルとの差も感じました。(自信を感じたところ)組み手とかの部分でも圧倒されるところが少なかったところ。(感じた差)結果的に指導3つを本戦の時間内に取られるというのは、自分のミスでもらった指導だけど、そういう指導をもらうのも差があったからじゃないかなと思います。(最後の指導について)最後の指導はかけ逃げで、手が離れてしまった。それでかけ逃げを取られました。(初の全国はどういう大会になったか)悔しさもあり、自信にもなりという感じ。(次の大会は)体重別団体と講道館杯です。今回の反省とかも活かして、勝てるように頑張っていきます」

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