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インカレ5日目、ベスト4揃う

インカレ5日目、ベスト4揃う

◇2022年全日本学生選手権大会◇本戦3日目◇8月17日◇四日市テニスセンター

【男子シングルス準々決勝】

○松田2(6-4,6(10)-7,7-5)1田中(筑波大)

●中村秋0(4-6,6(0)-7)2町田(明大)

【女子シングルス準々決勝】

●中村天1(6-1,2-6,2-6)2神島(早大)

【男子ダブルス準々決勝】

○松田・大植2(6-3,6-1)0蔡・図師●

大会5日目は男女シングルス、男子ダブルスの準々決勝に出場したテニス部。

ここまで順調に駒を進めてきた松田康希主将(商4)は、準々決勝で田中(筑波大)と対戦。今回の試合は今までとは打って変わり、お互いに点を譲らない拮抗(きっこう)した展開となった。まず相手にゲームを先制され、その後は両者1ゲームずつ取り合う熱戦。5-4でむかえた第1セットは松田のサービスゲーム。大事な場面で強烈なサービスエースを3回連続で決め、第1セットをつかんだ。そのまま勢いに乗りたいところだったが、第2セット序盤は相手のペースになり3ゲームの連取を許す。しかし松田も意地を見せ、強烈なフォアハンドや相手を左右に振る巧みなボールテクニックで追いついた。その後は互いにゲームを取り合いタイブレークに持ち込むが、10-12で第2セットを許してしまう。勝敗がかかった第3セット。このセットも点の取り合いになり両者一歩も譲らない。5-5までもつれ込んだ第11ゲームはデュースの接戦を制し獲得した。次を取れば勝ちが決まる大事な局面。試合時間は既に2時間を超えていたが松田の集中力は途切れない。デュースから冷静にポイントを決め、最後は相手のミスを誘う見事なストロークで試合を制した。長時間対決を勝利で収めた松田は明日、準々決勝に挑む。

△松田

同志討ちを制し準々決勝に進出した中村天音女子主将(文4)は第3シードの神鳥(早大)と相まみえる。序盤は中村天がペースをつかむ。中村天の速いストロークに相手がミスする球が目立つ。6ゲームを連取し、幸先良く1セット目を手にした。しかし、第2セットから相手が調子を上げてくる。チャンスボールを決められる場面も増え、勝負はファイナルセットに。第3セットでも中村天に序盤の勢いは戻らなかった。第5ゲームまで競り合うも、その後は突き放され悔しさを噛み締めた。

△中村天

今大会で躍進を見せている中村秋河(商3)は堀川莞世(文2)を2回戦で破った町田(明大)と対戦。序盤はラリー戦になるも、相手に主導権を握られる。ゲームカウント2-5で迎えた相手のサービスゲームでミスに付け込みブレイク。反撃を見せる。しかし、その後はサーブからの猛攻に粘りを見せるも第1セットを奪われた。第2セットでは両者引かない展開が続く。第9ゲームで先にブレイクを奪われゲームカウント4-5で迎えた第10ゲーム。ここで取られると敗退となる場面。またも粘り強いプレーを見せ、ブレイクに成功し望みをつなげた。その後はタイブレークに突入。ここで勝利しファイナルセットにつなげたい中村秋だったがアウトが目立つ。7ポイントを連続で奪われ敗北。準決勝進出とはならなかった。

△中村秋

松田・大植駿(文4)組は第1セット、4ゲームを終えて2-2と拮抗(きっこう)した展開が続く。第5ゲームで高い集中力を見せブレイクに成功。その後はネット側のプレーに多く持ち込み、ボレーの応戦でポイントを重ねる。第2セットもファーストゲームから松田がサーブでポイントを量産し圧倒する。それ以降は大植が相手のスマッシュに上手く反応して流れを作った。松田・大植組は昨年と同様に準決勝に駒を進めた。

△松田・大植組

準決勝に進出したのは昨年と同じで男子シングルスの松田と男子ダブルスの松田・大植組。前回大会はここで敗れて悔しさを味わった。この雪辱戦で勝利し栄冠に1つ近づいてみせる。【文/写真:荒川拓輝・合田七虹】

▼松田

「(試合を終えて)本当にキツかったです。今日は最初の山場だと思ってたので、そこを乗り越えられたのは良かったかなと思います。(インカレにかける思いは)去年は3位で終わってしまって悔しい思いをしたので、今年は優勝しか狙ってないです。(シングルの相手について)高校の後輩なので、ある程度は知っていましたが、戦ったことはないです。オフェンス・ディフェンス共にトップレベルの選手だと思います。打ち崩すのが大変でした。(後半は体にきていたか)最後の方は熱中症で全身つっていました。(何度かマッチポイントを手にしたが)追い込まれてからの相手のプレーがとても良かったです。自分が何か消極的になったとか、力んだとかはないですけど、マッチポイントで、あのプレーが出来るのは本当に凄いと思います。(最後まで戦い抜けた要因)意地です。(準決勝に向けて)去年はここで負けてしまったので、何がなんでも勝ちます」

▼中村秋

「(試合を終えて)チャンスがあっただけに悔しいです。けどしっかり準備もしたし、相手もいいプレーをしていたから仕方ない部分はあります。出し切れました。(序盤は相手が上だったか)思っていたよりボールが伸びてきたしストロークの質が違いました。深さがあって押されないように攻めたいけどそこまでリスクを負えるようなボールが来なかったです。(そこから巻き返したが)ちょっと自分がポジションを下げて、ラリーをできるポジションに持っていきました。相手にアジャストしようという考えで下がって中に入るチャンスを入ろうと思いました。中に入れた時はブレイクできてキープもできました。相手はサーブが良かったから初めの4ゲームが痛かったです。(第2セットは)どこかでブレイクしようと思っていてギアを上げようと思っていたけどサーブが良かったから、なかなかチャンスが来なかったです。全国は無理して取れるようなレベルじゃないから、そのチャンスを与えてくれなかった相手が上だったと思います。(タイブレークは)あかんかったです。タイブレークはきつかったです。(今回のインカレの手応えは)ドロー的にも第1シードのところに入ってきつい中で、ここまで勝てると思っていなかったです。今まで練習してきたことや経験したことが生かされたかなと思います。何をしたらいいか分からないという状況が1回も無かったです。そういう意味ではここまで来れたことを自信にしたいし、次に当たった時は勝てるように準備したいです」

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