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インカレ4日目、3選手が8強入り!

インカレ4日目、3選手が8強入り!

◇2022年全日本学生選手権大会◇本戦4日目◇8月18日◇四日市テニスセンター

【男子シングルス4回戦】

○松田2(6-0,4-0RET)0徳(明大)

○中村秋2(2-6,6-2,6-4)1林(慶大)

【女子シングルス4回戦】

○中村天2(7-6(8),6-2)0●坂本

【男子ダブルス3回戦】

○松田・大植2(6-4,6-3)0山中・村田(明大)

●清原・銘形0(3-6,5-7)2其田・中留(関学大)

【女子ダブルス2回戦】

●中村天・坂本0(4-6,1-6)2福居・山口(関学大)

●森川・山口0(5-7,3-6)2大川・堤(慶大)

大会4日目は男女シングルスの4回戦、男子ダブルスの3回戦、女子ダブルスの2回戦が行われた。

中村天音女子主将(文4)は坂本陽菜(法4)との同門対決。序盤は坂本が得意とするラリー戦に持ち込む。中村天はミスが続き、5ゲームを終えてゲームカウントは1-4と坂本が優勢になる。しかし、ここで中村天は新しいガットのラケットに変えて心機一転した。冷静に攻めるテニスに徹しペースを取り戻して巻き返し、第1セットはタイブレークに入る。ここでもどちらが勝つか分からない展開が続くが、中村天が長いタイブレークを制した。第2セットでも足が痛む中で戦術を変えて戦い抜き、次に駒を進めた。「 坂本の分まで頑張ります 」。坂本の思いも胸に準々決勝に挑む。

△中村天

松田康希主将(商4)はこの日も実力者の貫禄を見せた。シングルスでは相手が返せないサーブやドロップを連発し第1セットを6-0とする。そして、第2セットでもその勢いは止まらず4ゲームを先取。その後も松田の好プレーが期待されたが、ここで相手が棄権。4-0で試合を勝利で終えた。

中村秋河(商3)は3時間にもおよぶ死闘を制し、次の舞台への切符をつかんだ。第1セットでは、サーブミスやネットミスを量産。さらに、相手のプレースタイルに対応することができず3ゲーム差と厳しい展開に。多彩な打ち方で巻き返そうとするも取れたのは2ゲーム。2-6で第2セットを迎えた。第2セットは中村秋の武器であるアプローチショットを取り入れられるように。持ち味を最大限に発揮し、今度は相手が2ゲームに対して、中村が6ゲームと形成一変を果たした。勢いそのままに第3ゲームもものにしたかったが、簡単にはいかない。取っては取られ3-4と危ない状況となった。それでも、軸のあるフォームで打ち返していく中村秋。勝ちへの執念が体現され、逆転に成功した。

△中村秋

中村天・坂本組は関学大のペアと対峙(たいじ)した。第1セットは競った展開が続くも終盤にチャンスボールを決めきれずに落としてしまう。第2セットは4ゲームを許し取り返したいところ。前衛の中村天が地面にたたきつける鋭い球を生み出し、後衛で坂本が力強いストロークを打つなど奮闘する。それが2ゲーム獲得につながったものの、相手がそれを超える勢いで圧倒してくる。2-6と悔しい結果となった。

△坂本

1年生ペアの森川亜咲(人1)・山口花音(経1)組は慶大のペアと対戦。第1セット終盤に粘りを見せた。先にブレイクを許し、ゲームカウント4-5で向かえた第10ゲーム。ペアの息がぴったり合い見事にブレイクして望みをつないだ。しかし、直後にブレイクバックをされ第1セットは相手ペアのものとなった。第2セットは厳しいコースを狙い打つも相手に上手く反応されてポイントにならない場面が続く。健闘を見せたが期待の1年生ペアはここでの敗退となった。

△森川・山口組

松田・大植駿(文4)ペアの第1セットは取っては取られる展開となった。相手サーブに苦戦し両者4ゲームを取る互角の争いだったものの、ここで抜け出したのは松田・大植組。ブレイクを機に実力を発揮し、大植の速さのあるボールや松田の伸びのあるストロークが目立ち始めた。以降は2人の時間。第2セットも前線で戦うスタイルが相手を苦しめ6ゲームを先につかむ。笑顔で試合を終了した。

△松田・大植組

清原幹太(社3)・銘形剛希(情2)組は序盤から相手の素早い攻撃に苦しみ第1セットを落としてしまう。しかし、第2セットでは5ゲームを終えて4ー1と清原・銘形組が優勢に。銘形がネット前で浮いた球をたたき込むなどポイントを次々に手にする。だが、その後は積極的にポーチを仕掛けてくる相手選手にペースを奪われる。連続でゲームを許し、第2セットは5-7で惜しくも敗れ清原・銘形組は3回戦で姿を消すこととなった。

△清原・銘形組

本戦5日目は男女シングルス、男子ダブルスの準々決勝に関大から出場する。ベスト4入りを懸けて、熱戦が繰り広げられる。【文/写真:荒川拓輝・木原綺音】

▼中村天
「(試合を終えて)同志討ちで唯一の同期との戦いでお互い手の内を知っている中でやりにくさや緊張がありました。その中で自分のプレースタイルができたかなと思います。(序盤はゲームを連取されましたが)前半は知っている同士で守りに入っていて自分のプレーができていなかったです。そこから冷静になって攻めのテニスをしていこうとした結果ファーストセットを取れたので良かったです。1-4になって吹っ切れました。このまま負けるよりはいつものテニスをしようと吹っ切れた結果勝てました。(第1セットの途中でラケットを変えていたが)自分の中ではボールの乗りが悪くて思うように飛んでくれなかったです。ニューガットに変えて心機一転しました。変えてからは良かったです。(タイブレークについて)自分が先にリードしてそこから追いつかれる厳しい展開でした。最後までサーブから攻めて取りにいけたので良かったです。(第2セットは足が痛かったか)けががあった中で、自分ができる戦い方を考えてプレーができました。(ラストインカレで坂本と戦えたことについて)同期で今まで一緒に部活を頑張ってきたので、強いて言うなら決勝で当たれるのが理想でしたが、当たれたということは感慨深いです。坂本の分まで頑張ります。(明日の相手は)早稲田の神鳥さんです。何度か対戦していて今は1勝1敗の状態でしっかりと自分のプレーをして目標の全国優勝に向けてここでは負けられないという気持ちで頑張りたいと思います」

▼中村秋

「(試合を終えて)疲れました。でもうれしいという思いです。やることをやれて勝てたから結構満足しています。(相手の選手がしんどそうに見えたが)序盤から相手に疲れさせれるようなプレーをしました。ファーストセットを落としてしまったがそこも効いてたと思います。(相手は)丁寧にラリーをしてきてしぶといタイプでした。リターンもいい選手でお互いが試合を組み立てにくかったと思います。キープをできていなかったからお互いやってて嫌だと思っていたと思います。セカンドセットからはお互いにキープをしっかりしてどこでリターンゲームを仕掛けるかでした。セカンドセットからは組み立てやすい試合でした。(足がつる心配はないか)試合も練習も準備が充実しています。自分がやらなあかんことをできています。不安要素が少ないから思い切ってコートに入ることができていて、試合に入ってからもそこまで考えずにできるようになっている。(明日の相手は)町田晴さん(明大)です。試合は見たことがあってどういうタイプか分かっています。時間を縮めたりあえてゆっくり打ったり時間を使うのが上手いです」

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