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決勝ラウンドで関大躍動!女子はベスト8

決勝ラウンドで関大躍動!女子はベスト8

◇第59回全日本学生男子王座決定戦・第55回全日本学生女子王座決定戦・第59回全日本学生個人選手権大会◇決勝ラウンド◇9月17・18日◇服部緑地陸上競技場◇

【個人決勝ラウンド】

[RC男子70㍍・1/32イリミネーションラウンド]

中川光造(商3)●2―6

一樂直寿(商2)●4―6

[RC女子70㍍・1/16イリミネーションラウンド]

平井阿佐美(文1)○6―5

釣矢千晴(商3)●0―6

[RC女子70㍍・1/8イリミネーションラウンド]

平井●2―6

【団体決勝ラウンド】

[RC男子70㍍・1/8イリミネーションラウンド]

関大●3―5日本福祉大

[RC女子70㍍・1/8イリミネーションラウンド]

関大○6―2日本福祉大

[RC女子70㍍・1/4イリミネーションラウンド]

関大●2―6愛知産業大

個人の学生日本一を決める全日本インカレと大学日本一を決める王座決定戦が同時開催された今大会。個人決勝ラウンドが17日、団体決勝ラウンドが18日に行われた。

個人決勝ラウンドには、前日行われた予選で勝ち上がった中川、一樂、平井、釣矢が出場。トーナメント形式で行われそれぞれが強敵に立ち向かった。

予選12位という好成績で決勝ラウンドに進出した中川は予選53位の選手と対戦。1セット目、中川が勝ち取ったかのように見えたものの、惜しくも相手に1点及ばずこのセットを取られてしまう。その後は2、3セットともに引き分けで両者譲らない。次のセットを取り、逆転したいところだったが思うように点数が取れず、決勝ラウンド初戦敗退となった。

△中川

一樂は近大の選手と戦った。強豪相手にもひるまず僅差でセットポイントを先取する。このまま勢いに乗りたかったが、引き分けなどあと一歩のところで相手を上回ることができない。最後まで粘ったがここで敗戦を喫した。

△一樂

女子はベスト16を懸けた戦いからスタート。「トーナメント形式の試合をすることは1つ目標にしていたことだった」と、目標の舞台に立った釣矢。懸命に射ったが、予選2位の選手の壁は高く、ストレート負けで試合を終えた。

△釣矢

平井は序盤、連続で得点を獲得しあと1セット取れば勝利できる展開まで持ってくる。しかしその後、相手に連続でセットを奪われ、5セットを終えた時点でセットポイントが同点に。シュートオフが行われた。1射で勝敗が決まる緊張の場面。ここで平井は勝負強さを発揮し見事10点を獲得。白星を獲り関大勢唯一の2回戦に進んだ。

△平井

高校で全国大会を経験している平井でも初めてのステージであったという1/8イリミネーションラウンド。ミスの少ない相手に対して苦戦を強いられる。何とか2ポイントを取ったものの強者との一騎討ちに勝つことはできず。ベスト16で敗退となった。

最終日はいよいよ団体決勝ラウンドが開催。途中で雨が降り少し風が吹く中での試合となった。団体戦は3人1チームで、1人ずつ順番に矢を放つ。関大は男女ともに、決勝ラウンド初戦である1/8イリミネーションラウンドで日本福祉大との戦いに挑んだ。

男子は、終始互角の戦いを繰り広げた。1番に登場した上田は、「点数を取ってチームを引っ張っていかないといけないと思った」とチームの先陣を切るプレッシャーを感じながらの行射。その後、3人の中で一番年下の一樂が続いた。エース・中川は高得点を出すとガッツポーズも飛び出す。全員で力を合わせ、4セットの内3セットを終えた時点で同点。次のセットで何としてでも勝ち切りたいところだったが、相手が前のセットより点を伸ばし、あと一歩及ばなかった。

△一樂

女子は、相手に先手を打たれたものの、「2立目からはいつもの練習よりもちょっと良い点数で射てていたのですごくよかった」と、良い雰囲気の中試合が進む。残りの3セットは相手に差を付けて勝利し、ベスト8入りを果たした。

△釣矢
△平井

続いて行われた1/4イリミネーションラウンド。勝ち残った関大女子は、予選3位の愛知産業大と対戦した。「相手が上手なのはわかっていたのでできることをやろうと思っていました」と、上級生である釣矢が先陣を切って射つ。後に続いた平井、河村は1年生だが、どちらも高校の時に全国大会の経験がある実力者。初の王座決定戦でも落ち着いて高得点を重ねた。お互いを鼓舞し懸命に戦い、3セット目には普段出すことのできないような高い合計点も出した。しかし、安定して高得点を出し続けた愛知産業大に軍配が上がった。

リーグ戦が中止となり、数少ない団体戦の1つとなった王座決定戦。練習が十分にできない期間もあった中、それぞれが全国の舞台で堂々と行射を行った。また、個人戦である全日本インカレでも1年生の平井が結果を残した。4年生は今大会が最後となったが、下級生が来年、さらにレベルを上げて今年以上の結果を残すだろう。【文:森本明日香/写真:北島大翔】

▼中川
「インカレと王座が同時に開催されることは、自分はあまり意識せず試合に臨んでいました。1日目の前半はすごく内容が悪くて。でも、事前の準備がよく出来ていたので、今日やることを頭に入れて進めていた。前半は点数が悪かったんですけど、気持ちは後半にしっかりと切り替えることができました。後半は射ち始めの頃に、射ち方が上手くハマってくれた感じがして、完全に流れが来ていた。これはもういけると思ってそのままいったら高スコアが出てくれました。2日目は練習中に上手く射て過ぎたせいで、逆に自分が焦ってしまった。いつもなら射ち始めは体が動かない状態だったんですけど、逆に動きすぎたせいで早くクリッカーが切れてしまって。タイミングが上手く取れなかったのが調子を落としてしまう感じになってしまった。今日は練習の時間から調子は良くなかったんですけど、団体の練習ではなんとか状態が上がってくれて試合に望めた。試合の内容としては当てなければいけない状況で当てることが出来なかったとか、自分が決め切る場面で決め切れなかったのが結構多くなってしまったのが反省点です。インカレは個人戦なんですけど、王座はみんなで助け合ってやる競技なので、チーム一丸となって、良い雰囲気でやれたらよかった。けど、1回戦敗退ということで当てなければならないところで当て切れないのが現在の課題なので、それを今後修正していければなと思います。これからはとりあえず72本の平射ちと個人戦の練習を自分の中では取り入れていきたいと思っています」

▼上田
「自分がミスしているところもあったので、もうちょっとミスなく射てたら勝てたかなと思ったのでそこは悔しいですね。自分が1立目だったので、点数を取ってチームを引っ張っていかないといけないと思ったんですけど、7点とか5点とかのときもあったのでそこでいい点を取れたら良かったと思います。緊張はしましたね。普段なかなか声援がある中射たないので。特に最近はコロナで試合もなかったので試合慣れしていなくて緊張しましたね。天気的には多少雨が降っていたくらいなのでそこまで気にすることもなかったです。風も吹いてはいたんですけど僕が射っていたときは大丈夫でした。今年は途中何ヶ月か練習できない時期があったので、そこで調子を崩したというのはあったのでもっと練習できたらなと思います。4年生で最後に大会に出場することができたので、一番最後の試合は少し悔しかったですけど悔いなく終われたかなと思います。1日目はコロナの影響で調子が悪い中ではまだまともな点だったけど、昨日のインカレには出たかったです。(後輩へのメッセージ)まだリーグとか王座があるかわからないですけど、来年も王座に出て、来年こそ優勝目指して頑張って欲しいと思います」

▼一樂
「例年通りの大会形式だと、点数を取らないとインカレには出られなかったりするんですけど、今回王座のメンバーに入ることで自動的に出場できたのは良かったです。1日目は練習の時に射ち方が上手くいければ入るんですけど、ミスが出やすい感じがして。練習と本番で、自分の中では違いがないようにしてるんですけど、どうしても緊張とかしてしまって練習で出来ていたことが全然出来なくて、時間最後ギリギリまで残ることが多くなってしまっていた。最終的には自分の中では出せた方かなと思っているけど、練習の感じで射てたらもっと予選順位も上に行けたのかなと思っています。2日目は1回戦の相手が近大の人で、何回か対戦したことがある相手だった。前の時も4-6くらいで負けてしまっていて、完全な格上だったんですけど、リベンジするために自分が出せることをとりあえずやろうとした。自分的にはもうちょっと点数が出せたかなと思うことがあって、また王座の本戦に向けて射ち方を見つけようと思っていた。大体8位以内には入れるくらいの射ち方は身につけていたので、そこまで悪い感じでの敗戦ではなかったです。王座は、いつもはつま恋でやるので、今回は緑地で慣れたところだった。でもやっぱり王座は周りも声を出して、プレッシャーもあって。僕は緊張しがちで、1本目の時に長くなってしまった。結果的にはそこそこだったんですけど、体の震えとかでミスが出やすい射型で射ってしまった。もっとテンポ良く点数が出るくらいに射てたら良かったのかなと思っています」

▼吉松
「王座は自分にとっての初めての全国大会だったので、平射ちの時から緊張していました。アーチェリーは最初かっこいいなと思って入ったんですけど、やっていることは単調でも難しいなと感じる競技で、どこまでも奥が深いところが魅力ですね。大学始めというのもあって試合慣れも全然出来ていないので、技術の向上ももちろんですけど、場慣れの感覚とかつかんで、練習と試合で同じような実力を出せるような感覚を得ていきたいです。個人戦に力を入れていきたいと思っていて、個人で上手くならないと団体でのメンバー入りも難しいので、まずは個人で点を上げていくことをやっていきたいです」

▼釣矢
「今日は、目標をベスト8にしていたのでそれを達成できてまずはよかったです。1戦目は、1立目はちょっと調子が出なかったのはあったんですけど、そこから切り替えて2立目からはいつもの練習よりもちょっと良い点数で射てていたのですごくよかったなと思います。2戦目は、相手が上手なのはわかっていたのでできることをやろうと思っていました。最終立はみんなが失敗してしまったんですけど、その1個前の立とかは自分たちが普段出せないような点数を出せて、気持ちだけで射ったという感じがすごくよかったなと思っています。1年生の2人が試合慣れしていたので本当に助けられました。3年生の私たちはもう数えられるほどしか試合ができないので、楽しんで行こうという感じでやっていました。(全日本インカレについては)予選を通過できると思って参加していなくて、一番良い点数を出せたらいいなと思ってやっていて、実際にトータルも自己新を出すことができたのがよかったですし、予選を通過できて、トーナメント形式の試合をすることは1つ目標にしていたことだったのでいい経験になりました。悔いなく頑張り切ったと思います。(来年に向けては)今の3年生が、代替わりするときに目標にしていたことがベスト8でそれが達成できたので、次の段階に進めるように頑張っていきたいと思います。(後輩への期待は大きいか)そうですね。本当に1年生の2人にはもう一段階レベルを上げてもらって、それに負けないように私たちも頑張りたいと思います」

▼平井
「振り返ってみて今日は自分でも意識していない部分でちょっと緊張していたのかなと思います。大学でアーチェリーを続けるという中で一番大切な何かというのを考えさせられる試合でした。高校生のときのままではだめなんだと思ったし、まずは試合を楽しむことが一番大切ですけど、これからはしっかり目的を持ってやっていかなければいけないのかなと感じました。初めて大学の団体の試合を経験して、レベルも高いし他の人も真剣にやっているという気迫が伝わってきました。今回はコロナで団体戦があまりできていなかったんですけど、こんなに楽しいものなんだって思って次の試合が楽しみになりました。個人でやるときは自分だけの責任なんですけど、団体戦は自分の失敗がチームの責任になってくるので、チーム全体で高めあっていける雰囲気な必要なんだと感じました。(全日本インカレに関しては)今まで、1/8イリミネーションまで進んだことがなくて、大学でそこまで進めて良かったと思うし、これからも進めるように頑張りたいと思います。来年以降は自分がアーチェリーをする理由というのを考えて、そしてチームに貢献できるように取り組んでいきたいです」

▼河村
「まず1年生で王座のメンバーになれたことがとてもうれしいです。でも思うように結果を出すことができなくて、インカレでは予選を通過することができなくて悔しい思いをしたんですけど、王座という団体で他のメンバーもいる中、みんなで励まし合いながらできたことで、少し心に余裕を持って射つことができてちょっと調子を上げることができたことがよかったです。予選のときは少し調子が悪くて納得のいく点数が出なかったので少し悔しいです。今回の、インカレの予選を通過できなかったときの射型がどうだったがとかをまた落ち着いて考えて、これからの日々の練習で改善していけたらいいなと思います。高校時代とかも全国大会を経験していたので、ガチガチに緊張することはなかったですけど、大学では初めてだったので緊張しました。今日は風が強かったのでそこだけが少し怖かったんですけど、他は監督さんとかにアドバイスをもらってまっすぐ射つということだけを意識してやれました。最後は、自分でもやってしまったなと思いました。途中まではいい感じにできていたんですけど、クリッカーが早く切れて早く離してしまってミスしてしまいました。それ以外はよかったかなと思います。来年は今年よりも少しでも多く勝てるように、インカレで予選を通過できるように、日々練習を積み重ねていけたらいいなと思います」

▼中塚
「正直調整も上手く行ってなくて、団体の3日目に進めるのは上の3人だけなんですけど、入れないと思ってはいた。でも、初めて王座に出たので、せっかく全国の舞台なので楽しんで満足して射ち切りたいなというのはずっとあった。調整する中でも、調子悪いなと思いつつも、感覚だけは努力して王座でどんな点数が出ても、自分の射ち方が出来るように当然してきたつもりなので、点はすごく悪かったんですけど、個人的には満足しています。2年秋くらいからずっとリーグ戦形式のいつもの試合に出場しつつ、ずっと練習の時は点数が出るけど、試合になったら出ない。自分の射ち方が試合に強くない射型をしているのもあるんですけど、コーチにもずっと言われていて、それも克服しつつ来年のリーグ戦で結果が出るように、試合に強いメンタルを身につけたいと思っています。個人的には来年の王座は、学業の問題で出られない部分があると思うので、王座までをしっかり出来るようにする。チーム的には全国ベスト4の舞台に立つのが目標なんですけど、王座に進まないとそれも達成できないので、リーグ戦で勝利する原動力になりたいなと思っています」

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