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リーグ開幕直前特別対談後編 田代良雅×菅原紳太郎

リーグ開幕直前特別対談後編 田代良雅×菅原紳太郎

-4月に自粛期間を迎えましたが

田代 最初はこんなに長くなると思っていなかった。
菅原 今は我慢ってぐらいにしか思ってなかった。

田代 最初は結構軽い気持ちだった。その代わり集合とかではここの休み期間をプラスに変えられるチームが絶対にインカレに行くってことはずっと言ってた。でも、何回も言ってるけど、うちの子たちは強制されたら自分の持ち味を発揮できない子が多いから、そういうのがあって自主性を重んじた。自分で考えて行動して、ほんまに自分が必要だと思うことならやったらいいと考えてた。別に自分には必要ないですって思うならやらなくていいと思ってた。その代わりチームのためになるように動けってことは言ってた。最初の1、2週間はほんまに任せてた。個人で連絡入れたり、動けよって声をかけたり。だけど、緊急事態宣言が出て大パニック。

菅原 それはもうなんか頭が真っ白になったよね。

田代 2週間は体力的にも精神的にも全然いけると思ってた。まだ若いし。でも、これは先が見えんってなった。何が怖かったって、運動することが目的じゃなくてバスケ部で活動してるってことがお互いに薄れていくことだった。バスケ部やでってコミュニケーションを取ることも大事やし、自粛だとどうしても喋らないし、だからそういうコミュニケーションの場を設けることプラス体を動かすっていうのを取り入れようってなった。それでZoomトレーニングを始めた。これも強制参加にはしなくて、やる人はやるし、やらない人はやらない。別にそのZoomトレーニングが全てじゃないし、それが自分にとってプラスだと感じるならやったらいいし、自分で動く人は動くしって思ってた。他の部活は強制してたと思うけど、うちは自由参加にした。それを続けながら、全体だと人数が多くて喋らんから各学年でミーティングをさせた。それで、自分たちで何をするのか、何をしなくていいのか考えさせた。俺たちの学年は自分らでトレーニングしたよな?

菅原 うん、やったね。

田代 これも4回生が発信しないといけないと思った。4回生で週に1、2回やってた。とにかくコミュニケーションを取りなさいって感じにしてて、それで気付いたらなんかでかいことになってた。やるからには大人数でやりたいしってなって、ちょっとノリでもっと人数増えたらいいですよねって話をしてた。トレーナーが違う部活も入れたらいいやんってぽっと言って。それで動いた。

菅原 俺は他部活とも一緒にやるわって話を聞いて、へえ、そうなんだって感じで(笑)。でも、バスケ部どれぐらい参加するの?って疑問は投げかけた。

田代 俺は突っ切ろうって思ってた。週3、全部オンラインでやろうって。おもろいやんって。でも紳太郎はこうやってポンって俺にないアドバイスを言ってくれる。それで、確かにって思った。まずチームで体育会全体でやると入りにくい人がいるか確認して、その声がちょっとあった。じゃあ、バスケ部だけのZoomトレーニングならこれまで参加してなかった子たちも入ってこれるかなって。体育会全体でやるなかで自分らの部でもすることで、このトレーニングがもっと身近になったというか、敷居が下がったかな。それで、 自分らでやるときの参加人数が増えたよね?

菅原 うん。

田代 だから最終的にバスケ部の参加人数も増えて良かったなって。

菅原 入らない人はどっちみち入らない。俺らがバスケ部のなかで一番トレーニングに入って欲しかったのは、入ろうか迷ってる子たち。そういう子たちに田代とかからアプローチして入ったらいいよねって。そこで迷ってた子たちが入ってくれたから良かった。

田代 あれをやったのは関大のためってのもあるけど、根本にあるのはバスケ部。バスケ部のためだった。中には、そこまでやる?って思う人もいたかもしれないけど、俺は必要なことだと思った。このコロナ期間だからこそおもろいことしたいなって。

菅原 他部活と一緒に運動するっていう経験をもっと下の子たちにしてほしいと思った、シンプルに。俺らは結構他部活に知り合いがいたり、他部活の応援に行ったりもしてて。そういう他の部活の人たちが頑張ってる姿を見ると自分たちも頑張れるし、いい刺激になるっていうのを後輩にも感じて欲しい。それをこの取り組みから思ったかな。

田代 関大の体育会にはこんなに素晴らしい部活がたくさんあって、すごいいい奴がおって、関わらないのはもったいない。体育会本部がコロナ期間にSNSで企画をしてくれて、それに続きたいという思いもあった。

△菅原

-自粛が明けても制限のあるなかでの練習となりましたが

田代 人数制限があるなかで、AとB関係なくチームを二分割にして練習した。俺と紳太郎は確実にわかれようって話してて。あとのメンバーはお互いがお互いにいい感じに言い合える組み合わせにした。どれだけ雰囲気良くできるかが重要だった。何が救いだったかってヘッドコーチが変わったから全員にとってアピールの場になった。みんなゼロからのスタートで、対人練習がなくても打つ1本のシュートも意識したし、ディフェンスのハードワークの面でも、俺はできるっていうのをユリアン(ラディオノフ・ユリアンヘッドコーチ)にアピールできるチャンスだった。それは俺らというよりも全員が思っていたこと。自然と自分自身がアピールしようってなってた。対人がなくても毎日いい練習ができてた。

菅原 うん、それはその通りだと思う。例えば、1、2回生はまだ入ってきたなかばかりでフレッシュな部分もあるからグダるとか心配はしていなかった。だけど、3、4回生に関しては心配してたところはちょっとあった。けどやっぱり、田代が言ったとおりユリアンになってゼロの状態から始まったことによって本当に俺の想像を超えるくらいみんな1対1をバチバチにやってくれた。名前を挙げるなら寺西(寺西壮生=シス理2)とか洋弥(松岡洋弥=商2)とかのペアは俺よりハードにやってるなって思ってた。それで、俺ももっとやらなくちゃってなるぐらい本当にいい感じでやれてた。

田代 ほんまに下級生も上級生も全員が頑張ってたね。俺らが何も言わなくても自然とそういうのができてた。状態的にはそれが理想のチーム。でも、それが時間が経つにつれてしんどくなってくる部分もある。それに対してどう俺らがアプローチするかが課題になってきた。

田代 練習をAとBで分け始めたのは7月っだったかな。
菅原 うん。結構遅かったかな。

田代 結構長い期間ずっと混ぜてやってたから良かった。あれがもっと短かったらしんどかったのかもしれない。

△田代

-7月末から8月頭にかけて再び自粛期間がありましたが

田代 対人練習が再開して、AとBが分かれてもいい練習ができてた。みんなやる気はすごいあって。だけどまだ勝ち気というか去年出てた選手と出てなかった選手の間で、練習の取り組み方とかは全然一緒なんだけど、いざ5対5になったときになんか知らんけどフィルターがかかっちゃってて、差がすごくあるのを感じた。それで、2度目の自粛期間を迎えてめっちゃ話したな。

菅原 めっちゃ話した。

田代 竹村(竹村崚=文3)と大智(福島大智=法2)、そして紳太郎と話して。それで自粛明け最初の練習でミーティングした。俺はこの1週間がなかったら、今こんなにいい状態で来てないと思う。それぐらいいい休みになった。あの1週間がなかったらもっとしんどかったと思う。結構厳しいことも言ったよな?

菅原 7月末から8月頭の自粛期間に入る前の最後の5対5とかの時にすごい実力差があるのもそうだし、田代が言ったフィルターがかかってるのもあった。すごい1チーム目は1チーム目で本気でやり切れてないところがあったし、逆に2、3チーム目は1チーム目に対して遠慮じゃないけど、ちょっと引いてる部分があった。本当にチームとして弱かった。このままだったら絶対勝てない。リーグ戦とか試合が始まったら、去年出てたメンバーだけじゃ絶対に勝てないっていうのは本当に自分たちが一番分かってた。2、3チーム目に対してはもっと頑張って欲しいっていうのはずっと思ってた。その状態で自粛を迎えてしまって、自粛期間中にすごいモヤモヤしてて。俺は結構大智と家が近いから一緒にランニングしたりとかしてて、そのときにチームについて話したりもした。そのときにやっぱりやばいなって、今のままじゃ本当にまずいって話した。結構大智の方からそういうことを言ってきてくれて、俺もやっぱそうよなってなって、そこでめっちゃ話すことができた。それを田代にも言って、個人的に寛太郎さん(岸本寛太郎コーチ)にも相談した。それでオフ明け一発目のミーティングをしたときも、俺の方が試合に出てた誰よりも経験があるからここは俺の仕事だなと思ってちょっと厳しいことは言った。でも、いい感じになってきてくれてるから良かったのかなと思う。

田代 俺は下のチームの子たちを集めてあんなこと言われて悔しくないんかって、俺は悔しいって伝えた。本気でそのあと彼らの目が違った。ほんまに倒す気でいってスタメン取りに行けよって。上のチームには悪いけど、そうやって鼓舞した。その2日後ぐらいから結構変わったな。

菅原 今これ初めて聞いたけど、でもなんだろうね、今まで俺が1、2年生の時ってずっと1チーム目じゃなくてずっと2、3チーム目を行き来してた。そのときに、1チーム目を倒そうって必死だった。めっちゃみんな1チーム目に上がるというよりは2チーム目で1チーム目に勝つことになぜか知らないけどめっちゃ必死だった。そのおかげで上手くなったっていうのはあるし、2チーム目になったときにやってやるって気持ちがあった 。それが田代の言葉がきっかけで戻ったんだなって今納得した(笑)。きっとそれまではその気持ちがなかったんだと思う。2、3チーム目が1チーム目を倒すって勢いで対人練習とかに臨む姿勢が薄れてた。それが田代の言葉をきっかけにいい方向に向かった。

田代 最初は荒削りだったけどね。でも、気持ちが大事やから。そして時間が経つにつれて精度も上がっていった。

菅原 技術に差があるのは時間をかけないと埋まらない部分ではあるけど、それを埋められるのは気持ちがあることが前提。まず、気持ちがない時点で、どれだけ上手くなろうとしても絶対に最後勝ちにいくってところで弱くなると思う。そこに関してはガラって変わった。

田代 それでBの練習を見てて、Bの5対5ってほんまに何をモチベーションにしていいかわからない。これはたぶんBの人間にしかわからない。彼らはまず上に上がることが目的。どうしても個人でアピールする場になってしまう。そうなると5対5の雰囲気が絶対に重くなる。自粛明けのAは俺の感覚ではBみたいな感じやった。でも、勝とうって気持ちを持っただけでこんなに変わるんだっていうのが分かった。だから、Bの子たちにも気持ちでまずやらないといけないって全部共有。そしたら次の日の練習が全然違った。めっちゃ良かった。そういうことを今まで3年間はできなかったけど、できるようになった。

-Bチームのみなさんついてはいかがですか?

田代 今年Bには寛ちゃん(岸本コーチ)がいるから、毎日がアピールチャンス。それでも4回生が少ないなかで3回の服部(服部弘聖=経3)がまじで頑張ってくれてる。

菅原 頑張ってる、この前練習見て思った。

田代 服部がいなかったらたぶん俺の負担ももっと大きくなってたと思う。ほんまにこの1年で成長した。言うことは言うし、ハドルも組むし、今何が足りないのか俺にも連絡してくれる。あいつみたいな存在があるから、Aチームの人間は俺を含めもっと頑張らないといけないと思う。そして岡田(岡田拓磨=文2)。あいつがいなかったらBの練習はお葬式だし、あいつ自身Aに上がりたいって強い意思がありながらも、チームのためにすごく身を犠牲にしてる。俺と被る部分もあるから、ちょっと同情しちゃうけど、ほんまに頑張ってくれてる。だからこそ、あまり見れていないのが申し訳ない。そして今年無観客で応援席にも入られない。この事実を知ったなかで、あれだけの練習ができるっていうのは、今年の関大の一番の強みかもしれない。だからこそ、Aチームが気を緩める暇はない。あいつらのために、あいつらと一緒にコートに立てるのはもうインカレしかない。道はそれしかない。そういうのを理解した上でやっていかないといけない。1回生も含めてみんなほんまに頑張ってる。

菅原 Bチームの練習を見に行ったときに、本当にびっくりして。俺は服部とバイト先も同じで、たぶん一緒にいる時間が一番長い。でも全然気付かなくて、服部のそういう面に。でもこの前本当に一番真剣な目をして、声出しする姿を見て、もう泣きそうになった。こいつこんなことできるんかよって。さっき田代が言ったように岡田とか、いろいろなところで支えてくれてる子がいっぱいいる。それはすごく分かってるから、だからこそAにいる自分はインカレに行かなくちゃいけないって思う。Bチームや頑張ってるプレーヤーの存在が自分のモチベーションにすごくなってる。だから、行きます、インカレに。

-いよいよリーグ戦を迎えますが今のチームの状態はいかがですか

田代 波すごいんよ。もうね、今年は当たればトントンといけると思う。大経大との練習試合が典型的だった。

菅原 俺も本当にそう思った。

田代 3ピリがすごく良くて、あの入り方でいったら今年は絶対にいける。それは練習のときもそうで、何回もハドルを組んで締めないといけない時間が増えてきてる。ちょっと気が抜けて、へにゃへにゃして。それが特に1チーム目に多い。2、3チーム目の奴らは必死だからそんなことはあまりない。1チーム目に気が抜けた態度とかが目立ってて、だから1回ハドル組んでってなる。それをする時間はさすがにもうなくなってきてる。それは試合に出てる人間がコートの上で体現すること。俺らがいかにやろうと結局自分。コートに立ってる5人が自分らで変えていかないといけない。そこが弱い部分ではあるかな。そこを俺らもフォローしていかないといけない。

菅原 良くも悪くもみんな同じ方向を向いてる感じ。去年みたいに別々の方向を向いてる人がいるって感じではない。それは本当に良くも悪くもで、でも1つの方向を向けているっていう点ではいいと思う。でもやっぱり緩いところが出てきてしまうのは課題ではある。田代がハドル組んで締めたりしてて、俺のなかでは田代がチームを引っ張ってる時点ではチームはすごく弱いと思ってる。一番理想のチームっていうのは1人1人がリーダーシップを発揮できるチーム。やっぱり俺と田代とかは立場的にも、思いが強いからチームを引っ張っていかないといけない。そこで試合になったらカズ(秋岡和典=人4)とか、竹村、福島とかがリーダーシップを発揮しないといけない。田代みたいにみんなの前で、とかじゃなくていい。例えば試合に出ている5人のなかでリーダーシップを発揮できる子がもっと増えていけばもっといい方向に向かうと思う。そこがチームの課題。

-9月に入って田代主将が教育実習に行かれましたが

菅原 俺はさっきも言った通り、田代が1人で引っ張ってることに関してその時点でチームはまだ弱いと思っていたから、田代がいない間の練習では絶対にハドルを組まないって、死んでも組まないと思ってて。俺が田代の代わりにハドルを組んでもチームのためにならないと思ったから。それは、俺が田代より影響力がないからって自分で思っていたのもあるし、でもやっぱり俺が言ってる時点じゃ、まだまだダメだって思ってたから絶対にそこだけは我慢しようと思ってた。そしたら結構、俺が頼りないってのもあるんだけど、そこを竹村とか大智(福島)とかがフォローしてくれるというか、練習中に厳しい声が出たり、カズ(秋岡)とかもディフェンス頑張ろうって声出してくれたりとか、そういうところが出てきた。そこに気づけた。いざとなったらやってくれる人たちが多いから、それをいかに俺たちが引き出すのか、これからどうやってアプローチをしていけばいいのか、新しく発見できたのはいいことだと思う。

田代 俺はね、結構正直なところ教育実習に行くかギリギリまで迷った。将来の夢もあったし、でも学生最後のバスケでもあるわけで行くのをやめようかと思った。もし副キャプテンが紳太郎じゃなかったら、たぶん行くのをやめてたと思う。ほんまに紳太郎の言う通りで、俺に言われているようじゃいけないと思ってた。逆に、ここで俺が消えることで1人1人に自覚が芽生えて、田代さんがおらんからやろうやってなって、紳太郎が上手いことまとめられる期間をこの3週間で作れればと思った。結局勝負所でで重要になってくるのは紳太郎たちだから、主にな。俺は立場的にあくまでピンチヒッター。だからこそ俺は実習に行こうって決めた。だからギリギリまで行くことを言わなかった。信頼してなかったら行ってないし、紳太郎だったら大丈夫だって。竹村もいるし、チームを離れる前には全員に声を掛けた。紳太郎が頑張らないといけない期間やなっていうのは思ってて、紳太郎は絶対にプレータイムが長い。コート上でリーダーシップを発揮しないといけないから、練習からもっと発揮しないとあかんと思ってた。だから、もう行こう、任せようって思った。でも、ここで俺が全く練習に来ないのはちょっとやばいなって思ってた。それは信頼がないとかではなくて、俺自身にとってもやばいし、あと俺は怪物的に忙しい人間やけどハードワークする人間。だから、あいつあんなしんどいのにまだ練習来るのってそれを感じて頑張って欲しい。その願いから、最初から練習に行くことはできないけど最後の1時間とか日曜日とか行けるときにBの練習に顔を出したりとかする。そしたらBチームの子たちも忙しいのに来てくれたなとか、そういう感じで思ってチームのために頑張ってくれる人が1人でも増えたらいいなって思う。逆に俺の教育実習をいい機会にして欲しい。

菅原 今やっと芽が見え始めてる。自分とか、試合に出るけど自分だけが試合中にリーダーシップを発揮してても勝てない。俺は関西のどこのチームに対してでもバンバン点が取れる選手って訳ではなくて、陰で支えるような選手だからどうしても竹村とか大智(福島)とかカズ(秋岡)とかにもっとリーダーシップを取って欲しいっていう思いがあった。それが今見えてきてるから、これからもっと変化していくのかなって思う。

-様々なことを経て、今思うことは?

田代 この災いを俺たちはすべてポジティブに変える。俺たちはインカレに行けるチャンスになったって捉えて進んでいくしかない。コロナのおかげで勝てたって言えるぐらいに。絶対に言い訳にしてはいけないから。どこのチームも同じ状況なんだから。こんだけしんどいときだからこそ、関大だから勝てたって言える時代にしたい。

菅原 自分は、リーキャンでも言ったけど他の部がいっぱい全国に行ってるなかで、バスケ部がインカレに行けていないっていうこの状況がすごく悔しい。バスケ部もこれからもっとインカレに出て欲しいし、もちろん自分の代でも絶対にインカレに出て良い結果を残して、後輩たちに引き継いでもらいたい。

田代 やっぱり、最後は4回生だと思ってる。今年の4回は腐った人がいなかった。これはほんまにすごいこと。勇斗(村上勇斗=人4)もいまBだけど、あいつがいなかったらBは成り立っていないし、あいつがこんな状況のなかハードワークしてくれてるっていうのがほんまに尊敬でしかない。うっちー(内田宏紀=シス理4)にしろ、ずっと自主練してるし、なんやかんや佑真(山内佑真=経4)もカズ(秋岡)も影響力あるし、練習でも引っ張ってくれてる。今は学生コーチがいなくて、あの2人がいないなかで感じることもあるし、彼らは必要な存在。マネージャーも主務や学連として全員が協力してくれてる。なにより、同期が俺に結構自由にやらせてくれてるから成り立ってるし、紳太郎が副キャプテンとして俺に足りないところを補ってくれてる。この4回の強みっていうのは絶対に最後に出ると俺は思う。4回生はこの調子で、最後の引退の時を迎えるまで頑張って欲しい。後輩はその姿を見て来年につなげて欲しい。

菅原 もう全く一緒。

-最後に一言お願いします

田代 今年はね、ほんまにAとかBとかマネージャーとか、学生コーチとか、スタッフ、全員が同じ方向を向いている。誰が欠けてもインカレには行けない。そういう恵まれた環境のなかで絶対に俺たちはインカレ出場を掴まないといけない。だからこそずっと一体感って言ってきたけど、ほんまに一体感を持って全員でインカレに行きます。

菅原 自分は、試合に出始めてから4年目で先輩の悔しい姿をたくさん見てきた。去年とか、先輩たちが引退したときに後輩にインカレに行ってもらいたいっていう思いも受け継いだし、今のこのチームを見て本当にいろんな人に支えてもらってるって感じてる。Bチームもそうだし、マネージャーやチームスタッフも本当に頑張ってくれてる姿を見ているので、今度は自分がコートの上でその思いを全部背負ってインカレに行きます。

―ありがとうございました!

【取材日:9月6日/インタビュー:金田侑香璃】

◆田代良雅(たしろ・よしまさ)商学部4年、1998年(平10)7月4日生まれ。174㌢、73㌔、関大一高出身。得意なプレーはDF(守護神)、OFリバウンド。

◆菅原紳太郎(すがわら・しんたろう)文学部4年、1998年(平10)6月24日生まれ。191.3㌢、90㌔、東北学院高出身。得意なプレーはシール(渋い活躍)。

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