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各々が手応えをつかんだ!山中、城は全国へ。

各々が手応えをつかんだ!山中、城は全国へ。

◇第45回西日本学生個人体重別選手権大会◇9月13日◇堺市大浜公園相撲場◇

[85㌔未満級]

伊藤 1回戦 ●引き落とし

[100㌔未満級]

山中 1回戦 〇突き落とし

   2回戦 〇寄り切り

   3回戦 ●上手出し投げ

   全国大会出場

[115㌔未満級]

李 1回戦 〇寄り倒し

2回戦 ●上手投げ

城 2回戦 〇押し出し

  3回戦 〇寄り倒し

  準決勝 〇押し出し

  決勝 ●寄り切り

  準優勝、全国大会出場

[135㌔未満級]

谷口 1回戦 ●寄り切り

[無差別級]

吉川 2回戦 ●突き落とし

新型コロナウイルスの影響で数々の試合が延期になり、ついに今年度初の公式戦を迎えた相撲部。練習が再開したのは8月末と調整期間は短く、全員が実力を発揮することはできなかった。だが、各々が今後につながる手ごたえを感じられる大会となった。

昨年より1つ上の階級に登場した伊藤瑠吾(経3)。自粛期間中もトレーニングを行い、万全の状態で臨んだ。しかし、緊張から「上半身に力が入っていた」と振り返る。立ち合いはよかったが、相手の動きに対応しきれず、引き落としで敗北を喫した。

△伊藤

山中新大(社2)は昨年1回戦で敗北した悔しさを胸に試合に臨んだ。「思い切って突いていこう」。その言葉通り、積極的な攻撃を見せ、3回戦まで勝ち進んだ。3回戦でも果敢に攻めていく。だが、左の上手を取りに行った際に、出し投げを決められ敗退となった。

△山中

李仁(文1)は緊張に包まれた中での取り組みとなった。立ち合いで攻められるも、その後立て直し、先にまわしをつかむ。相手を引き付け土俵際まで持っていき寄り倒しで勝利を収めた。2回戦では、相手に先手を取られ、黒星を喫した。

△李

城裕貴(人3)の2回戦目は中学の時には1度も勝ったことがない相手との戦いに。立ち合いの勢いそのままに、攻め続け見事白星を挙げた。順調に勝ち進み、決勝の舞台に立つ。激しい立ち合い後、勢いよく相手に寄り切られ、苦杯をなめた。

△城

谷口恵太 (社2)は入部後初となる試合に臨んだ。寄り切りで敗北を喫したものの、「立ち合いで前に出て、当たり負けしないようにするという目標を達成できた」と、収穫を得る一戦となった。

吉川慧主将(文4)は初めて無差別級に出場。立ち合いで下に潜り込むも、手をついてしまう。無念の初戦敗退となった。

△吉川

山中と城が全国大会出場を決めた。今大会で結果を残せた者も、そうではなかった者も自粛期間中の取り組みは実を結ぶ。より一層努力を重ね、全員で勝利をつかんでいく。【文・写真:遠藤菜美香、金田侑香璃】

▼伊藤

「緊張せずにできると思っていたんですけど、練習の時から上半身に力が入っていて、本番もそうで。自分の相撲が取れなかった。8月末から練習が再開して、調整期間が短くて難しかったんですけど、濃い練習は出来て準備万端で臨めたかなとは思う。近所のジムに行ったり、公園の遊具を使って筋トレとかはした。自粛期間中に体重もちょっと増えた。1年の時から比べると今は85㌔なので30㌔くらい増えた。結構きつかったんですけど、ここまで体重を増やしてきたことよりも、85㌔から増やしていくことの方がきついって聞きます(笑)。まだ増やしたいので頑張ります。100㌔くらいまでは増やしたい。個人戦も考えてるんですけど、団体戦がメインって感じているので、そこで活躍できるくらいまで体重を増やしていきたいって考えています。そのために、同期の城が俺のことを強くしてくれようとしてるので、城と濃い練習をしていきたい。増量とかは自分自身で筋トレとか、食事回数を5回にしたりしていきたい。次は団体戦があって、部員が少ないのでメンバーには入っているんですけど、体重も増やして、技術も磨いて、勝ってチームに貢献したいと思います」

▼山中

「あんまり緊張するタイプではないので、緊張はなかった。去年この100㌔未満級で失敗して1回戦で負けてしまったので、今回は思い切って突いていこうと思っていた。初戦はうまいことかわしたら落ちてくれた。2回戦は相手に有利な形になったんですけど、強引にいったら寄り切れた。相手に先手を取られてしまったのでもっと自分から動いていけたらよかったと思う。1回105㌔まで増えたんですけど、コロナの影響でまた減ってしまった。去年よりは5㌔くらい増えていると思う。筋トレはずっとやっている。関大の道場が使えなくて相撲がずっとできなかったんですけど、近くのジムに通ってました。8月末からですけど、週5で練習できていたので、仕上げてこれたと思う。今年は100㌔未満級で全国決めることができたので、全日本で1番狙えるように頑張っていきたい。団体戦では西日本1部昇格を目指している。周りと比べたら、まだまだ力が足りていないので筋トレをもってして、ご飯ももっと食べて、体を大きくしたいです」

▼李

「緊張はめっちゃしてた。がちがちに(笑)。手が震えてた。先に相手にまわしをとられてしまったのがダメでした。自分の形に持っていくことができなかった。相撲は小4からやっている。関大には練習に来た時に主将に声を掛けられたので来ました。いっつも楽しく、仲良く稽古してる。コロナで練習ができないときは、家で腕立てしたり、走りに行ったりしていた。体重も大学入って10㌔増やした。毎日夜ご飯を3合食べてます。今回、調整する期間は短かったんですけど、体重はちょうどいい感じで。なので悔しいです。今年の目標は団体1部昇格で、そのために僕が先頭に立って1年生らしく前に出る相撲で先輩に勝利を捧げます」

▼城

「緊張はしていたんですけど、がむしゃらに取り組みました。1回戦の相手は小学生の時から知っていて、中学の時は勝ったことがなかった。今回は勝ててよかった。ずっと攻め続けていたのがよかったかなと思う。がむしゃらに一生懸命できた。決勝の相手とはやったことなかったんですけど、負けてしまって悔いが残った。全国大会では勝てるように頑張りたい。自粛期間中は筋トレとか、自主練とか体がなまらないように動いていた。今年は一つでも勝てるように頑張りたい。そのためには練習だけです」

▼谷口

「何日も前から緊張していたんですけど、自分の中で、立ち合いで前に出て当たり負けしないようにするっていう目標は決めていて、そこを達成することができた。負けてしまったけど、収穫のある試合だった。大学での練習ができるようになってからも基礎トレーニングしかできなかったので相撲という競技からしたら辛いことだったんですけど、しっかりみんなで頑張ってきた。去年の11月に入部したので、自粛期間は最初の試合に向けて能力を伸ばすための期間として過ごしていた。関大の相撲部は、先輩たちも優しくて初心者にもしっかり教えてくれる。今年の目標は1部昇格です」

▼吉川

「練習できない日が多かったので調整とかもかなり難しかったんですけど、その中でも後輩たちは一生懸命やってくれたので良かったと思う。(自身の試合について)一瞬で終わったので、練習不足かなと感じた。とりあえず西日本大会に向けて調整しながら結果を出していけたらと思う。練習が再開したのが先々週ぐらい。8月の23とかそのあたりだった。(コロナ期間中は)まず筋トレをして筋力を落とさないようにした。あとは体調管理をしっかりして練習再開に向けてやれることをやってきた。うちの部自体がそんなに人数が多い部じゃないので、基本的にコミュニケーションの部分では困ったことはなかった。大会に全員が出られるように、けがなく迎えるために練習再開直後はあんまり激しい練習はしないように基礎トレーニングをやった。その次の週からちょっとずつ実戦練習を入れて体を慣らしていった。まあ、そんなにギャップはなかったけど、みんな体が全然動いてないなというのは感じた。短い練習の中でこうやって結果を出せるということで、もっと練習したらさらに上を目指せるんじゃないかなと思います。全員頑張ってた。そのなかでも城は体が動いていたかなと思う。もっとやったら全国でも活躍してくれると思う。課題というよりほかのチームに比べると力がかなり劣っているのでしっかりトレーニングをして体を作って次の西日本団体戦につなげたい。チーム目標は西日本で今年も2部団体優勝して、1部に昇格すること。そこに向けてしっかりと練習していきたい」

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