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観客の心震わす迫真の舞台を披露!!

観客の心震わす迫真の舞台を披露!!

◇Spring Concert 2023◇3月12日◇吹田市文化会館メイシアター◇

今年度のスローガン、”Show The Best”を体現すべく、応援団吹奏楽部が新体制初の定期演奏会、スプリングコンサートを開催した。今年は「NO LIMIT!」と「OUR TREASURE」の2公演による構成。ポップスからシンフォニックまで多種多様なジャンルにチャレンジし、吹奏楽の自由さを表現した。

「NO LIMIT!」から始まった今回の公演。吹奏楽の際限のないチャレンジスピリットを体現するという思いのもと構成が組まれた。Act1、最初に演奏されたのは『Breezin’』。黒い衣装を身にまとい、コンサートの幕開けにふさわしい美しい音色を奏でた。次に演奏された『SJ&P_17”Quiet Zone”』ではソロパートも登場。アルトサックスパートから川﨑ひなた(社2)、今年度部長を務めるユーフォニウムパートの関谷香琳(シス理3)らがスポットライトを浴びながら堂々と演奏した。その後も演奏だけでなく、照明、音響など細部にもこだわり作り上げた舞台で観客の心をつかみ、Act1を終えた。

Act2では学生自身で一から作り上げた、オリジナリティあふれるステージとなった。ドラマや映画などで流行した『We Are Confidence Man』から始まり、Mrs. GREEN APPLEの『ダンスホール』、米津玄師の『感電』という順で披露。楽器で演奏するだけでなく、学生自ら歌い、ダンスも合わせ、舞台としての総合力の高さを見せた。Act2最後には『風のプロフィール』を演奏。一曲に対して、部員全員の力を結集させて作り上げた迫力満点の作品に、会場に集まった全員が圧倒させられ、盛大な拍手に包みこまれた。

続いて行われたAct3ではユニバーサルスタジオジャパンの世界観を完全再現。ゆったりとしたテンポからアップテンポな曲まで、一音一音丁寧に奏でた。ハリーポッターやマリオでおなじみの曲が次々と演奏され、観客を魅了していく。最後は『大阪LOVER』を演奏。各パートごとに一礼をしながら個性あふれるポーズをとり、笑顔を見せた。終演後は一段と大きな拍手が鳴り響いた場内。まさに心震わす圧巻の舞台で「NO LIMIT!」は幕を閉じた。

「OUR TREASURE」と題し始まったスプリングコンサート後半。第Ⅰ部ではフランス音楽特集が演奏された。「一音一音、繊細な音までこだわってきた」と福田亨音楽監督。『ロレーヌ行進曲』、『喜びの島』などクラシックの名曲を完璧に奏でた。第Ⅰ部最後は音楽の教科書にも掲載されている『《アルルの女》より第二組曲』を演奏。なめらかかつ低音を基調としたこの曲を場内に響き渡らせた。

中高生によるゲストステージが行われた後、公演はいよいよ最後のステージに。第Ⅲ部をジョイントステージと題し、中高生とともにミュージカルの名曲を演奏した。最初の曲は世界三大ミュージカルの一つ『オペラ座の怪人』。壮大なスケール感で共演した。スプリングコンサート、フィナーレを飾ったのは『レ・ミゼラブル』。”音楽は人の心を動かす”という言葉の通り、会場に詰め掛けたすべての人をとりこにする演奏となり、鳴りやまぬ拍手とともにコンサートは幕を閉じた。

吹奏楽の際限のない可能性を見出し、初めてのパフォーマンスをプログラムに構成するなど、チャレンジスピリッツとともに挑んだ今年のスプリングコンサート。学生自らが考え、動き、舞台を作り上げる関大吹奏楽部らしさあふれる公演となった。また吹奏楽部は今年度101代目を迎える応援団の一員でもあり、これから迎える総合関関戦や、各体育会の公式戦の応援にも駆けつけるなど活動は多岐にわたる。今年、応援団吹奏楽部はどれほどの美しい音色を奏でるのだろうか。あらゆる場面で活躍する吹奏楽部から今後も目が離せない【文:稲垣寛太/写真:松尾有咲】

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