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Showを体現!!

Showを体現!!

◇Spring Concert 2022◇3月21日◇吹田市文化会館メイシアター◇

 打楽器8重奏から演奏会がスタートした。曲は、3月19日に行われた全日本アンサンブルコンテストに出場し、みごと金賞を受賞した『プリズムラプソディⅡ~2台のマリンバと6人の打楽器奏者のための~』。幻想的な曲調を、鍵盤楽器を中心に作り上げていく。8人の息の合った手さばきに、会場全体が息をのんで演奏に聴き入った。柔らかい音と鋭い音を使い分け、最後は多数の打楽器が一体となって、駆け抜けるように曲を締めた。

 続いては金管5重奏だ。トランペット2人と、ホルン、トロンボーン、チューバが各1人ずつの編成で演奏した。誰もが馴染みのある民謡を主題とした曲で、観客の耳をわしづかみにした。この主題をトランペットから始まり、5人で紡いでいく。中盤はチューバを中心に曲が展開し、最後は速いテンポに合わせて、軽快な音楽を奏でた。

 大編成でのステージ1曲目は、『祝典序曲』。金管のファンファーレから曲が始まり、木管楽器がきらびやかに旋律を奏でた。中盤には中低音が音圧のある演奏で、曲を盛り上げる。木管楽器の駆け抜けるような連符も相まって、迫力満点でクライマックスを迎えた。

 次の曲は福島弘和作曲の『百年祭』。関西大学の大学昇格100周年を記念してこの曲を選曲した。クラリネットのソロから始まり、木管楽器を中心に世界観を作り上げていく。最後は暖かく、包み込むような音がホールに響き渡った。『ピース、ピースと鳥たちは歌う』は平和への願いを力強い音に託して演奏する。

 エレキギターやエレキベースが加わり、これまでとは打って変わってジャズ曲『Breezin’』を演奏する。元気な曲調から、ウォーキングベースが流れる大人な雰囲気に変わると、サックスがかっこよく決めた。中盤にはパーカッションや、トランペットとトロンボーンのソリがあり、各パートがそれぞれの色を出して演奏した。

 続いては今年のシンフォニック&ジャズコンテストで金賞・グランプリを獲得した2曲。『ラウンド・ミッドナイト』、『SJ&P_15』ともに、さまざまな楽器がソロを弾き、会場を盛り上げた。演奏会序盤とは180度違ったジャンルで、応援団吹奏楽部の幅の広さをアピールした。

 第二部最初は「Kandai Ska Paradise Orchestra」と題した、インストバンドが登場。『ルパン3世のテーマ』を熱奏。続く『Paradise Has No Border』では全員がソロを演奏し、ジャジーにかつ自由にかっこよく決めた。

 続くはマーチングステージ。『ディズニーショーケース』に乗せて、舞台を演出した。カラーガードの美しい舞や旗で観客を目から楽しませつつ、迫力あるサウンドで耳もわしづかみにする。終盤には観客のボルテージも最高潮に達し、ホール内は手拍子で包まれた。フィナーレは、拍手が鳴り止まなかった。

シンフォニックからポップス、マーチングまで、多彩なステージを披露した応援団吹奏楽。試合会場で、チアリングの音が響き渡る日が待ち遠しい。【文:松尾有咲/写真:大森一毅・木原綺音】

▼西口達也部長(社3)
「(コンサートを振り返って)見てくださるお客様を喜ばせたいという思いで、笑顔で最後までいけたと思います!(今回感じたよかった点や課題点を今後にどのようにつなげたいか)最後までとても楽しくて、たくさんの拍手をいただけた時に本当に頑張ってよかったなと思います。最初のスイッチが遅くて、後半に向けての追い上げが凄かったので、最初から全員でギアを入れて挑められたらよかったなと感じました。(今後の意気込み)これからもたくさんの方々に喜んでいただけるように、魅せつけられるように楽しんで頑張って行きたいと思います!」

▼関谷香琳(シス理2)
「(コンサートにどのような気持ちで挑んだか)新体制になってはじめての演奏会であり、また練習時間にも余裕がなかったので、本当に完成できるのか不安な気持ちがありました。ですが、当部のビジョンでもある『音楽を通して皆様に喜んでいただき、それを自らの喜びとする。』そして、今年度スローガンの『Show!!〜魅せつけろ!〜』をにもある通り、私たちの音楽を見てくださるお客様に魅せつけ、演奏会が終わり幸せな気持ちになっていただければという思いで演奏会に臨みました。(コンサートを振り返って)沢山のお客さまにご来場・ご視聴いただき、本当にうれしかったです。ご来場・ご視聴いただいた皆様、そして裏で動いてくださっていた全ての皆様ありがとうございました。曲が終わり、お客さまから拍手をいただいた瞬間に、「この部活に入ってよかった。音楽続けててよかった。」と感じました。そして、全ての曲において、部員みんなが今までで一番キラキラと輝いていて、全員が主役となり、1つの本番を作り上げることができ、感無量でした。(今回感じたよかった点や課題点を今後にどのようにつなげたいか)今回の演奏会では、特に、回生問わず意見を言い合い、全員で良い演奏会にしようという雰囲気が流れておりとても良かったと思います。一方で、演奏会までのギアのかかり始めが遅かったように感じるので、今後は、演奏会までの日数などの可視化を増やし、部員全員のモチベーションを上げれるようにしたいと思います。(今後の意気込み)2022年度の関西大学応援団吹奏楽部は、全ての本番を、私たちの音楽をみなさまに魅せつけ、皆さまに喜んでいただける本番にします。また、今年度は、コロナ禍以前のように外部で演奏をする機会も増えてくると思いますので、沢山の方々に関西大学応援団吹奏楽部のことを知っていただければと思います。」

▼後藤優月(文2)
「(コンサートにどのような気持ちで挑んだか)2年生で首席をさせていただいていることもあり、必ず成功させねばならないという責任感が大きかったように思います。しかし、自分自身も応援団吹奏楽部の一員であるため、誰よりも楽しみ、自分達の良さを1人でも多くの人に魅せつけようという気持ちが1番大きく、とにかく全力で挑んだ本番でした。(コンサートを振り返って)今回のコンサートは、非常にタイトなスケジュールの中開催したコンサートでした。私自身、幕前アンサンブルから全ての楽曲、ステージに乗っていたため、とにかくしんどかったです。でもそれ以上の達成感や成長を感じられました。本番という、緊張が伴い、いつも以上の力を発揮できない中でも、部員みんなで心を一つにして支えあった本番だけに、今まで以上に部員同士の絆を感じたコンサートでした。(今回感じたよかった点や課題点を今後にどのようにつなげたいか)今回のコンサートは応援団吹奏楽部が掲げる4スタイルのうち、3つを取り入れたステージでした。いつも以上にタイトなスケジュールの中、自分達のスタイルを全面的に魅せられるステージだったために、各ステージごとに「どうすれば1番いい姿を魅せることが出来るか」ということが今回のコンサートの1番課題だったと思います。しかし、タイトなスケジュールな中でもたくさんのことに挑戦することができたので、どうやって私たちの良さを皆様に魅せられるかを考えるきっかけにもなりました。今回の経験をもとに、今後も素晴らしい演奏をお聞かせできるよう、日々進化し魅せられるKUSBになりたいです。(今後の意気込み)私たち応援団吹奏楽部は、部員一人ひとりが、「音楽を通して皆様に喜んでいただき、それを自らの喜びとする。」という当部のビジョンに基づき日々の練習に励んでいます。このビジョンの通り、私たちは、私たちを応援してくださる方々の喜びのために活動しています。現在もまだ、新型コロナウイルスが流行する前のようには活動できていませんが、それでも少しずつさまざまなステージに立てるようになってきました。本番が多くなり、今以上に忙しくなったとしても、一つ一つのステージを見にきてくださっている皆様を笑顔にできるよう、全てのステージに全身全霊で挑む、そんな私たちの姿をお見せできればと思います!」

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