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7年ぶりの伊勢路は襷つなぎきれず

7年ぶりの伊勢路は襷つなぎきれず

◇第55回全日本大学駅伝対校選手権大会◇11月5日◇熱田神宮〜伊勢神宮◇

[最終結果] 18位 5:34.38
1区 谷村恒晟(安全2)
2区 亀田仁一路(安全4)
3区 伊藤仁(経4)
4区 秋山翔太朗(法2)
5区 大槻涼人(政策1)
6区 市川侑生(文2)
7区 坂本亘生(化生3)
8区 坂東壮琉(商3)

三大駅伝の1つ、全日本大学駅伝対校選手権大会(伊勢路)。昨年は出雲駅伝への出場権を手にしながら伊勢路を逃すという悔しい結果になった。しかし、今年は全日本駅伝予選会を勝ち上がり、7年ぶりに伊勢路への出場権も獲得。紫紺の走者達が熱田神宮から伊勢神宮を目掛けて走った。

最初にして最短区間である1区。勝負を左右しかねないこの先頭走者に、エースの亀田ではなく近日調子が良い谷村を起用した。朝8時10分に熱田神宮を一斉にスタートし、西へと向かう。谷村は全国の猛者へ必死に食らいつき、先頭から1分12秒遅れで襷をつないだ。

△熱田神宮前を走る谷村ら先頭集団

木曽川大橋を超えて三重県へ入る2区に、エースの亀田を投入。亀田は区間順位14位となる走りを見せ、4つ順位を上げた17位で襷を託した。

前半最長区間である3区には伊藤を起用した。伊藤は区間順位20位の走りで、1つ前を走る立命大に1秒差に付ける17位をキープした。

四日市の工業地帯を背に走る4区は2年生の秋山。序盤から立命大を追いかけ、途中逆転に成功する。結果、区間順位18位の走りで17位に順位を上げた。

△立命大の走者を追いかける秋山

後半戦の幕開け、鈴鹿から津へと至る5区。1年生の大槻は区間23位となり、立命大に再逆転を許し18位で襷をつないだ。

津市街地を抜け、終盤につなぐ6区を走るのは市川。区間18位となる走りで立命大に再度逆転へ成功する。17位で襷リレーをするも、5から7区は15分差が付くと繰り上げスタートとなる。市川はなんとか食らいつき、先頭を走る駒澤大からは14分30秒につけ繰り上げは免れた。

△津駅前を走る市川

各大学のエースが集う7区は坂本が走った。坂本は懸命に走るも、区間22位となり1位から20分38秒遅れで第7中継所に到着。5分前に最終走者の坂東は繰り上げでスタートしており、関大の襷は惜しくも伊勢神宮までつながらなかった。季節外れの陽気の中で必死に走った坂本は中継所に着くやいなや脱水で倒れる。起き上がることもできず、30分後に救急搬送された。

△走者を待たず繰り上げスタートとなった坂東ら
△脱水で倒れ込む坂本

最後にして最長の区間・8区を白襷で走った坂東。2週間後の丹後駅伝からチームを新たに率いる意地を見せ、区間16位の走りを見せる。17番目に伊勢神宮内宮前にゴールし、最終的には関大は18位となった。

△内宮前で撮影に応じる選手たち

6年分の無念を背負い走り、地方の大学としては大経大に次ぐ2位となった関大。関東勢以外襷をつなぎきれなかったこの大会で、最後の中継所まで襷をつないだ。次こそは伊勢神宮へ関大の襷をつなぐため、まずは来年の全日本駅伝予選会に勝ち上がる。【文/写真:𠮷村虎太郎】

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