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7位入賞も杜の都で課題残す

7位入賞も杜の都で課題残す

◇第 41 回全日本大学女子駅伝対校選手権大会◇10月29日◇弘進ゴムアスリートパーク仙台ほか◇

[最終結果] 7位 2:07.44
1区 前田彩花(商1)
2区 石松空(文3)
3区 伐栗夢七(商3)
4区 近藤来那(人4)
5区 磯野美空(社4)
6区 岩本風音(社2)

16年連続の出場となった全日本大学女子駅伝対校選手権(全日本女子駅伝)。今年からコースが変更となり、全日本女子駅伝が生まれ変わった。新たな大会で「2位以上が目標」と意気込んだのは女子中長距離パート長を勤める磯野。しかし、上位に食らいつくことができず7位でのフィニッシュとなり、なんとかシード権を得た。

先頭を走ったのは1年生の前田。スタート地の弘進ゴムアスリートパーク仙台を抜け、杜の都・仙台の市街地へ繰り出した。初の全日本女子駅伝出場となった前田だが、先頭としてしっかりレースを作る。結果、トップから13秒遅れの区間3位で襷をつないだ。

△前田ら先頭集団

最短距離となる2区を走るのは、3度目の出場となった石松。しかし、屈指のスピード区間であるここで2人に追い越され、5位での襷リレーとなった。

△石松

3区は同じく3度目の出場の伐栗。ここでは1人を追い越し、2位の立命大から26秒遅れで襷を渡し、上位進出への望みをつないだ。

△伐栗

4区を走るのは3度目の出場の近藤。しかし終わってみれば区間11位とあまり数字が振るわず。7位での襷リレーとなった。

目標の2位以上へ向け、巻き返しを託されたのがチームを率いた磯野。青葉通や定禅寺通など、「杜の都」と呼ばれる所以たる景色を駆け抜ける。結果、磯野は前を走っていた大阪学院大を追い越し6位で襷をアンカーへ託した。

△磯野(左)へ襷を託した近藤

アンカーは初出場の岩本。ゴールの弘進ゴムアスリートパーク仙台を目指し走ったものの、途中大阪学院大に再逆転を許す。7番目に競技場に入り、最後のトラックへ。ここでも順位は変わらず7着でフィニッシュ。2年連続のシード権獲得も目標の2位以上には及ばず。レース後、チームを率いた磯野の目から涙が消えることはしばらくなかった。

△ゴールテープを切る岩本

結果は振るわなかったものの、厚いとは言えない選手層で7位入賞まで戦い抜いた関大。磯野の涙は次への糧になるはずだ。次の舞台は4年生の引退試合となる富士山女子駅伝だ。昨年の8位を超え、シード権のその先を目指す。【文:𠮷村虎太郎/写真:𠮷村虎太郎・土口暢大】

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