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60㌔豊永100㌔大橋がベスト4、90㌔渡邉が7位で全国決める

60㌔豊永100㌔大橋がベスト4、90㌔渡邉が7位で全国決める

◇2023年度関西学生体重別選手権大会◇8月20日◇於・堺市立大浜武道館

[男子60㌔級]
豊永奏太(人4)ベスト4
西澤晃(社4)ベスト16
杉森政弥(文1)2回戦敗退

[男子66㌔級]
眞木学人(法4)2回戦敗退
内田寿大(経3)ベスト16
松村優一(人3)ベスト16
白石英嗣(人3)1回戦敗退

[男子73㌔級]
出口優斗(人4)3回戦敗退
前田大地(化生3)3回戦敗退
若林一輝(人2)3回戦敗退
桜井信之(文2)2回戦敗退

[男子81㌔級]
広岡侑希(人3)2回戦敗退
井口貫至朗(人2)2回戦敗退
古賀光(人2)ベスト16

[男子90㌔級]
南雲空(人4)1回戦敗退
宮部広大(人4)2回戦敗退
尾古礼夢(人3)ベスト16
渡邉大虎(人1)7位

[男子100㌔級]
上田泰介(人4)ベスト8
大橋洸俊(人4)ベスト4
生田勇次郎(人2)2回戦敗退

[男子100㌔超級]
森下透五(経3)1回戦敗退

[女子48㌔級]
大西芹奈(人1)1回戦敗退

[女子63㌔級]
鍋谷泉(法3)1回戦敗退
松本咲来(社2)棄権

今大会、関大からは男女合わせて24名が出場。その中でも、60㌔級の豊永と、100㌔級の大橋がベスト4に入る健闘を見せた。また、1年生の渡邉は7位決定戦を制す。そして、豊永、大橋、渡邉の3人が全日本学生体重別選手権大会への切符をつかんだ。

男子73㌔級・桜井の2回戦は最後まで勝敗の分からないギリギリの試合だった。1回戦は開始30秒で、背負い投げで技ありを先取し、抑え込みで一本。試合時間1分ほどで勝ち上がると、2回戦は天理大の強敵と対戦する。「2回戦が山場」と試合前に語ったように、厳しい戦いとなった。開始から両者激しく組み手を争う。桜井は先に指導を2つ取られ、後がない状況に。相手の技をさばきながら、組み手から積極的に技をかける。そして、試合は延長戦(GS)に突入した。足を出すなど、相手を揺さぶりながら試合を展開。対応できない相手に次々と指導が入る。ついに、相手が2つ目の指導を言い渡された。その後も動きに変化をつけながら攻める。完全に桜井のペースで試合が進み、勝利が間近に迫っていた。しかし、最後は相手が大内刈りで一本。粘り強い柔道を見せたものの、悔しい敗北を喫した

男子90㌔級の渡邉は確実に勝つことを目標に、大学初の今大会に臨む。3試合を勝利し、準々決勝に挑んだ。準々決勝、7位決定戦は悔しくも敗北してしまう。しかし、全国出場をかけた出場決定戦で、意地を見せた。試合は、先に相手に技ありを取られてしまい厳しい展開に。しかし、最後は冷静に一本を取り見事逆転勝ち。1年生ながら強さを発揮し、全国への切符をつかんだ。

男子60㌔級の豊永は、2回戦を背負い投げで勝利すると、続く3回戦も突破。臨んだ準々決勝では、何度も対戦経験のある選手と当たる。開始から前に攻め、先に相手から1つ目の指導を奪う。その後は両者技を繰り出すもかけきれず、試合は拮抗(きっこう)した展開が続いた。そして、お互いに指導が1つずつ入った状況で、GSに突入。豊永が釣り手を持つと先に技をかけるなど、ペースを握る。そして、GS開始後まもなく、相手から2つ目の指導を奪った。後がなくなった相手は、積極的に攻めの姿勢に移る。途中、抑え込まれ危ない場面もあったが、なんとか耐えしのぐ。「根性では負けない」と粘り強い柔道で、最後まで背負い投げや小内刈りなどの技を出した。そして、ついに相手に3つ目の指導を与える。豊永が長い長いGSを制し、準決勝に駒を進めた。準決勝は、これまでの疲労が溜まる中での対戦に。最後は相手に技ありからそのまま抑え込みに入られ、一本負け。しかし、ベスト4と好成績を収めた。

男子100㌔級の大橋は、2回戦を大内刈りで、3回戦を大腰で技ありを取り、勝ち進んだ。迎えた準々決勝。序盤に両者とも、1つ目の指導が与えられた。試合はスローペースで進んだ。両者相手を探るように、丁寧に組み手を行い、技をかける。4分間では決着がつかず、両者指導が1つずつのまま、GSにもつれこんだ。何とか決めきりたいところだったが、相手の攻めに大橋が2つ目の指導をとられ、後がない状況になってしまう。しかし、直後に小外刈りで見事相手を崩す。これが技ありとなり、勝利を飾った。準決勝では、相手の組み手に苦戦しながらの対戦に。最後は小外刈りを決められ、一本負けを喫した。しかし、豊永と同じく見事ベスト4に輝いた。

それぞれの選手がベストを尽くした今大会。結果より、60㌔級の豊永、90㌔級の渡邉、100㌔級の大橋が9月30日、10月1日に日本武道館で行われる、全学への出場を決めた。また、10月21日には全日本学生体重別優勝大会も開催。次の試合も、不撓不屈の柔道で勝利をつかみ取る。【文:松尾有咲/写真:井藤佳奈】

▼豊永
「(2年生で全国出場を決め、昨年は出場を逃し悔しさもあったが、今大会どのような気持ちで臨んだか)去年というのは、どうしても1位と2位だけが出られる講道館杯に出たいなという思いが強すぎて空回りした印象でした。今回は自分の中でも4年生で最後なので、気楽に行ければ練習の実力を発揮できるのかなと思って、いい意味で軽い気持ちで挑みました。(2、3回戦を振り返って、今日の出だしは)今日は2回戦(初戦)で背負い投げがスムーズに出たので、その時に調子はいいのかなと思いました。(準々決勝について)自分は石川県出身なんですけど、実は相手が石川県の県大会の決勝で毎回やっていた相手でした。お互いの手は知り尽くした状況だったので、自分の技がうまく出せない厳しい展開だったんですけど、GS行った時に根性では負けないという思いが自分の中ですごくあったので、それだけはぶれずに粘り強く戦うことができたと思います。(準決勝について、相手の印象は)準決勝の相手も何回もやったことのある相手で、準々決勝の疲れが大きかったのもあるし、自分でも苦手な相手だったので、空回りしてうまく技が出せなかったなと、悔しい結果になりました。(全国へ向けての意気込み)全国大会ではベスト8以上が講道館杯に出場できることになるので、必ずその切符を取って、応援してくれるみんなにいい報告ができるように頑張ります」

▼大橋
「(4年生で最後の大会、どのような気持ちで臨んだか)全日本学生は最後で、1位と2位は講道館杯に出られるので、そこを目指していこうと思っていたんですけど負けました。(2、3回戦を振り返って、今日の出だしは)いつもよりは調子が良かったです。2回戦は指導を1つ取って、両者指導をもらって、最後は大内刈りで投げれました。3回戦は大腰で技ありとって勝ちました。(準々決勝を振り返って)指導を2つ取られていたので負けるかなと思っていたんですけど、4年生の意地出しました。(準決勝の相手の印象は)組み手がうまかったので、ずっと頭を落とされていてやりづらかったです。(準決勝について)最初の組み手は良かったんですけど、自分の苦手なところで負けてしまったので、全学に向けて、また頑張りたいです。(全国への意気込み)全国ベスト8以上を目指して、講道館杯に出られるように頑張ります」

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