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4日間の激闘終え、関西インカレ笑顔で終幕

4日間の激闘終え、関西インカレ笑顔で終幕

◇第97回関西学生対校選手権大会最終日◇10月23日◇ヤンマーフィールド長居◇

[男子200㍍決勝]

本多諒平(3年)3位 21.37 

滝本勇仁(3年)7位 21.62

[男子800㍍決勝]

松本駿(2年)2位 1.49.99

[男子3000㍍障害]

嶋谷鐘次郎(2年)3位 9.23.82

橋本颯太(2年)4位 9.24.18

谷川啓斗(2年)12位 10.01.39

[男子10000㍍競歩]

山内皓太(3年)7位 44.29.49

[女子1600㍍リレー決勝]

関大 8着(名免良栞(4年)、安藤来望(2年)、立川可乃(1年)、杉浦葵(3年)) 4.05.37 

[女子走幅跳]

田上陽菜(4年)3位 5㍍72

八田真奈(2年)5位 5㍍67

上島優里(1年)22位 5㍍11

[女子棒高跳]

今碇真央(2年)9位 3㍍20

関西インカレ最終日。決勝種目が多く、これまでの日に比べると出場選手は限られた。だが、今日は出場した種目の多くで結果を残した。終わり良ければすべてよし。笑顔の関西インカレとなった。

豪雨の中行われたのは女子棒高跳。踏切が難しく、多くの選手が思うような記録を残せない中、今碇が3㍍20の跳躍を見せた。

△今碇

続く競技は男子10000㍍競歩。雨脚は弱まるが、気温も低く、苦しい気候は続く。そんな中、山内は集団から離れる時間がありつつも必死に順位を守り抜く。7位入賞となるタイムで最後まで歩きぬいた。

△山内

男子800㍍決勝には昨日ベストを更新し、好調な松本が出場。スタートからハイペースな展開となり、多くの選手が置いて行かれる中、そこに松本は付いていく。普段得意とするレース展開とは真逆となるが、「今回は失敗を覚悟で突っ込んでみた」と上位争いに参加する。そのまま大きな減速はなく2位でフィニッシュ。またもベストを更新し、1.49.99の記録を打ち立てた。

△松本

続いて行われた決勝種目の男子200㍍。滝本は好スタートを切り、積極的に仕掛ける。一方本多は、中盤から加速し、最後の直線で上位争いをする。結果としては本多が3位、滝本が7位となったが、「タイムがもう一歩というところ」(本多)。「足の状態的にも行けるところまで行ったぐらいで満足はしていない」(滝本)と、まだまだ上を目指す2人。来年に期待を残すレースとなった。

△滝本
△本多

関大最後のフィールド競技となった女子走幅跳には3選手がエントリー。1年生の上島は記録が振るわず。八田は安定した跳躍を見せ、5位入賞。そしてここでは、三段跳で思うような結果を残すことができなかった田上が躍動。5回目の試技終了時点では6位だったが、最後の跳躍で5㍍72のビックジャンプ。一気に順位を上げ、見事3位入賞を果たした。

△上島
△八田
△田上

残す競技もあと2つ。男子3000㍍障害には3人の2年生が出場した。嶋谷はスタート直後から首位に立ちレースを引っ張る。橋本、谷川の2人は後方から、レース展開を伺う。第1集団に付いていた嶋谷だが、2000㍍付近で先頭との差を広げられる。そして、残り1周。谷川は少し遅れてしまうが、橋本が嶋谷をめがけて猛追。関大の2人でのデッドヒートとなるが、嶋谷が意地の走りで前を行かせない。嶋谷が3位、橋本が4位と、2選手での入賞を果たした。

△嶋谷
△橋本
△谷川

関大の関西インカレを締めくくる種目は女子1600㍍リレー決勝。予選とはメンバーを変えての挑戦となる。4年生の名免良は最後の関西インカレにすべてを懸ける。意地の走りで2走の安藤につなぐ。だが、周りのレベルの高さは本物。かなりの差を広げられるが、安藤は必死に食らいつく。続く立川と杉浦も最後まで諦めず、バトンをつなぎ切った。

△名免良
△立川(左)と安藤
△杉浦(左)と立川
△杉浦

4日間にわたる関西インカレもついに閉幕。好記録を残した選手も多く、それぞれの選手にとって実りのある大会となった。そして、短距離シーズンは終わり、ここからは駅伝シーズンに突入。次は関大ロングがその力を見せつける番だ。【文:宮本晃希/写真:宮本晃希・小西菜夕】

▼本多
「(200㍍について)とりあえず3位に入れたのはよかったんですけど、タイムが昨日は21秒20のベストで、今日は21秒37だった。20秒台を目標としていたので、タイムがもう一歩というところ。でも、しっかり3位に入れたことはよかった。(2種目でベストを出せたことについて)ベストは出たけど、まだどっちもいけると思う。今シーズンは分からないけど、来年はこれ以上ベストを更新して、100も200も関カレで勝てるように頑張る。(今後の目標は)来年は関カレの100、200、4継で3冠して、全カレでも戦えるようにして、日本選手権も出られるようにする」

▼滝本
「足の状態が良くなかったけど、それにしては200で決勝に残れてよかった感じ。200㍍のタイムについてはもう少し欲しかったけど、最低限の目標はクリアできた。決勝のレースはスタートから出られて、足の状態的にも行けるとこまでは行ったぐらいで、満足はしていない。(本多の3位について)個人としては悔しいけど、チームとしてはうれしい結果を残してくれて、自分もうれしい気持ちになったのと、悔しい気持ちになったのと両方。(リレーについて)バトンはうまくいった。その分、個人で勝負できなかったのは悔しかったけど、いいバトンができたことは悔いがない。(来年に向けて)みんなとコミュニケーションをとって、作戦を練って頑張っていきたい」

▼松本
「(今日のレースは)だいぶいつもの自分の感じとは違って、いつもは後ろの方で様子を見ながらラストで出せたらというのが自分のレース。でも今日は、最後ペースが落ちる気覚悟で突っ込んでみたという感じで、しんどかったけど、なんとか粘ることができた。(なぜレースプランを変えたのか)全カレのときに失敗してしまって、それが悔しかったこともあって、今回は今年最後の800㍍で、僕の場合はまだ2回生で来年に失敗を生かせるので挑戦してみた。だいぶ怖かった(笑)。監督とも最初に突っ込んで、ラスト粘る練習をしていて、一緒にここ数か月やってきて、それを生かすことができたと思う。(今回のタイムについて)49秒99でギリギリのタイムではあるけど、なんとか食い込むことができた。だけど、全カレに行ったら49秒や48秒の人はいっぱいいるんで、来年の関カレ、全カレに向けて安定して49秒を出せるようにこの冬で練習を積んでいきたい」

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