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長きにわたる歴史と思いを胸に 創設100周年記念祭を開催

長きにわたる歴史と思いを胸に 創設100周年記念祭を開催

◇関西大学応援団創設100周年記念祭◇9月10日◇グランキューブ大阪◇

100年間の歴史や思い、応援団の生きざまを体現すべく、「進」と団方針を掲げて始動した創設100周年の今年。3部それぞれが多くの行事や大会を抱えながらも関西大学応援団創立100周年記念祭(記念祭)に向け、懸命に稽古に励んだ。本番では磨き上げた演舞でおよそ2000人の観客を魅了。団としてのさらなる飛躍を感じさせるひと時となった。

冒頭では100周年記念式典が実施される。団旗掲揚や学歌斉唱が行われ関大の誇り高き伝統を再確認させた。

△鈴木れな穂団長(経4)

その後開催された100周年記念演舞祭では、3部構成で関大応援団の100年を歴史絵巻のように振り返った。長い月日での関大応援団の進化や発展を表現する。

1部では「黎明期」と題し、関西大学が大学昇格などの中で応援団が学友のリーダーとして確立していく様を体現した。鯉の滝登り、応援団節といった伝統ある演舞の数々を披露。観客を魅了した。

続く2部の「発展期」は吹奏楽部の華麗な演奏から開始。この部では、関大リングや新学生歌を演目に選ぶ。吹奏楽部やバトン・チアリーダー部の前身であるバトントワリング部の誕生など、現在一般的に応援団のイメージとして思い浮かべられる時代を取りあげた。

3部はバトン・チアリーダー部「HELIOS」のFLASHで幕を開ける。JAPAN CUPから短い日数であったにも関わらず、一切妥協なく調整を積み重ねた。指先までしっかりとそろえられたパフォーマンスには、客席から大きな拍手が寄せられる。「現在から未来へ」と題されたこの部では、吹奏楽部のダンスしながらプレイする「ダンプレ」など近年の応援団の形を振り返った。

最後に記念祭を締めくくったのは逍遥歌。ステージから降りた油田和樹リーダー部長(文4)が指揮を取る。関大応援団のさらなる発展を祈念し、現役団員と会場の観客が一体となった。

△油田リーダー部長

コロナ禍初の3部そろっての甲子園応援や各部の大会と利他の精神ですべての行事に尽力した応援団。記念祭では会場全体を虜にする圧巻の演舞で多くの拍手を集めた。しかし「これはあくまで通過点」と鈴木れな穂団長(経4)。この先に続く、応援団のさらなる飛躍に向けて部員たちは歩みを進める。【文:大森一毅/写真:稲垣寛太・大森一毅・木原綺音】

[リーダー部]
▼鈴木団長
「自分自身もやり切れたし、何より同期と後輩が一生懸命手を叩き、声を出し、楽器を吹き、踊る姿を見られたのでより達成感を感じました。100周年記念祭は歴代の行事の中で1番大きな行事ではありますが、まだまだ100代応援団は続くのでこれはあくまで通過点。理想像を高く掲げて、まだまだ全員で頑張ります。(苦労した点)夏休みはほぼOFFはなかったし、コロナウイルスで練習が止まった時期もありました。また、考え方も活動も全く違う3部が一体となることの難しさも感じました。(先輩や後輩、同期に伝えたいこと)私が緊張してしまっている時や焦っている時、どんな時でも誰かが隣にいてくれて、私の味方でいてくれて、団長である私が1番頑張らないといけないと心から思えたのは皆様のおかげです。ありがとう。辛いことやしんどいことの方が多かったはずなのに、多くの団員が楽しかったと最後話してくれたことが1番うれしかったです。(来場した方への言葉)現役だけでは創り上げられなかった。改めて日頃より我々を支えてくださる方々や必要としてくださる方々、愛してくれる方々への感謝の気持ちでいっぱいです。(今後に向けて)私が1番頑張ります」

▼油田部長
「自分たちが入部した頃からずっと100周年や100代だと言われ続け、気がつけば自分が幹部となっていて、あっという間の4年間だったと感じています。そして、100周年記念祭を無事に終えることができたことに安心しており、本当にやりきったという強い気持ちが表れています。応援団を続けていて本当に良かったと最も感じる事のできた時間でした。様々な方々の御支援により、このような盛大な記念祭に携わることができて感無量です。(成長できたと感じる点は)4年生となり、人の上に立つ者としてどのように後輩指導に携わるべきかに悩みました。特に記念祭の準備では意見の相違で他部と揉めたり、後輩がメンタルブレイクしてしまったりなど、非常に難しい問題が起きましたが、自分自身の経験などを踏まえてしっかり対応することができたので、そういったところに過去の経験が生きており成長したのだなと実感しました。反対に、後輩の体調管理など部の長として誰よりも部員の健康に気遣い、練習メニューなどもしっかり組んだので、そういったところに苦労を感じるものがありました。(先輩や後輩、同期に伝えたいことは)先輩方には本当に様々な場面でご支援頂きましたので、感謝の気持ちでいっぱいです。後輩たちは本当にここまでよくついて来てくれたと思っており、辛く厳しい練習メニューなどにも対応してくれたので、本当に感謝の気持ちしかありません。ありがとう。そして、同期は団の長として誰よりも応援団の事を愛しており、誰よりも強い意志の持ち主だと私は身近で見てきて思いました。同期がいたからこそ、この100周年記念祭を無事に迎えることができたのだと考えており、同期がいなければ自分はここまで部や団のことに必死になれなかったと思います。(来場した方への言葉)先日はお忙しい中にも関わりませず、会場に足をお運びいただきありがとうございます。皆様の温かいご声援のおかげで我々応援団も悔いなく100周年記念祭を最高の気持ちで終えることができました。本当にありがとうございます。(今後に向けて)私が引退するまであと3ヶ月しかないという事実に驚きを隠せませんが、絶対にやり残すことのないように一日一日を大切に過ごし、少しでも多くのことを後輩たちに残すことができればと考えております。関西大学応援団は日本一の応援団です。この団体に携わることができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。悔いの残らないよう最後まで愛する仲間達とやり切ります!」

▼河口直生(法3)
「100周年記念祭実行委員として2月から準備などを進めてきて、それを体現することができて良かったです。(先輩や後輩、同期に伝えたいことは)現役の我々があのような舞台で演舞ができたのは先輩方のご協力があってのことです。本当にありがとうございました。(来場した方への言葉)友達には地元が滋賀ということで往復の交通費で2000円以上かかってしまうのに見に来てくれてありがとう。その他の来場していただいた皆様にはお忙しい中に関わらず、遠方からも大勢の方に来ていただき、感謝の言葉しかありません。 関大応援団は100周年を迎えましたが、これからも飛躍し続けますので何卒よろしくお願いいたします」

▼鈴木雄登(法3)
「100周年記念祭を終えて感動、達成感でいっぱいです。(成長できたと感じる点は)本番に向けて何回も通しをする中で、全員が意見を言い合っていたことです。(先輩や後輩、同期に伝えたいこと)感謝しかないです。この仲間でこの行事を迎えられたことを誇りに思います。(来場した方への言葉)一生に一度のイベントにたくさんの方に来ていただいて、感激でした」

▼中塚隼太(商3)
「100周年記念祭は楽しかったです。準備や練習の段階では、総務作業で苦労しました。(先輩や後輩、同期に伝えたいこと)支えていただきありがとうございます。(来場した方への言葉)御足労いただきありがとうございました。(今後に向けて)お忙しい中、ご協力いただきましてありがとうございました。まだまだリーダーの練習をさせていただきます」

▼前中勇人(社3)
「100周年記念祭を終えて、達成感と共に、来年これを越えようという新しい感情が生まれました。(成長できたと感じる点は)後輩を常に見るということをするだけから、後輩にその視点を持たせるようにすること。反対に、リーダー部は人数が少ない中で一人一人が強い意志を持たないといけないという点に苦労しました。(来場した方への言葉)これからも100代、200代と応援団の応援をお願いします。尽くします全員に」

▼吉田雄一朗(シス理3)
「100周年記念祭に向けてたくさん準備してきたので、達成感がすごいです。今までよりも3部で行動することが多くなったので、より3部での団結力が強くなったと感じます。しかし、今まで行ったことない形式での演舞演奏だったのでそこは苦労しました。(来場した方への言葉)来ていただいてありがとうございました。たくさんの励ましの言葉などをいただいて、今後より一層頑張っていこうと思えました。(今後に向けて)100周年記念祭で終わりではなく、ここから再スタートであるくらいの気持ちで今後も活動に取り組んでいこうと思います」

▼板持光太郎(経2)
「100周年記念祭を無事終えることができ、良かったです。本番までの準備をする中で分からないことだらけで苦労しましたが、我慢強くなれたと思います。(来場した方への言葉)お忙しい中、ご協力いただきましてありがとうございました。伝統を絶やさないよう頑張ります」

▼竹之内誉(政策1)
「100周年記念祭を終えて達成感を感じることができ、とても楽しかったです。最後までやり切る力を得ました。演舞やリーダー等覚えることが多かった点では苦労しました。(来場した方への言葉)お忙しい中、ご協力いただきましてありがとうございました。これからも頑張ります」

[吹奏楽部]
▼西口達也部長(社4)
「この半年間、本番のために一生懸命準備し、全員で頑張ってきました。(吹奏楽部の)大会が終わり10日間ほどで仕上げるということで苦労もありましたが、私たち吹奏楽部の長所である「やる気とポジティブ」で全員が楽しみながら乗り越えることができました。本番ではたくさんのお客様にお越しいただき、たくさんの拍手とお客さまの笑顔を見てここまで頑張ってきて良かったと心の底から感じることができました。この本番で応援団のすばらしさ、進化し続ける私たちの姿をお客様に魅せることができたこと。そして、ここまでみんなで協力し信じ合ってこの本番に挑み、期待に応えることができたことが本当に良かったと思いました。(成長できたと感じる点は)吹奏楽部はホールに提出する資料作成、練習の進行、スケジュール作成などを行いました。私たちが日々の本番で培ってきた力をこの本番で生かすことができ、大変やりがいを感じましたし、とても大きな本番なため普段の演奏会よりも複雑な点が何点かあり今後の演奏会にも生かせる部分がたくさんあったので私たちの演奏会にもたくさん生かし、さらに成長した応援団吹奏楽部の姿をお魅せしたいと思っております。(先輩や後輩、同期に伝えたいことは)私は学年関係なく全員に助けてもらい、そして支えてもらいました。特に、一緒に実行委員をしてくれたメンバーには 心の底から感謝していますし、本当に尊敬をしています。いつも本当にありがとう!そして、今回は全員でこの本番に挑み、終わった後にみんなが笑顔でやって良かったと言ってもらえた時に心の底から喜びを感じました。僕は本当にみんなの笑顔が大好きです。これからもみんなの素敵な笑顔や魅力が引き出せるように頑張っていきます!(来場した方への言葉)お忙しい中お越しいただき誠にありがとうございました。たくさんの方々に応援していただき、最後まで心の底から楽しんで本番を終えることができました。本当にありがとうございました。これからも、進化し続ける私たちの姿をお魅せできるように頑張っていきます。 よろしくお願い致します。(今後に向けて)これからも私たちの活動はまだまだ続きます。 そして、その度に私たちはみんなで成長していきます。飽きさせない一人一人の素晴らしい魅力が詰まった私たち応援団の姿をお楽しみください!」

▼濱田きらら(情4)
「100周年という節目に現役として立ち会うことができ、とても光栄に思っております。関西大学応援団は新たなスタートを切りました。(来場した方への言葉)ご多忙の中、足を運んでいただきありがとうございます。たくさんの拍手をいただけたときは胸が熱くなりました。この記念祭が開催できたのもみなさまのおかげです。ご支援ありがとうございました。(今後に向けて)これから、関西大学応援団は150年、200年とその先もずっと続いていきます。今の活動ひとつひとつを大切にこれからも頑張ります!」

[バトン・チアリーダー部]
▼宮本明日佳部長(商4)
「まずは100周年記念祭というすばらしい行事が開催できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。ご尽力いただいた方、お越しいただいた方、本当にありがとうございました。そして、現役部員としてステージに立つことができとてもうれしかったです。演舞、チアリング、単独ステージのどこの瞬間を思い返しても楽しいステージで最後の逍遥歌を歌っているときには応援団で良かったと心から思いました。記念祭では今までに行ったことのなかった曲の組み合わせや映像もほとんど残っていないほどの曲を取り込んだ2つのチアリングステージを経験することができました。そして、毎年開催している団祭とはまた違った1部から3部までの曲目が過去から未来へといった構成にも初挑戦しました。(先輩や後輩、同期に伝えたいことは)これからも一緒に頑張ろう!100周年記念祭が開催できたのも今まで伝統をつないできてくださった先輩がいるからです。次は私たちが101年、200年へとバトンをつなぎます。(来場した方への言葉)お越しいただき、本当にありがとうございました。今後も関西大学応援団が日本一の応援団です!(今後に向けて)9月からも応援団として参加できる行事がまだまだあります。今後も関西大学を盛り上げ、見てくださる方にパワーをお届けするので、私たち関西大学応援団に期待していてください!」

▼藤川美玲(経4)
「100周年記念祭を終えて、応援団がどれほどの方に支えられているかということを身に染みて感じました。現在の自分達だけではなく、過去や未来について目を向けることで新しい発見が見つかり、自分達のあるべき姿、100年の伝統や仲間の大切さ、応援団員としての自覚に改めて気づくことができました。(先輩や後輩、同期に伝えたいこと)たくさん支えてくれて、臨機応変に対応してくれて本当にありがとう。みんなの協力があって、無事に成功させることができました。あと3ヶ月全力で進み続けよう!(来場した方への言葉)多忙の中、ご来場いただき本当にありがとうございます。終演後、2000人を超えるたくさんの方々から激励のメッセージをいただき、団員一同やりきったという達成感でいっぱいです。団方針の通り、これからも応援団は150年、200年と進んでいきます。今後ともみなさまの温かいご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。(今後に向けて)第100代応援団、まだまだ行事やイベントが残っているので残り3ヶ月間悔いのないよう全力で取り組みます」

▼市島梨永瑠(商4)
「100周年記念祭を終えて、楽しかったの一言につきます。久しぶりに3部でたくさんのお客様の前で演技を披露できて幸せでした。大会や連盟祭など行事が重なり、準備期間が短い中でしたが、100年に1度の行事を成功させるために団員全員が一丸となって練習に取り組んでいたと思います。(苦労した点)昔の演舞やコンバットを取り入れていました。そのため、振りや歌詞を覚えるのに少し苦労しました。(先輩や後輩、同期に伝えたいことは)ありがとうの言葉です。100年間応援団を築いてきてくださった先輩方、100代の私たちに必死についてきてくれた後輩達、そしてこんなにも楽しい行事を作ってくれた団長・副団長を始めとした同期のみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。(今後に向けて)100代応援団の活動はまだまだ続きます。引き続き、応援の程よろしくお願いします。100代応援団として活動できる残り少ない日々を大切に、最後まで前進し続けたいと思います!」

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