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熱戦を繰り広げ、男子団体全国出場を決めた!

熱戦を繰り広げ、男子団体全国出場を決めた!

◇2022年度関西学生優勝大会◇5月29日◇ベイコム総合体育館◇

【女子1回戦・対同大】

〇先鋒・河合葉菜(法3)
△中堅・鍋谷泉(法2)
●大将・大高彩(人3)
●代表戦・河合
●関大1―2同大

【男子1回戦・対天理大】

●先鋒・宮部広大(人3)
●次鋒・南雲空(人3)
△五将・山崎祐士郎(社3)
●中堅・小倉樹(法4)
●三将・上田泰介(人3)
●副将・尾古礼夢(人2)
●大将・大橋洸俊(人3)
●関大0―6天理大

【男子出場決定戦・対大教大】

●先鋒・ 南雲
△次鋒・ 上田
〇五将・山崎祐
●中堅・広岡侑希(人2)
〇三将・小倉
△副将・宮部
〇大将・ 尾古
〇関大3―2大教大

全国出場を懸けた団体戦が、兵庫・尼崎の地で開催された。女子は1回戦で同大に敗退。男子は1回戦、今大会で優勝を果たした強豪・天理大に苦戦し、白星を挙げることはできなかった。しかし、出場決定戦では大教大相手に勝利し、全国出場を決めた。

女子3人制に出場した関大。準優勝以上で全国出場が決まる。まずは初戦を突破したいところだ。先鋒として出場した河合は、腕ひしぎ十字固で快勝。女子主将としての実力を遺憾なく発揮した。続く中堅・鍋谷が勝利すれば、関大の勝利は確実に。しかし、両者一歩も譲らない展開が続き、試合は引き分けに終わった。

△河合
△鍋谷

1ー0とわずかに優勢で迎えた大将戦。なんとしてでも白星を挙げたい。だが、大高は抑え込みから抜け出せず敗北を喫する。同点となり迎えた代表戦でも、河合は勝利することはできず、惜しくも1回戦敗退。全国への道は閉ざされることとなった。

△大高

女子の試合が終わり、午後から男子の試合が始まった。1回戦、関大は強敵相手に苦戦する。先鋒として出場した宮部は序盤から激しく組み手を争う。果敢に攻めの姿勢を見せるも、一瞬の隙に大内刈りを決められてしまう。続く次鋒・南雲も勝ち切ることはできず黒星となった。

△宮部
△南雲

しかし、 ここで五将の山崎祐が意地を見せる。 山崎祐の相手はツェツェンツェンゲル・オドフー。グランドスラムで優勝するなど、実績のある選手だ。相手の印象について「とにかくでかい」と話す山崎祐。だが、臆することなく攻め続け、試合は引き分けに。最後まで諦めることなく4分間を戦い抜き、 強敵相手に黒星を逃れた。

△山崎祐

山崎祐の勢いにのり、1勝でも挙げたい関大。しかし、その後も白星をあげることはできない。エース・小倉も攻めの姿勢を見せ続けるも、「不甲斐ない試合をしてしまって、チームに何もつなげることができなかった」と試合を振り返る。実力差を見せつけられた関大。やはり強豪・天理大にはかなわなかった。

△小倉
△大橋

男子は出場決定戦に挑んだ。相手は大教大。全国出場に向け、絶対に勝ちたいところ。しかし、先鋒・ 南雲は敗北を喫し、次鋒・上田も引き分けに。ここで山崎祐がまたもや決めた。背負い投げで一本。今大会男子で初の1勝を挙げた。

△上田
△応援する部員たち

続く中堅・広岡が敗北を喫するも、三将・小倉がしっかり取り返し2-2に。両者互角の戦いに、試合を見守る部員の応援の声も次第に大きくなる。会場が緊張と熱気に包まれる中、最後に登場したのは尾古。「絶対に勝つ」という強い気持ちをもって挑んだ尾古は、相手に3つの指導を取らせ勝利。仲間の期待に応えてみせた。

△尾古
△小倉(左)と尾古

出場決定戦で大教大と熱戦の末、全国出場を決めた関大柔道部。「もっとレベルの高い柔道ができるように少ない時間でできる準備をしていきたい」と小倉。成長し続ける頼もしい後輩たちを引き連れて、全国の舞台でも躍動を誓う。【文/写真:吉田千晃】

▼小倉
「(どのような準備をして挑んだか)まず第一に自分がポイントゲッターであるという意識を持って、勝ちにいく意識をしていました。(試合を振り返って)天理大戦は不甲斐ない試合をしてしまって、チームに何もつなげることができなかったなと反省しています。肩を少し痛めてしまって、2回戦どうするかっていうふうになったんですけど、ここで自分が出て無理にでも勝ちにいかないとなと思っていたので、2回戦は勝てて良かったです。(エースとして)同じスコアでも一本の数が多いほうが勝ちになるので、2回戦でもし自分が一本を取っていたら、もっと楽に試合が進んだかなと思います。自分がそこで取り切れなかったのが反省点です。自分の得意技だけでは掛からないようになっているので、どんどん別の技を掛けていかないといけないなと思いました。(相手の印象について)1回戦は力が強い相手っていうのは知っていて、動いてやろうと思ったんですけど、相手に組み止められてしまって、対処する間もなく投げられてしまいました。そこは自分の対応力のなさがでたなと感じています。2回戦は、練習は何回かしたことがあって、練習ではそこまで厳しい相手ではなかったんですけど、試合ではお互い普段とは違う状況なので、投げにくかったり、相手も取りにいくというよりは、引き分けで行くという意識でやっていたと思うので、勝ちにくかったです。(全国に向けて)今まで以上に強い相手しかいないので、もっとレベルの高い柔道ができるように少ない時間でできる準備をしていきたいと思います」

▼山崎祐
「(どのような準備をして挑んだか)1週間前から練習量を落として、なるべく疲労が溜まらないように準備をしていました。(今日の試合を振り返って)1回戦は審判に助けられたという感覚です。2回戦は、取らないといけない相手だったので、4分間で決めることを意識して、最初からスタミナを意識せず、余計なことを考えずに、投げにいくっていうのを意識しました。(相手の印象について)1回戦はとにかくでかいなと。結構実績のある選手だったので、気持ちでどうにか負けないようにと思っていました。2回戦の相手は、受けが強い、腰が重い相手だったので、そこをいかに崩すかっていうのがポイントだったかなと思いました。(全国に向けて)昨年の全国では2回戦までいって、2回とも引き分けに終わっていたので、今年は3回戦に上がったこともあって、ちゃんとチームのポイントゲッターとして機能できるように頑張ります」

▼尾古
「(どのような準備をして挑んだか)今日は『絶対に勝つ』という気持ちで挑みました。1回戦目は、自分が練習でやってきた技を試そうと思っていました。2回戦目は自分が勝利して、チームに貢献したいと思っていました。(1回戦を振り返って)最初の試合は自分よりも格上だったんですけど、自分が先に組んで、技を掛けられたのが良かったです。(出場決定戦では)自分が取らないといけない場面で焦りました。でも、しっかり取れたことが良かったと思います。(相手の印象について)最初の相手は怖かったです。2人目は、自分は絶対に負けられない相手だなと思っていました。(全国に向けて)全国はもっと強い相手がいっぱいいるので、止まって自分の柔道をしても勝てないと思うので、しっかり動いて相手を崩して全国でも勝利したいと思います」

▼高木優希(政策4)
「(チームの雰囲気について)試合を通して一体感もうまれて、全日本に向けてより一層いいかんじになったと思います。(見つかった課題について)投げられた試合も、1つのミスで投げられているので、そういうところを次までに直せたらいいのではないかと思いました。(一番活躍していた選手について)今日のMVPは山崎。天理大戦もいい勝負をしていたし、大教大戦でもしっかり取ってきてくれたので、役目を果たしてくれて頼もしいです」

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