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広岡、桜井が準優勝!近畿大会出場を決めた!

広岡、桜井が準優勝!近畿大会出場を決めた!

◇全日本ジュニア体重別選手権大会大阪府予選◇5月4日◇堺市立大浜体育館◇

[女子63㌔級]
鍋谷泉(法2)ベスト4

[男子60㌔級]
岡本和也(情3)1回戦敗退
豊永奏太(人3)ベスト4

[男子66㌔級]
内田寿大(経2)2回戦敗退
白石瑛嗣(人2)2回戦敗退
松村優一(人2)3回戦敗退

[男子73㌔級]
出口優斗(人3)1回戦敗退
河野諒(商2)2回戦敗退
前田大地(化生2)3回戦敗退
桜井信之(文1)準優勝
山崎舜(化生1)2回戦敗退
山本悠人(人1)4回戦敗退
若林一輝(人1)4回戦敗退

[男子81㌔級]
広岡侑希(人2)準優勝
井口貫至朗(人1)3回戦敗退
古賀光(人1)3回戦敗退

[男子90㌔級]
尾古礼夢(人2) 2回戦敗退

[男子100㌔級]
生田勇次郎(人1)ベスト4
牛丸素成(人1) 2回戦敗退

[男子100㌔超級]
森下透五(経2)ベスト4

昨年、豊永を含む3人の選手が優勝を果たした今大会。今年は関大から20人の選手が出場した。近畿大会出場をかけ、各々が健闘を見せた。

関大から出場した唯一の女子選手・鍋谷は2回戦からの出場となった。2回戦を勝利すると、3回戦は不戦勝となり準決勝に進む。ここで勝利すれば近畿大会出場が確実となる負けられない1戦。しかし、相手の抑え込みから抜け出せず黒星となった。その後の順位決定戦では、相手に技ありを取られ先制される。なんとか取り返そうと健闘するも、技を決めきることができないまま、無情にも試合終了を伝えるブザーが鳴り響いた。

△鍋谷

男子60㌔級、最初の出場者は岡本。積極的に技を掛け、岡本が先に技ありを奪うものの、試合は延長戦に。まずは1勝を挙げたいところだったが、相手に先手を取られ1回戦敗退となった。

△岡本

続いて登場したのは豊永。華麗な一本を見せ相手を圧倒し、3回戦まで順調に駒を進める。しかし、迎えた準決勝。相手選手に隙を突かれ、後ろに倒され一本。ここでまさかの敗退となった。だが、豊永は、勝利すれば近畿大会への道が開ける順位決定戦に挑んだ。両者一歩も譲らない展開が続き、試合は延長戦に。なんとか白星を挙げたいところだったが、10分を超える激闘を制することはできずここでも黒星。今大会2連覇はかなわず、惜しくも近畿大会出場への道は閉ざされることとなった。

△豊永

男子66㌔級には内田、白石、松村の2年生の選手が出場した。内田の1回戦は不戦勝。2回戦では互いに技を決めきれない展開が続いた。3分間で決着はつかず、 試合は延長戦に。なんとか先に技を仕掛けたいところだったが、相手に技ありを取られ黒星となった。

△内田

白石は、1回戦、延長約20秒のところで技ありを奪い勝利。2回戦では、技を掛けられそうになるも粘りを見せ、なんとか耐える。しかし、抑え込みから抜け出すことはできず敗北を喫した。

△白石

松村は1回戦、相手に3つの指導を取らせ2回戦へ進出。続く2回戦でも積極的に技を掛け、白星を挙げた。着実に駒を進め、迎えた3回戦。残り1分41秒のところで相手に一本を取られ、惜しくも敗退。準決勝まであと一歩届かなかった。

△松村

今大会で最も多くの選手が出場した男子73㌔級。出口は、序盤から激しく組み手を争う。なかなか技を掛けられず、試合は延長戦にもつれ込む。しかし、先に技ありを奪ったのは相手選手だった。出口は惜しくも1回戦敗退。悔しい結果となった。

△出口

河野の1回戦は、両者ともに技の駆け引きが続き、決定打に欠ける展開に。3分間では決着がつかず、延長戦に突入した。互いに疲れが見え始める中、相手に3つ目の指導が言いわたされ河野は勝利。8分を超える長期戦を勝ち抜いた。続く2回戦では白星を挙げることはできず、2回戦敗退に終わった。

△河野

2回戦から出場した山崎は果敢に攻めの姿勢を見せ続ける。近畿大会出場に向け、まずは初戦を突破したいところ。しかし、残り15秒のところで一本を取られ、敗北を喫した。

△山崎

前田は2回戦を突破し迎えた3回戦。積極的に技を掛けるも、決めきることができない。そんな中、相手が先に技ありを奪い、前田は取り返すことはできず敗退。4回戦に出場した山本と若林は、相手の指導で、有利な状況を作るも、直後に技ありを取られる。ベスト4まであと一歩のところで敗退となった。

△前田
△山本
△若林

桜井の3回戦は攻撃を積極的に仕掛けてくる相手。開始早々激しい組み手争いが繰り広げられる。しかし、組み手をうまく捌き、相手の体力が切れたところで技を決めた。近畿大会出場がかかった準決勝。試合は延長戦にもつれ込む。桜井が鼻血により負傷し、試合は一時中断。その後、相手に2本目の指導が入る。有利な状況に立った桜井は試合の主導権を握り、投げ技で一本を獲得。決勝進出を決めた。決勝では練習したばかりの大腰を掛けようするも、なかなか決めきれない。相手に指導が入り、わずかに桜井がリードするも、豪快な一本を決められ黒星。男子73㌔級の頂点まであと一歩及ばなかった。

△桜井

男子81㌔級には、井口、古賀、広岡の3選手が出場。1年生の井口と古賀は1、2回戦を突破。迎えた3回戦、古賀は今大会優勝を果たした渕田(近大)と、井口は3位に入賞した平(近大)と対峙(たいじ)した。古賀は、相手に必死で食らいつくも、開始約20秒で一本を取られ敗退。井口は、抑え込みから抜け出せず敗北を喫した。

△古賀
△井口

試合に向けて「本格的に集中して追い込んできた」と話す広岡。1回戦から着実に勝ちを重ね、順調に頂点へと駒を進める。準決勝では、開始たった27秒で豪快な一本を見せつけ快勝した。優勝まであと1勝、気合を入れなおし迎えた決勝戦。勢いそのままに勝利したいところだ。相手選手に技を掛けられそうになる場面もあったが、なんとか踏ん張る。広岡も負けじと技を掛けにかかるも決めきれない。しかし、開始1分10秒のところで、広岡が先に技ありを奪い優勢に。このまま逃げ切りたいところだったが、技ありを取り返され、試合は振り出しに戻る。広岡は果敢に攻め続けるも残り24秒のところで一本を取られ敗北。優勝まであと一歩届かなかった。

△広岡

男子90㌔級の出場者は尾古。1回戦、序盤から積極的に技を掛けにいく。相手を倒し、そこから抑え込んで一本。危なげない試合展開で初戦を突破した。2回戦も勝ち星を挙げたいところだったが、勝ちきることはできずここで敗退となった。

△尾古

男子100㌔級には1年生の牛丸と生田が出場。牛丸は両者互角の展開が続き、なかなか技を決めきることができない。しかし、相手に3つの指導を取らせ1回戦を突破。このまま勝ち進みたいところだ。だが、2回戦では相手に足を掛けられ、そのまま後ろに倒されるかたちとなり黒星となった。

△牛丸

2回戦から出場した生田は、3回戦までを危なげなく勝利するも、準決勝で一枚上手の相手に敗退。順位決定戦に挑んだ。相手選手について「とにかく力が強かった」と話す生田だが、臆することなく食らいつく。しかし、膠着(こうちゃく)した展開が続き、試合は延長戦に。なんとしてでも技を決めたいところだったが、相手に先手を取られ敗退となった。

△生田

関大で数少ない男子100㌔超級の森下。2回戦を勝利し、3回戦では試合開始1分以内で華麗な一本を決める。圧倒的な強さを見せつけ、ここまでの試合を難なく突破した。勢いそのままに勝利したいところだったが、準決勝で惜しくも敗退。順位決定戦、森下は相手の攻めにも動じず、技を掛けるタイミングを見計らう。しかし、相手に倒されるとそのまま絞められ森下は降参。悔しそうな表情を見せた。

△森下

昨年の結果を超えることはできなかったものの、6人の選手が入賞する実りのある大会となった。近畿大会に向けて「誰と当たっても全国大会に出られるように、今大会以上に仕上げていきたい」と広岡。「もっと力をつけて、今回出た技の改善をしっかりして挑みたい」と桜井。準優勝を果たした2人は近畿大会でもベストを尽くし、必ず全国への切符を手にする。【文:吉田千晃 ・島田桜介 /写真:松尾有咲・島田桜介・吉田千晃】

△広岡
△桜井
△豊永
△森下
△鍋谷
△生田

▼広岡
「(どのような準備をして挑んだか)今まで不甲斐ない試合しかしていなかったんですけど、今回は勝てるチャンスのある大会だったので、本格的に集中して追い込んできました。(試合を振り返って)準決勝までは自分の思い通りの試合運びができたんですど、決勝で同じ高校の子ということもあり、結構手が分かられていたので、自分の思い通りの柔道ができなかったと思います。その相手も研究していて、新しい技とかも使ってきていたので、自分の準備不足だったと感じています。(見つかった課題)自分の思い通りの組み手ができなくて、そこで諦めるのではなくて、自分が不利になった時の打開方法をもう少し工夫して、次の試合までに編み出せればなと思います。(近畿大会に向けて)目標は全国に出たいので、組み合わせ次第ですね。運次第でもあるかもしれないですけど、誰と当たっても全国大会に出られるように、今大会以上に仕上げていきたいと思います」

▼桜井
「(試合を振り返って)大学の試合で緊張していて、1、2個上の先輩方がいる中で、自分通りの柔道ができて良かったです。(決勝戦について)力が格上の選手でした。新しく身に付けた技もすぐに返されるなど、力不足だったと思います。(今後に向けて)7月の近畿大会までにもっと力をつけて、今回出た技の改善をしっかりして挑みたいです。あとは、チームに貢献できるように頑張ります」

▼鍋谷
「(どのような準備をして挑んだか)相手がどっちの組み手か分からなかったので、両方の組み手の対策とか、相手が攻撃してきたときの防御を特に練習して臨みました。(試合を振り返って)まだまだ課題があった試合で、1回戦は練習してきた技が出せたのは良かったんですけど、組み手とか技のキレとかはまだまだだったなとは思います。(順位決定戦の相手の印象について)最後の選手は担いでくるということは分かっていたので、それを防御しつつ自分の組み手で技につなげようとしました。でも、組み手を引き出すことができず、自分の技もあまり自身のない中返されてしまいました。(今後の課題について)練習でも返されることが多かったので、次の試合までに改善していきたいと思います」

▼森下
「(どのような準備をして挑んだか)試合に向けて疲れをとって、どれだけ日常と変わらない生活を送るかということを意識していました。(試合を振り返って)1、2回戦は言うことはないんですけど、順位決定戦はもうちょっと自分らしさを出せたし、もっと考えて柔道をしたかったなと思います。(順位決定戦の相手の印象について)知っている相手なので、対戦する前は倒せるなと思っていたんですけど、1回待てがかかった時に投げて、そこから自分が崩れてしまいました。それで、最後に寝技を掛けられてしまいました。(今日見つかった課題)もう少し自分が主体になって、柔道をしていきたいです。(今後に向けて)まだ出られるかは分からないですけど、明日から関西学生柔道優勝大会に向けて遠征が始まります。関大に入ったからには、100㌔超級が少ないし、チームを勝ちにもっていかないとあかんなと思います」

▼生田
「(どのような準備をして挑んだか)高校で引退してから体力がなくなっていたので、まずは体力をつけようと思って練習しました。(試合を振り返って)練習はしていたんですけど、やっぱり体力のなさが目立った試合だったと思います。それに加えて、技を増やすことと負けてからの切り替えが大事だと思いました。(順位決定戦の相手の印象について)とにかく力が強かったです。(今後に向けて)チームに迷惑をかけないように頑張っていきたいです」

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