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人生=気合

人生=気合

結論はタイトルの通り。カンスポの活動を含む今までの人生で感じてきた考え方だ。陸上部に所属していた中高の6年間も、カンスポとして活動してきた3年間も大抵のことは気合で何とかなってきた。だからこそ、こんな頭の悪そうなことを信条に生きてこられたのだと思う。

右も左も分からないままカンスポに入部した大学1年。これまでとはあまりにも違いすぎる環境に困惑していた。土日は取材。平日ですらもやることが流れ込んできて時間を奪われる。新聞を作る編集期間には、先輩と接する時間が長くなり、その実力の差から劣等感を抱くこともあった。それでも、自分にできることを全力で取り組むことで道が開けた。尊敬する先輩たちから褒めてもらうことも多くなり、ますます活動に身が入る。当時引退間際だった先輩に「もう十分安心して任せられるわ」とのお言葉をいただくことも。自分はこれからもこの活動を続けていくのだと確信した瞬間だった。

と、1年生なりに奮闘してきたエピソードを書いておきながら、自分はそれほど強い人間ではない。仕事がたまると投げ出したくなるし、すぐに病むし。余裕がなくなれば周りも見えなくなって後輩たちのフォローができていないし。最終学年である3年時は至らない点ばかりだったと思う。だが、だからこそいつも理想の自分を追いかけた。「人生=気合」の言葉も、そういう生き方ができればなという願望が少しは混ざっているのかもしれない。気合で何とかなってきたのは事実だが、気合すら出せずに失敗してきたことも多かったからだ。忙しさにかまけて別のやることに取り掛かるのが遅くなったり、主務の仕事も面倒くささをぬぐい切れずにギリギリまで手を付けられなかったこともあった。そんな自分でも無事に3年間を終えられそうなのはこの信条があったからだと思う。

先日、カンスポの部室で私を含む3年生の引退ミーティングを行った。順番にスピーチをしていく伝統(?)の会だ。その際、周りの雰囲気もあってのことだろうが、大好きな後輩が涙を流しながら私の話を聞いてくれた。思わず自分も涙目になってしまったが、この時に感じたのが「今まで頑張ってきてよかったな」ということだ。もし、自分がもっと適当な生き方をして、部にも部員にもいい影響を与えられていなかったら、こんなうれしい出来事は起こらなかったと思う。苦しいときでも踏ん張って、気合を入れて取り組んできたからこその結果だ。このことは誇りに思ってこれからの人生の糧にしていきたい。

最後に、これまでを振り返って一番に思うことは楽しかったということ。感動する試合、輝いている選手、裏方で奮闘しているマネージャーたち。この3年間で見てきたすべてが宝物だ。この景色が見られるならいくらでも頑張れる。そう思わせてくれる人たちにたくさん出会えた。本当にカンスポに入ってよかった。【宮本晃希】

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