◇2026年度関西大学ラグビー春季トーナメント◇順位決定戦◇対近大◇6月28日◇天理親里競技場
[前半]関大7-17近大
[後半]関大24-14近大
[試合終了]関大31-31近大
天理大に惜敗してから2週間。春季トーナメント3位決定戦は、くしくも昨春と同じ近大との一戦に。序盤は相手に押される展開が続き、最大17点にまで差を広げられた。しかし後半はトライを重ね、追い上げを見せる。最後まで互いに引かず、同点で試合を終えた。
SO堂免遙生(商2)のキックで始まった今試合。前半3分、いきなりピンチが訪れる。自陣でのラインアウトでミスが出て、ボールを奪われた関大。そのまま右サイドに攻め込まれ、先制トライを献上した。反撃を試みたが、その後も終始相手ボールでの試合が続く。思うように攻められないまま、同18分には自陣深くでスクラムに。そのままモールを形成され、追加点を許した。

さらに同24分にもトライを決められ、点差は17点に広がる。しかし、ここからようやく関大にチャンスが。ルーズボールにWTB正田青海(安全4)が飛びつくと、ハーフウェイライン付近で関大ボールのスクラムを獲得。そこからCTB石原武(ビジ2)やSH嘉悦滉太(人4)がボールを運ぶなど、フェーズを重ねていった。相手の好ディフェンスに押され一度は相手ボールのラインアウトになるが、果敢に攻め続けた選手たち。同34分、SH嘉悦の鋭いタックルで相手の反則を誘発し、関大ボールのスクラムに。そこからNO8中川一星(社4)が一気に前進すると、最後はPR森下陽希(経3)がインゴールに飛び込んだ。SO堂免がコンバージョンキックも決め切り7ー17。10点を追う展開で、前半を折り返した。

後半も、序盤は相手ペースで試合が進む。なかなか敵陣に攻め入れない関大は流れを変えるべく、HO沢田隆盛(人2)、PR川相喜由(社2)、PR川島大虎(文2)の3人をグラウンドに送り出した。直後の同15分、PR川島のタックルでボールを奪うと、CTB吉良陸人(文4)のキックで敵陣深くでのラインアウトに。そのままモールを形成し、HO沢田が右サイドいっぱいに押し込んだ。さらに、同20分にも絶好の位置でラインアウトに。再びモールでインゴールに迫り、最後はFL岡田薫瑠主将(商4)が執念のトライを決める。一時17点にまで放された差をついに逆転し、会場は歓喜に包まれた。

しかし、喜んだのも束の間。逆転からわずか2分後、トライとコンバージョンキックで7点を献上する。勢いに乗った近大は、同29分にも7点を追加。再び10点差と突き放されてしまう。それでも選手たちが諦めることはなかった。同34分、相手ボールのスクラムでペナルティを得て、またもやラインアウトからモールへ。そこからHO沢田が抜け出し、その後はフェーズを重ねていく。PR川島がなんとか押し込み、5点を返した。この時点で残された時間はわずか。後半も40分を超え、決着の時がせまる。プレッシャーのかかる場面でも焦ることなく攻め続けた関大は、同42分、トライライン間際でのラインアウトを獲得。モールを形成すると、全員が一体となりインゴールまで押し込む。コンバージョンキックは惜しくも決まらなかったものの、同点のままノーサイドの笛が鳴り響いた。

5つのトライのうち4つをラインアウトからモールを形成して奪うなど、セットプレーで強さを発揮した関大。あと一歩のところで勝利には届かなかったものの、劇的な同点で春季トーナメントを締めくくった。秋季リーグでの活躍にも、期待が高まる。【文:石尾うた/写真:貞光汐音】
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