◇ 第69回関西学生賞典総合大会・第51回関西学生複合大会 ◇6月27・28日◇三木ホースランドパーク
【第69回関西学生賞典総合大会】
[馬場馬術競技]
岩崎・千宝組 最終得点率61.20%
田中・千龍組 最終得点率61.00%
小池・千功組 最終得点率60.73%
加藤・千優組 最終得点率62.73%
加藤・ホッコーメヴィウス組 最終得点率61.93%
諸石・千渓組 最終得点率56.73%
[クロスカントリー競技]
岩崎・千宝組 タイム3.04 総減点0
田中・千龍組 タイム2.54 総減点0
小池・千功組 タイム3.12 総減点2
加藤・千優組 タイム3.14 総減点2.8
加藤・ホッコーメヴィウス組 タイム3.18 総減点4.4
諸石・千渓組 タイム3.10 総減点1.2
[障害馬術競技]
岩崎・千宝組 タイム60.31 総減点4
田中・千龍組 タイム57.30 総減点4
小池・千功組 タイム63.42 総減点8
加藤・千優組 タイム80.47 総減点10
加藤・ホッコーメヴィウス組 タイム64.56 総減点8
諸石・千渓組 タイム60.70 総減点16
[個人結果]
6位 岩崎・千宝組 総減点42.8
[団体結果]
3位 関大 団体総減点135.1
【第51回関西学生複合大会】
[障害飛越競技A]
1位 森本・千騅組 タイム61.55 総減点0
3位 木田・千騅組 タイム58.19 総減点4
大雨の影響により、足元が悪い中開催された関西学生賞典総合大会。出場が危ぶまれた馬も複数いる中でも、全頭が最後まで完走し、岩崎拓馬(安全2)・千宝組が6位入賞を果たす。団体優勝とはならなかったものの、出場した5人全員が全学の権利を手に入れた。
第1競技は馬場馬術。加藤諒大(人3)・ホッコーメヴィウス組は、今大会が初コンビながらも堂々とした演技を見せる。ホッコーメヴィウスも初めての馬場馬術となったが大きなミスなく演技を終え、62%近い得点率をたたき出した。また、直前まで出場が危ぶまれていた千功は、小池想羽(情2)とのコンビで出場。馬場内に入って馬のテンションが上がってしまうも、なだめながら演技を終える。「コンビを組んでから一番良かった」と振り返った。

岩崎・千宝組、田中輝人主将(情4)・千龍組は共に終始落ち着いた演技を披露。どちらも61%台まで得点率を伸ばした。諸石ひかり(文3)とコンビを組んだ千渓は、終始頭絡は上がっていたものの、後半の駈歩区間で得点率を伸ばす。50%後半の得点率となり、昨年よりも優れた結果となった。馬場馬術最後は、加藤・千優組。千優も春学中のけがにより、直前まで出場者が危ぶまれていた馬だ。「本当にギリギリの状態」と加藤は語るも、馬場馬術では圧巻の演技をみせる。常歩から速歩、速歩から駈歩への移行もスムーズに終え、停止区間もきれいな停止を決めた。最終得点率も63%近くまで上げ、上々の滑り出しに。全人馬、明日のクロスカントリーと障害に向けて弾みがつく内容となった。

クロスカントリーは、大雨の影響で地面が悪く、コースが短縮されて行われることに。全体最初は、加藤・ホッコーメヴィウス組。序盤は危ない様子が見られるも、加藤がなんとかなだめて走る。4番障害を超えたあたりからは落ち着き出し、初めてのクロスカントリーを完走した。

岩崎・千宝組は苦手とする降りバンケットも難なくこなし、減点0で走り切る。小池・千功組はコンビを組んでから初となるクロスカントリーとなったが、千功の力を存分に生かした走りで完走。若干のタイム減点は受けたものの、最終種目の障害につなげた。昨年のこの大会では、多くのタイム減点がついてしまった千渓。諸石とのコンビで挑んだ今年は、昨年と比べ約半分近くまでタイム減点を抑える。順調に障害まで駒を進めた。田中主将・千龍組での三木でのクロスカントリーは、これが最後に。序盤から早いペースでタイムインを狙う。終始安定した走りで減点0で走り切った。関大最後は、加藤・千優組。千優の脚の状態と地面の状況を鑑み、タイムインを狙うのではなく丁寧に走り完走することを選択する。約2カ月ぶりに障害を跳ぶことになったが、跳びは健在。タイム減点はついたものの、無事最終種目の障害に挑めることとなった。
総合最終種目の障害が行われる前に、複合大会の障害飛越競技Aが行われる。木田琉煌(情1)・千騅組は、開始からスピードを上げた攻めの走行を見せた。しかし、8番障害を惜しくも落としてしまう。それでも3位入賞の結果を残した。森本陽奈子(法4)は、ベテランホース・千騅とのコンビで挑むことに。初の100㌢クラスの障害となったが、「楽しいが勝った」と、恐れることなく果敢に向かっていく。障害を脚に当てることもあったが落とすことはなく、見事減点0で完走。自身初めてとなる優勝をつかみ取り、満開の笑顔を見せた。

日差しが照りつけ、暑さが厳しい中行われた総合最終種目の障害。関大最初の加藤・ホッコーメヴィウス組は、ダブル障害の1本目、7番障害を落下させるも反抗なしで走り切る。ホッコーメヴィウス自身も初となる100㌢クラスの障害も物怖じせずに跳び、競走馬引退から1年足らずという異例の速さで総合完走を成し遂げた。続く諸石・千渓組は、序盤とダブル障害で次々と障害を落としてしまう。だがその後は安定した飛越を見せ、走行を終えた。小池・千功組も鬼門のダブル障害、7番障害でバーを落としてしまう。高齢の千功が暑さで思うようにいかない中でも小池がカバー。障害が脚に当たっても落とさず、減点8で走り切った。田中主将・千龍組は1番障害で惜しくも落下があったものの、他は安定した走りを見せる。ラストイヤーの全学に向け弾みをつけた。

落ち着いた様子で次々と障害を越えていく岩崎・千宝組。しかし、4番障害を落としてしまった。その後は切り替えて落下なしで完走。関大勢で唯一、そして人馬共に初の総合入賞を果たした。関大最後となった、加藤・千優組。千優の脚の状態に気を配りながら、走行を進めていく。4番障害にうまく入ることができず止まってしまうが、その後は持ち直して完走した。走行後、「僕のミス」と肩を落とした加藤。しかし、出場自体が危ぶまれた中でも完走して全学の権利を獲得し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

団体優勝とはならなかったものの、団体を組んだ大学の中で、唯一全頭全学の出場権を手に入れた関大。また複合の障害飛越競技Aでは森本が優勝を果たし、強さを見せた。馬の状態と向き合い、ぶっつけ本番で総合に挑んだ人馬も複数いた中で得た今回の結果。全学で良い結果を残せるよう、さらなる努力を積むことを誓った。次戦は3週間後の夏学。今回総合に出場した5人が、2走馬たちと130㌢の障害に挑む。団体4連覇、そして個人優勝へ。得意の障害で、関大の強さを見せつけたいところだ。【文/写真:市場薫、写真:岡本いずみ、澤木俊哉】
▼森本
「(走行前どんなことを考えて準備していたか)火曜日に最後の障害練習をしたんですけど、その時に落馬してしまって準備がきちんとできていない状態で。さらに初めて出るクラスの競技だったので、どうしようもないけどどうにかなるみたいな、やけくそで突っ込んできた感じではありました。(走行を振り返って)馬が2回目の走行だったので、コースを覚えていたというのはあります。また、小回りが小さなカーブができる子なので、自分が行きたい方向にちゃんと行ってくれるというのと、ちゃんと信じて待って跳んでくれる子だったので。やはりとても跳びやすかったです。(初めての100㌢の障害だったが)思ったより大丈夫でした。楽しいが勝ちました。未知なので楽しくて、ニコニコしながら跳んでいたんじゃないかなと思います。(優勝という結果について)やはり春は惜しかったところもあって、5位入賞という形だったんですけど、今回初めて出るクラスで優勝できたというのはすごくうれしいです。これから先短い大学馬術生活ですけど、頑張ろうかなと思いました。(秋学に向けての意気込み)今回の試合で秋学は110㌢のクラスに出ることが決まったので、またもっと高い障害を跳べるように、普段からもっと頑張って結果を伸ばせるようにしたいなと思います」
▼加藤
「(ホッコーメヴィウスにはいつ頃から乗り出したか)総合講習会の前に3回くらい乗って、その後はほぼ毎日。なので、まだ1カ月も乗ってないですね。(総合講習会から総合まで気をつけてきたこと)まだ乗馬としての基礎ができていないので。馬場は細かい動きが求められるから、駈歩から速歩、速歩から常歩への移行を丁寧にすることと、しっかりハミを受けさせて形を良くするようにしていました。(馬場は60%を超える得点率)全体的に(ジャッジが)甘そうではあるけど、60台に乗ったのは初めてだったのですごい。(馬場の)中に入っても本当に落ち着いていました。(クロスカントリー前の状態は)馬場の時は馬場だと分かっていたのかもしれないけど落ち着いていて。今日は少し跳ねるくらい元気でした。(序盤少し危なかったが無事完走)少し戸惑っていたのかなと。流れに乗ってからは問題なくいけました。(初めての100㌢も走り切り総合3種目を終えた)障害を2個落としてしまったけど、そこはまだ甘い部分があるだけ。全然これから良くなると思います。(引退してから1年足らずでの総合デビュー)めちゃくちゃ早いと思います。いい馬だなとみんな言っていて、まだ引退して1年経っていないと言ったらみんなびっくりしていました。本当にあまり聞かない、最速ぐらいです。(千優は春学で脚をけがしていたが、状態は)ギリギリの状態。運動も10日前から再開して、速歩もせず常歩しかしていなくて。障害ももちろん練習していなくて、クロスカントリーの練習終わりに障害を跳んだのが初めてでした。(馬場は63%近くまで得点率が伸びた)練習馬場では落ち着いていていい感じだなと思ったんですけど、やっぱり中に入ったら気合が入って。竜吉さん(=漆原竜吉・25年度卒)の時みたいにイレギュラーを起こしそうだなと思ったので、速歩区間は丁寧に、馬が落ち着くように気をつけて乗っていました。駈歩区間も、ハミを受けようと思ったら受け過ぎてしまうところがあるから、そうならないように気をつけていました。(クロスカントリー前の千優の状態は)昨日より悪くなっているわけでは全然なくて。まあ出れるかなという感じ。(それもあってクロスカントリーはスピードを落としていたのか)本当にそうで。普通だったらタイムインを狙えるけど、今日は若干ぎこちない。運動していないのもあるけど、全然本調子じゃなかった。雨で地面も悪かったから、何かあっても嫌だし安全に。跳ぶことは分かっているから、丁寧に回るようにしました。(障害は止まってしまった)それは僕のミスなので、ごめんなさいという感じ。でも10日前に運動を始めて、本当にギリギリの状態だった。とりあえずは無事に帰ってこれて全学の権利も取れたので、全学に向けて整えられたらと思います。跳びはめちゃくちゃいいから、あとは自分のミスがないように。(千優の)身体が整えばいけると思います。(次戦は3週間後の夏学)カリシア(千香)に関しては、今期自分でも何か変なことがあるんじゃないかというぐらい調子がいい。その調子を止めないように頑張りたいです」
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