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◇第70回全日本学生選手権大会2日目◇6月28日◇ヴィクトリーナ・ウインク体育館

【Division Ⅰ男子組手個人】
[3回戦]
●前野 0-2
○池田 3-0
○広沢 2-0
[4回戦]
○池田 9-4
●広沢 1-5
[5回戦]
●池田 0-1
【形競技男子】
[ROUND1]
土橋 19.3(1位通過)
大城戸 18.3(敗退)
[ROUND2]
土橋 22.1(敗退)
【形競技女子】
[ROUND1]
松宮 18.9(2位通過)
古瀬 18.8
18.2(再演武により敗退)
[ROUND2]
松宮 21.5(敗退)

大会2日目は、1日目を勝ち抜いたDivisionⅠ男子組手個人の3人が奮闘。激しい戦いを見せたが、それぞれの選手が悔しさをにじませる結果に終わった。関西、西日本で好成績を収めてきた形競技の選手も、全国の高い壁にぶつかる。その中でも気迫あふれる演武を見せ、土橋輝太郎(社4)が優秀選手賞を獲得した。

男子組手個人3回戦の最初に現れたのは、前野魁琉(人2)。互いに決定打が出ないまま残り時間は1分を切った。残り47秒、先制点を狙い前野が相手の背中に蹴りを入れるも、相手の突きが先に決まり1点を許してしまう。その後も自ら攻撃を仕掛けたが、残り15秒で追加点を献上。そのまま試合終了となり、3回戦敗退となった。

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△前野

広沢暖我主将(はるが=人4)は救護が入る激しい攻防戦となる。アクシデントがありながらも果敢に攻め、上段突きで先制した。わずか10秒後にも2点目を追加し、広沢主将のペースに持ち込む。その後も得点を許すことなく試合終了。勝負強さを発揮し4回戦進出を決めた。4回戦では苦しい展開を強いられる。互いに攻め切れず、試合時間は残り1分に。残り57秒に先制されたが、連続技を繰り出し1点を返した。しかしここから相手ペースに飲まれてしまう。残り28秒に上段突き、15秒には倒されたところを突かれ一本を献上。そのまま敗戦となり、広沢主将の個人戦はここで幕を閉じた。

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△広沢主将

昨年3位となった池田剛基(人3)は開始早々に主導権を握る。相手をマットの隅に追いやると、開始20秒に上段突きで先制した。激しく攻撃する相手に冷静に対応し、その後も追加点を獲得。3-0で白星を挙げた。4回戦は得点を取り合う、白熱した戦いとなる。先制点を取られたものの、すぐさま1点を返し相手に流れを渡さない。しかし開始57秒に上段蹴りで一本を取られ、3点差をつけられる。それでもそこから連続で得点を重ね、残り22秒で試合は振り出しに。残り15秒、2秒に得点し勢いに乗った池田は、試合終了直前に倒れた相手をひと突きし、一本を獲得。圧巻の逆転劇を見せ、9-4で5回戦に駒を進めた。5回戦ではなかなか相手との距離を詰められず苦戦。積極的に相手に近づき突きを狙うも、相手に突かれてしまい先制点を献上してしまった。その後も連続技や蹴りを繰り出したが、決定打とはならず。1点の壁を打ち破れず、ここで敗退となった。

形競技女子に出場したのは、西日本王者の古瀬智菜(社3)と西日本3位の松宮千夏海(法3)。グループの最後に現れた古瀬は、クルルンファを宣言した。めりはりのある演武で強みを発揮したが、得点はグループ4位タイの18.8点。上位4名がROUND2に進出となるため、古瀬の進退は再演武に委ねられた。再演武に選んだのはセーパイ。冷静な様子で気迫のこもった演武を披露する。観客が注目する中で発表された得点は18.2点。相手の方が高い得点をマークしたため、ROUND2進出にあと一歩届かなかった。

ROUND1でグループの最初に登場した松宮は、クルルンファを披露。組手競技が続き会場が盛り上がる中でも、落ち着きのある演武を見せる。後続にプレッシャーを与える18.9点をマークし、ROUND2へ駒を進めた。ROUND2で演武したのはスーパーリンペイ。しっかりと間を取り力強い表現を見せる。21.5点と高得点を出したが、高いレベルのグループを制することはできずここで敗退となった。

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△松宮

形競技男子には、大城戸太陽(法4)と土橋が出場。大城戸は気迫に満ちた表情でマットに入り、クルルンファを宣言した。重みがありながらも鋭い演武を見せる。18.3点を記録したものの、あと1歩のところでROUND2進出を逃してしまった。

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△大城戸

土橋はROUND1でニーパイポを披露。キレのある動きで19.3点を獲得し、グループ1位でROUND2に進んだ。ROUND2ではスーパーリンペイを演武。鋭く緩急のある突き技で会場の空気を支配し、22.1点をマークした。決勝進出とはならなかったものの、優秀選手賞に選出。「選ばれると思っていなかった」と笑顔を見せた。

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△土橋

多くの選手にとって悔しさの残る結果となった全日本学生選手権大会。上半期の大会はここで区切りとなり、下半期は団体で全関西、全日本に挑む。高いポテンシャルを持つ一人一人の選手が力を集結させ、関大の名を轟かせるに違いない。【文:川元咲季/写真:田中維織】

▼広沢主将
「(今日の試合に臨む気持ち)最後ということですごく気合は入っていたんですけど、何よりも関西大学の代表として出ることと関西1位として出るというプライドもしっかりもって挑みました。(プレーを振り返って)いつもは自分ができることをしっかりやっていこうというスタンスでやっていて。今日は普段負けてしまっている時のパターンを作らないように意識しましたが、相手の動きありきの組手なので、自分の持ち味を前面に出すことが少しできませんでした。自分の強みを生かしつつ、弱みを出さないというバランスを取れるようにしていきたいなと思います。(団体戦と個人戦の違い)(団体戦は)自分が勝ってもチームとしては勝てないというのが事実としてあるので。自分のためだけではなくて、誰かのためにと頑張れる力と、チーム内の競争力がしっかりあるチームが勝っていると思うので、そういうチームになりたいです。(団体戦に向けてどんな練習をするか)このチームが始まって、全日本団体4冠を目標にずっとやってきました。今回の個人戦で出た課題も僕自身もあるし、チームとしてもたくさんあるので、そこをしっかりと受け入れて練習する必要があります。そして『うまいチーム』よりも『強いチーム』をしっかり作り上げていきたいなと思っているので、そこを目指して皆で協力しながら、いいチームを作っていきたいなと思います」

▼土橋
「(優秀選手賞を獲得した感想)正直何ももらえないと思っていたので、もらえてうれしかったです。でも優勝を目指していた分すごく悔しいです。(どのような気持ちで臨んだか)泣いても笑っても最後のインカレということで、絶対日本一取ろうと思って毎日練習してきて。今日も万全な状態で挑みました。(印象的な演武)負けたけど、2回目の方の方が印象的です。自分の中でしっくりくるものできたなと思います。(前大会から練習したこと)ルールが厳しかったり、人によって評価が違う中で、どんな形を目指すかというのがすごく難しかったのですが、その中でどのように自分の持ち味、特徴を生かした形を打つかを考えました。(厳しくなったルールとは)例えば、途中に鳴る道着の音が大きすぎると減点になってしまったり。今日の試合でも失格になった選手がいたのではないかなと思います。あと、演武中の呼吸の音が大きすぎても減点になってしまいます。抑えるのが大事なんですけど、なさすぎても良くないという話も聞いたりして。どうしたらいいのかなと思って自分の中で葛藤、難しいところがありました。(個人と団体の違い)形に関しては相手がいなくて1人での演舞になるので自分とどう向き合うか、自分を律するというところが大切になります。団体はそれにプラスで協調性やスケジュールを合わせることが大切です。練習量にしても心技体がそろっていないと勝てないと思うので。そういうところは団体戦の魅力かなと思います。(次の目標)後期に大学から出る大会は団体戦になるので、全関西でしっかり優勝して、11月の一番最後、インカレでみんなで笑って終われるように頑張ろうと思います」

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