◇第39回全国大学選抜選手権大会◇6月21日◇横浜武道館
[最終結果]
男子 準優勝
女子A 優勝
女子B 第3位
女子Aチームが連覇を達成した。男子は、昨年に引き続き準優勝に終わる。また、女子Bチームは、代表戦で勝利し3位に。最優秀選手賞には岩木美朱(法4)、技能賞には後藤琉碧主将(るきあ=文4)、敢闘賞には倉田音香(法3)が選ばれた。
『完全制覇』を目標に掲げた今年の関大拳法。西日本ではアベック優勝を果たし波に乗る。日本一を懸け、戦いに挑んだ。5人制で行われる男子は、1勝がより重みを増す。女子は、連覇を目指すAチームとBチームに分かれ、頂点に挑んだ。
前回大会で準優勝を果たした男子は、初戦から圧巻の拳法を見せる。準々決勝まで全勝と強さを見せ、ベスト4入りを決めた。準決勝の相手は慶大。先発・下村翔真(経1)は胴突きで1本を先取したが、取り返され同点に。そのまま試合終了となり、引き分けで次鋒に託した。けがで出場が危ぶまれていた小浜守哉(商2)だったが、そのけがを感じさせない圧巻の攻めで2本勝ちを収めた。中堅・舩津佳晃(法1)は先に1本を許したものの、胴膝蹴りで1本。さらに面突きで2本目を奪い、白星を挙げた。続く内畑谷将(法4)、後藤琉碧主将(文4)もストレートで勝利。ここまで無敗の関大が今年も決勝進出を決めた。

女子は2チームが出場。Bチームは初戦を突破すると、2回戦で青学大と対戦した。先鋒・大谷理緒(社2)が面突きで1本を取ると、そのまま勝利。続く中堅・綾木花純(法3)引き分ける。大将・倉田が2本勝ちを収め、準々決勝に駒を進めた。

準々決勝の相手は、昨年の準優勝校・中大。先鋒・大谷が面突きで1本を奪うが、取り返され同点とされる。しかし、最後は面横蹴りで1本を奪い、白星を挙げた。続く中堅戦は不戦勝となり、大将戦で敗れたものの準決勝進出を決めた。
Bチームの準決勝の相手は、準々決勝で強敵・立命大を倒した同大A。先鋒・大谷は、健闘を見せ2-0で勝利する。しかし、中堅・綾木が敗れ、勝負の行方は大将戦に委ねられた。波に乗る相手だったが1-1の同点にし、試合は代表戦にもつれ込む。1分が経過したその時、互いのパンチがさく裂。旗は倉田に挙がり、1本を先取した。しかし、その後すぐに抑え込み面突きで同点とされてしまう。流れは相手に傾き、面蹴りを防御できずに黒星を喫した。
一方のAチームは、昨年王者の実力を見せつけ順当に駒を進めていく。準決勝では、国士大と対戦。先鋒・前田望結(文3)は、開始から攻めの姿勢で連撃を繰り出し、面突きで2本を取る。中堅・中井天鈴(てんり=法3)は、果敢に攻めるがなかなか1本が決まらない。試合終了のブザーが鳴り引き分けかと思われたが、同時に相手の胴蹴りが入り、黒星となった。1-1で大将戦に回ったが、岩木が本領を発揮。開始3秒で面突きを決めると、さらに攻めていき、最後は抑え込み面突きで決勝進出を決めた。

決勝の前に行われた3位決定戦。女子Bチームは、同じく準決勝で敗れた国士大と対戦した。先鋒・大谷は、面蹴りで1本を献上。それでも面突きで1本を返すと、そのまま時間切れに。引き分けで、後ろにつないだ。中堅・綾木は、初心者ながらも初段に昇格した実力を持つ。攻めの拳法を見せる中、時間は残り1分を切った。相手のパンチが決まり1本を許すと、そのまま攻めきれず黒星に。後がなくなった関大だったが、大将・倉田が、1本を奪い勝利。1-1で、試合は代表戦にもつれ込んだ。代表には倉田が出場。開始から互いに攻めの姿勢を見せる。時間は刻一刻と過ぎ、次の1本が勝負を決めかねない展開に。その均衡を破ったのは倉田だった。相手が蹴りに入った隙を見つけ、組み技を持ち込むと抑え込み胴突きで1本。そのまま勝ち切り、見事に3位入賞を果たした。

その後行われた女子決勝。相手は、Bチームに勝利した同大A。昨年の王者は、この決勝の舞台でも圧巻の試合を見せた。「2人で勝って、美朱さん(岩木)に楽しんでもらおうと話していた」と先鋒・中井は、胴突きで1本を奪うと、さらにもう1本を胴に決める。白星で中堅戦に回した。中堅・前田は、一瞬の隙も見せず攻めの拳法を貫く。残り1分を切り面突きで1本を奪うと、さらに胴膝蹴りで2本目を決めた。この瞬間、関大の優勝が確定。大将・岩木も1本を奪い白星を挙げる。決勝の大舞台で全勝と、終始相手を圧倒し、連覇を成し遂げた。


そのすぐ後に行われた男子決勝の相手は、大会連覇を果たしている宿敵・明大。先鋒・下村は、互いに譲らない試合展開のまま引き分けで後ろにつなぐ。次鋒・舩津も自身のプレースタイルを貫き、均衡した戦いに。残り1分を過ぎた時、舩津が相手の体制を崩し抑え込み面膝蹴りで1本を奪う。このまま勝ち切りたいところだったが、残り1秒で面突きを食らい、引き分けで中堅戦に託した。小浜は、1本を先取されたが、面突きで取り返し同点に。しかし、2本目を相手に奪われ、黒星となった。副将・内畑谷将(法4)は、総合選手権で優勝経験のある土屋(明大)と対戦。胴蹴りで1本を奪われると、さらに胴膝蹴りを決められ敗北。2敗を喫したため、ここで優勝の夢は閉ざされることとなった。それでも、最後は大将・後藤主将が2-1で勝利。宿敵にあと一歩届かず、今年も準優勝で幕を閉じた。

春シーズンの主要大会が全て終了。西日本ではアベック優勝を成し遂げ2冠を掲げていた関大だったが、惜しくも男子は準優勝に留まった。それでも、女子は連覇を果たし、Bチームが3位入賞と、実力を見せつけた関大。その中で、多くの課題も発見されたはずだ。全日で栄冠をつかむため、関大拳士たちは再び己の道を歩む。【文/写真:水井陽菜】
▼優勝メンバー
「(連覇を果たした今の気持ちは)
《岩木》素直に、同じメンバーで連覇できてめっちゃうれしいです。AチームとBチームが両方入賞できて、めっちゃいい大会になったかなと思います。
《中井》西日本と全国で連覇できてめっちゃうれしいし、美朱さん最後の試合なので、望結ちゃん(前田)と2人で決めて優勝できて良かったです。
《前田》同じ会場で同じ雰囲気で、昨年見た景色やー!っていう感じで、めっちゃうれしかったです。
(きょうの自身の動きは)
《岩木》初戦、準々決勝で、自分たちの実力もあってとんとんとんって上がっていったので、調子がいいのかなとも思いつつ、どこかで風を持っていかれたら怖いなと思っていて。緊張感を持ちつつ、いい雰囲気で挑めたかなと思います。
《中井》1、2試合目は自分の得意な技で勝てて、調子が良かったんですけど、準決勝では苦手すぎて調子が悪くて。決勝は勝たなあかんなと思って、調子良く勝てました。
《前田》初戦は不戦勝で出ていないんですけど、みんなを見ていて動きが良くて、ぱぱぱんって勝っていたので、今回いけるんじゃないかなと思って。立命大が負けて、結構空気とかで変わってしまうので、緊張感とか怖いところもあったんですけど、リラックスはできていたかなと思います。
(立命大が準々決勝で敗れた)
《岩木》逆に、同大とあたるってなった時に、あまりあたったことのないメンバーだったので、不安はあったんですけど、始まる前にはだれがどこであたってもやり切る、出し切るしかなかったので、そこは切り替えてみんな自信を持ってできたかなと思います。
《中井》正直、同大は苦手なので(笑)立命大と盛り上がる試合でも良かったんですけど、勝つ確率も上がったなという気持ちはありました。
《前田》立命大が負けるということは、なにか試合が変わるみたいなのがあって。ここで立命大が負けて、その次の自分たちの相手が国士大で、負けるかもしれないと想像もしたんですけど、やっぱり負けはしなかったので。ラッキーじゃないけど、強い相手が一枠潰れて良かったと思う反面、立命大と戦うのが全国という感じもするので、なんとも言えない感じ(笑)空気が怖いなとは思いました。
(決勝は2人で優勝を決めて大将戦に回った)
《岩木》誰とあたっても勝ち切るというところで、天ちゃん(中井)には自信を持ってと伝えて、望結ちゃんはもう心配なかったので(笑)天ちゃんが勝ってくれて、あいけるなと思いました。望結ちゃんが自分にバトンパスする時に、楽しんでと声を掛けてくれたので、1本を取ってから試したことがない技とかをしてみたり。決勝の試合を楽しめたかなと思います。
(今後の意気込み)
《岩木》まず個人では、決勝で関大対決だったり、準決勝、準々決勝で関大の部員が1人でも多く上がって戦い合って、その中で自分が優勝したいなと思います。全日は、縁がないくらい優勝したことがないので、最後は全日で優勝して締めくくって完全制覇をします。
《中井》個人戦は、ベスト4が目標です。団体戦も、望結ちゃんと2人で先に決めて、美朱さんに楽しんでもらえるように頑張ろうと思います。
《前田》個人は、総合選手権と全日個人があるので、しっかり決勝まで上がって関大対決を実現させることです。全日は、自分も入学してから1回も取ったことがない大会なので、絶対に優勝して美朱さんに気持ちがいい形で終わってもらえるようにしたいと思います」
▼倉田
「(3位入賞を果たした今の気持ちは)今までBチームで結果を残せていなくて、Aチームばかり取り上げられてて悔しかったんですけど、Bチームも力があるというところを見せられたのでうれしいです。(3位決定戦で代表戦で勝利した)今日めっちゃ試合をしていて、正直しんどかったんですけど、ここで年下に任せて負けても嫌な感じが残っちゃうと思って。それなら、自分が出て勝負しにいこうと思いました。(代表戦で1本を決めた)今までは見られているのが嫌だったんですけど、今日は見られているのがめっちゃ気持ち良くて、会場がわーって沸いているのが気持ち良かったです。(今後の意気込み)個人は、昨年はけがをして1回戦とかで負けて悔しかったので、この勢いに乗ったまま個人でも成績を残せるように頑張りたいです。団体は、それぞれあかんかったところと良かったところを磨いて、次は決勝で関大対決ができるように頑張りたいです」
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